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ソニー「LinkBuds S」レビュー|軽量コンパクトなノイズキャンセリングイヤホン。”ながら聴き”はオマケ

2022年7月31日

2022年のヒット商品として名高いソニーのながら聴きイヤホン「LinkBuds」(リンクバッズ)。

イヤホンを耳に装着したまま周囲の音が聞き取れる、さながら骨伝導イヤホンのような使い勝手で注目を集めた。

LinkBuds

そんなLinkBudsの兄弟モデルとなる「LinkBuds S」の発売が開始となった。

"ながら聴きも、ハマり聴きも"をコンセプトにした同製品。SixTONESがイメージキャラクターを務めるイヤホンとしても有名。

LinkBuds同様にイヤホンを装着したまま周囲の音が聞き取れるほか、騒音低減機能「ノイズキャンセリング」を活用することで逆に周囲の音をシャットアウトできる。

製品コンセプトどおり”ながら聴き" "ハマり聴き"の2つの使い分けが可能だ。

この記事では、ソニー「LinkBuds S」をレビュー。実際にどういった使い勝手なのか見ていきたい。

ソニー「LinksBuds S」製品評価

発売時期2022年6月
市場価格2.7万円前後 → 2.1万円前後

ソニー「LinkBuds S」の製品評価は以下のとおり。

低音(4)
中音(5)
高音(4.5)
イヤホンの装着感(5+)
ノイズキャンセリング(5)
外音取り込み機能(4.5)
マイク性能(5+)
バッテリー性能(4)

ここがGood!!

  • 軽量コンパクトなイヤホンデザイン、イヤホンの装着感は非常に安定
  • ノイズキャンセリングの静音効果は高い
  • 通話マイクは高性能、屋外だと風切り音も除去してくれる
  • ハイレゾ相当に音質補正する「DSEE」機能が使える

ここがBad...

  • "ながら聴き”イヤホンとしての性能は「LinkBuds」に劣る
  • ワイヤレス充電(Qi充電)非対応
  • 360 Reality Audio(ソニー立体音響サービス)はオマケ

 

製品カラーリングは3色

ホワイト、ブラック、エクリュの3色展開。レビューはホワイトで行う。

 

 

この記事の目次(タッチで移動)

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ソニー「LinkBuds S」の製品概要

スペックシート抜粋

Bluetoothバージョン5.2
Bluetooth対応コーデックSBC、AAC、LDAC
ノイズキャンセリング対応
外音取り込み機能対応
マルチポイント×
防水性能IPX4
バッテリー駆動時間イヤホン単体9時間
ケース併用で最大30時間
ケース充電方法USB Type-C(有線)のみ

ソニー「LinkBuds S」は製品スペック的にはハイエンドモデルに相当。

ノイズキャンセリングもちろんのこと、ハイレゾ級の高音質オーディオ再生が可能なBluetoothオーディオ・コーデック「LDAC」に対応。大方のAndroidスマホであればLDAC接続でオーディオ再生できる。iPhoneはLDAC非対応。

 

 

ソニー「LinkBuds S」のペアリング仕様

ペアリング仕様抜粋




Google Fast Pair対応
マルチポイント対応(最大2台)
マルチペアリング対応(最大8台)
複数デバイス間のワンタップでのペアリング切り替え対応
新規ペアリングモードの起動方法左右イヤホンをケースに仕舞う → ケースのペアリングボタンを5秒長押し

※2022年11月のソフトウェア・アップデートでマルチポイント新対応

Google Fast Pair とは?

Google Fast Pairは、Googleが提供するペアリング簡素化システム。

Android OS 6.0以上のスマホであれば、専用のポップアップ画面からワンタッチでペアリング設定できる。

マルチポイントとは?

マルチポイントとは、複数デバイスを同時接続できる機能のこと。

なにかしらオーディオ再生しているデバイスに自動で音声出力元が切り替わる。

マルチペアリングとは?

マルチペアリングとは、複数デバイスのペアリング情報が記録できる機能のこと。

1度記録してしまえば次回以降に再度セットアップする必要がなくなり、ケースふたを開くだけでデバイスと再接続できる。

昨今のワイヤレスイヤホンだとおおよそ5台〜10台のデバイスのペアリング情報が記録できる。

Bluetooth設定画面からのワンタップでのペアリング切り替えとは?

複数デバイス間でペアリングを切り替える場合、先に現在のペアリングを解除する必要がある。

一部のワイヤレスイヤホンであれば現在のペアリングを解除せず、切り替えたいデバイスのBluetooth設定画面でイヤホン名を選択するだけでペアリングを上書きして移せる(関連記事:スマホ←→PC間のペアリング切り替えが簡単な完全ワイヤレスイヤホンまとめ)。

新規ペアリングモードの起動方法について

初回設定時はケースふたを開くだけで自動で新規ペアリングモードが起動する。

2回目(2台目)以降のペアリングを行う場合は新規ペアリングモードを手動で起動する必要がある。


 

 

新規ペアリングモードの起動方法

ケース背面にペアリングボタンあり

新規ペアリングモードの起動方法は簡単。

ケースに左右イヤホンをセット。ケースふたを開いた状態でケース背面のペアリングボタンを5秒長押しするだけ。

なお、初回(デバイス1台目)のペアリングであればケースふたを開くだけで新規ペアリングモードが起動する。

 

 

複数デバイス間のペアリング切り替え方法

ソニー「LinkBuds S」は上書きペアリングに対応。

ペアリング切り替え都度、現在のペアリングを解除する必要なし。ペアリングを移したいデバイスのBluetooth設定画面からイヤホン名をタップすれば、そのままペアリングが切り替えられる。

iPhone、iPad環境であればiOSショートカットを使ったペアリング再接続も可能だ。

複数デバイス間でストレスなく使いまわせるワイヤレスイヤホンを探している人だと丁度いい。

そのほかペアリングまわりの細かなTipsは以下記事でもまとめている。

【Tips】ソニー「LinkBuds S」のペアリング操作方法&ペアリング切り替え手順まとめ

続きを見る

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ソニー「LinkBuds S」の機能レビュー

バッテリーまわりのこと

バッテリー駆動時間(通常時)イヤホン単体9時間
ケース併用で最大30時間
バッテリー駆動時間(ノイズキャンセリング常時ON)イヤホン単体6時間
ケース併用で最大20時間
ケース充電方法USB Type-C(有線)のみ

バッテリー駆動時間はノイズキャンセリングOFFであれば優秀。最大30時間まで引き伸ばせる。

ケースのワイヤレス充電(Qi充電)には非対応。USB Type-Cケーブルを使った有線充電のみ対応している。従兄弟モデルである「WF-1000XM4」だとワイヤレス充電に対応していたが、LinkBuds Sだと省かれてしまったよう。

 

 

通話マイク仕様

通話時ノイズカット機能対応
風切り音カット対応

通話マイクは非常に高性能。複数のイヤホンマイクを活用して口元の音、口元から離れた場所にある音を見極め。口元から離れた場所にある音を9割方カットして通話転送できる。

屋外なら風切り音までカット。在宅なら家族の声や生活音などシャットアウト。ビデオ通話で使うマイクとしては最高級の仕上がりだ。

 

 

タッチ操作仕様




ボタン種類タッチセンサー式ボタン
操作コマンドの割り当て変更対応

イヤホン外側にタッチセンサー内蔵。ひととおりのタッチ操作が可能。

タッチ感度はよくも悪くも普通。操作性に支障ない一方、ふとしたタイミングで指や肌が触れてしまい、勝手にイヤホン操作されることがある。この点、注意したい。

音楽操作コマンド(割り当て変更可能)

左イヤホン右イヤホン
1回タッチノイズキャンセリング←→外音取り込み再生/停止
2回タッチクイックアクセス(オプション)次の曲へ進む
3回タッチ前の曲へ戻る
長押しクイックアテンション音声アシスタント起動

クイックアクションは長押し中だけ「外音取り込み機能」をONにする操作コマンド。長押しを離すとOFFになる。

クイックアクセスは、SpotifyやIngressなど連携した外部アプリをワンタップで起動できる操作コマンド。

専用アプリから操作コマンドの割り当て変更可能。音量操作コマンド、あるいは機能なし(無反応処理)を追加できる。

通話対応コマンド(割り当て変更不可)

左イヤホン右イヤホン
1回タッチ--
2回タッチ着信対応/着信終了
3回タッチ--
長押し着信拒否

 

 

防水性能

防水性能IPX4
防塵性能×

防水性能はごく平均的なIPX4。雨や汗は耐えられる。運動中に使っても問題ない。

 

 

iPhoneとの相性

iPhoneとの相性(非常によい)
AACコーデック対応
iOS向け専用アプリ対応

iPhoneとの相性は非常によい。

iPhoneで主流のBluetoothオーディオコーデックである「AAC」に対応しているので、iPhoneと接続して使う場合でも問題なくオーディオ再生できる。

専用アプリもiOS向けに配信あり。DSEE(オーディオ高音質補正)やイコライザー調整といったカスタマイズがもろもろ可能だ。勝手はAndroidスマホで使う場合と変わらない。

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【比較1】兄弟モデル「LinkBuds」との違い

LinkBudsは"ながら聴き"イヤホン、LinkBuds Sは”ハマり聴き”ことノイズキャンセリングイヤホン

LinkBuds Sの兄弟モデルとなる「LinkBuds」。"ながら聴き"イヤホンこと、イヤホンを装着したまま周囲の音が聞き取れるイヤホンとして展開される。

対して LinkBuds S も”ながら聴き”イヤホンとして売り出し。ただ、あくまでも外音取り込み機能を活用した”ながら聴き”イヤホンに過ぎない。

外音取り込み機能とは、イヤホンマイクで機械的に周囲の音を取り込み、その音をイヤホンスピーカーに通す機能。

これでもたしかにイヤホンを装着したまま周囲の音が聞こえるが、音の明瞭さで言えばLinkBudsに明確に劣る。あくまでもスピーカーを通じた音でしかないので音のこもり感はある。

LinkBuds Sは耳穴をふさぐ普通の耳栓型イヤホン

LinkBuds Sは耳穴を完全にふさがないオープン型イヤホン

LinkBudsならイヤホンが耳穴をふさがず、イヤーピースも付いていないので、さながら骨伝導イヤホンのようにして周囲の音がそのまま聞き取れる。

"ながら聴き”をメインの使い方として考えている人、骨伝導イヤホンのようなシースルーな音の明瞭さがほしい人だと最初から「LinkBuds」を選んだ方がいい。

LinkBuds Sは"ながら聴き"よりかは”ハマり聴き"、ノイズキャンセリングを強みとする製品だ。ノイズキャンセリングを主として使いたい人、イヤホンを耳栓のようにして活用したい人だと「LinkBuds S」を選んだ方がいい。

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【比較2】従兄弟モデル「WF-1000XM4」との違い

スペックはほぼ同じ。LinkBuds Sの方がイヤホンが軽くて小さい

ソニーフラッグシップ「WF-1000XM4」

ソニーの現行フラッグシップ「WF-1000XM4」。

スペックシートだけ見るとLinkBuds Sと似たりよったり。というかほぼ同じ。どちらを購入すべきか迷っている人も多そう...

スペック比較

LinkBuds SWF-1000XM4
搭載CPUSony V1
ノイズキャンセリング対応
外音取り込み機能対応
LDAC(ハイレゾ相当再生)対応
DSEE(音質補正機能)対応
マルチポイント
防水性能IPX4
ワイヤレス充電(Qi充電)対応
イヤホン重量4.8g8.3g
市場価格2.1万円2.8万円

スペックシート上の数少ない違いがワイヤレス充電(Qi充電)の対応有無。WF-1000XM4のみワイヤレス充電に対応している。

スペック以上の違いがイヤホン構造。LinkBuds Sの方が軽くて小さい

LinkBuds Sのイヤホン重量は片側4.8gしかない。対してWF-1000XM4だと8g超と結構な重さ。

イヤホンサイズもLinkBuds Sの方が小さめ。WF-1000XM4は装着すると耳穴を押し広げてくる。LinkBuds Sは耳穴に沿って"すぽり”とハマる。

WF-1000XM4の装着イメージ

LinkBuds Sの装着イメージ

より軽量コンパクトなイヤホンを探している人、長時間のイヤホン装着でも耳が痛くならないイヤホンを探している人だと「LinkBuds S」の方が相性がよさそうだ。

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ソニー「LinkBuds S」の外観&装着感

イヤホン本体は軽量コンパクト仕様

イヤホン外側

イヤホン内側

イヤホン横側

イヤホン本体はコンパクト。ソニーのワイヤレスイヤホンは概して大きめサイズだが、LinkBuds S は使いかけの消しゴムみたいなちびころサイズに収まる。

装着すると耳穴に沿うようにして"すぽり”とハマる。イヤホン装着により耳穴が押し広げられることもなく、長時間のイヤホン装着でも耳が疲れない。イヤーピースのサイズさえ調整すれば、おおよそ万人の耳に合うと思う。

コンパクトサイズと相まってイヤホンが耳の中できれいに収まる。耳からイヤホンが飛び出ることもなく、マスク紐に引っかからない。ビジュアル的にもシュッと収まってて好印象。

イヤホン重量は片側4.8gと軽量級。昨今だと相場平均6g前後、軽いもので5g台。これだけハイエンドスペックで機能がいろいろと詰まった LinkBuds S と考えるとさらに軽く感じる。

 

 

充電ケースもコンパクト、握りこぶし大サイズ

充電ケースもイヤホン本体に負けぬコンパクトサイズ。男性でも女性でもほぼ片手で握り込める。

サイズ的には縦4cm、横6cm、厚み2.5cmほど。男性ズボンのポケットに入れておいても邪魔にならないサイズ感だ。

ケースふたには「SONY」の刻印あり

ケースの外観素材はプラスチック。適度に磨き上げたヌル・サラした触り心地。ケースふたには「SONY」の刻印あって高級感あり。

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ソニー「LinkBuds S」の音質

デフォルトの音質は中音域(ボーカル)重視

デフォルト・チューニングだと中音域を重視。ボーカル音声を軸に楽器の細かな音が絡み合い、音の明瞭さ感じられる仕上がりに。

音の重量感もあり、低音イヤホンまでとは言わずも臨場感あふれる低音が響く。

低音が響きながらも低音の音こもりが少ないので長時間のリスニングでも聞き疲れない。あくまでも土台は中音域であって音の明瞭さが残る。この絶妙なチューニング加減はフラッグシップモデルである「WF-1000XM4」を思わす完成度。

 

 

音質補正機能「DSEE」(DSEE Extreme)に対応

ソニー独自の音質補正機能「DSEE」(DSEE Extreme)に対応。

機能ONにすれば手持ち楽曲はもちろんのこと、サブスク楽曲、YouTubeやNetflixなど動画アプリのオーディオまでハイレゾ相当の高音質に補正して再生できる。

これまた非常に音が明瞭になるので聴き応えあり。もともと中音域重視で明瞭サウンドが強みのイヤホンだが、DSEEでさらに明瞭に、そして力強い音が響く。YouTubeで動画一つ見るにしても音を聞く満足度が違うのでぜひ試してみてほしい。

「DSEE」はiPhone、Androidスマホ、どちらからでも利用可能。専用アプリで機能ON/OFFできる。

 

 

通常のイコライザー調整(音質カスタム)も可能

専用アプリからイコライザー調整(音質カスタム)可能。目盛り単位で細かく設定できる。

低音が好きな人、高音が好きな人、こだわりある人ならカスタムしたい。音楽シチュエーションに合わせたテンプレのチューニング設定も用意されるので、そこまで詳しくない人でも問題ない。

なお、イコライザー調整とDSEEは併用できない。どちらか片方のみしか機能ONにできないので注意。筆者個人としては「DSEE」の活用をおすすめしたい。

 

 

Androidスマホとセットで使えばLDAC仕様の高音質再生も可能(iPhoneはLDAC非対応)

Xperiaはじめとした日本国内で展開される大方のAndroidスマホであればBluetoothコーデック「LDAC」に対応。LinkBuds S と組み合わせて使うことで通常よりも高音質なオーディオ再生になる。

LDACはハイレゾ相当のオーディオ再生を可能にするBluetoothコーデック。

先に挙げた「DSEE」はあくまでハイレゾ相当に音質を補正しているだけ。対して「LDAC」はハイレゾ相当の情報量をそのままBluetooth経由で転送することでハイレゾ相当のオーディオ再生を実現した。

厳密にはハイレゾではないし、スペックを最大限(24bit/96kHz)引き出すには最新Xperiaが必要といった面倒な点もあるのだが、とりあえずAndroidスマホユーザーであればプラスアルファのセールスポイントくらいに捉えておいていいと思う。

LDACの設定は専用アプリから可能だ。

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【重点レビュー1】ながら聴きイヤホンとしての実力は?

外音取り込みは高性能だが、LinkBudsの開放感には劣る

LinkBuds S の製品コンセプトたる”ながら聴き”。

外音取り込み機能を活用することで兄弟モデルである「LinkBuds」同様にイヤホンを装着したまま周囲の音が聞き取れる。

仕組みとしてはイヤホンマイクを通じて周囲の音を機械的に集音。イヤホンスピーカーから鼓膜に周囲の音を通している。

集音性能は高性能。取り込みのためのホワイトノイズ("サーっ"といった機械音)も小音量で常時機能ONでも気持ち悪さない。

ーーーただ、あくまでもスピーカーを通して聞こえる機械的な周囲の音でしかない。周囲の音の明瞭さで言うとLinkBudsよりも明確に劣る

LinkBudsはもとより耳穴をふさがないイヤホンとして設計。イヤーピースも付いておらず、さながら骨伝導イヤホンのようにして周囲の音がそのまま鼓膜で聞き取れる。

機械的な周囲の音の取り込みにすぎないLinkBuds Sだと、さすがにLinkBudsの開放感には勝ちようがない。最初から"ながら聴き”イヤホンとして使いたいのであれば「LinkBuds」を選ぶべきだ。

 

 

【重点レビュー2】ノイズキャンセリングの実力は?

ノイズキャンセリング性能はピカイチ、"ながら聴き”よりもこっちが本命

"ハマり聴き”ことノイズキャンセリングに対応。機能ONにすると機械的に周囲の音をカットできる。

電車の走行音やエアコンの音など低周波音を中心に大幅に低減。人の声など高周波音は残っているが、なにかしらオーディオ再生している状態であればそこまで気にならない(個人差あるかも知れないが)。

ノイズキャンセリングにつきもののホワイトノイズ("サーッ”といった機械音)も発生せず。自宅や図書館など静かな場所であればオーディオ再生を止めて耳栓代わりにできる。勉強や読書のときの集中グッズとしての活用もおすすめだ。

LinkBuds S は製品コンセプトとして”ながら聴きも、ハマり聴きも”を挙げているが、本命は"ハマり聴き”ことノイズキャンセリングかな?と思わす完成度。ノイズキャンセリングの利用を主として考えている人だと LinkBuds S は丁度いい。

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ソニー「LinkBuds S」の気になったところ(あるいはデメリット)

「360 Reality Audio」は紛うことなきオマケ

ソニーがプッシュしている立体音響サービス「360 Reality Audio」に対応。対応アプリの対応楽曲のみ立体音響仕様、ホームスピーカーのような空間を演出したオーディオ再生が可能になる。

ただ肝心の対応アプリ、そして対応楽曲が少ない。ほぼ海外の音楽サービスなので日本語曲はほぼ皆無だ。

ちなみに、昨年10月よりAmazon Musicが部分的に360 Reality Audioに対応したが、あくまでも対応楽曲が提供されるだけ。360 Reality Audioに最適化されておらず、それっぽい立体音響仕様にとどまる。

参考:Best of 360 Reality Audio|Amazon Music(360 Reality Audio対応楽曲のみまとめたプレイリストのURL)

現時点であえてアピールするほどのサービスではない。紛うことなきオマケサービスだ。

 

 

ワイヤレス充電(Qi充電)非対応

LinkBuds Sはケースのワイヤレス充電(Qi充電)に非対応。

昨今だとiPhoneユーザーを中心にワイヤレス充電器を日常的に使っている時代かと思うが、そうした充電リソースを活かせないのは残念。律儀にUSB Type-Cケーブルで抜き差し充電する必要あり。

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この記事のまとめ

ここまでソニー「LinkBuds S」をレビューしてきた。

"ながら聴き"イヤホンとしての性能はLinkBudsに劣るが、ノイズキャンセリングを活用した”ハマり聴き”イヤホンとしてはLinkBuds Sの方が明確に上位。ノイズキャンセリングを主として使う予定の人ならLinkBuds Sを選んだ方がいい。

また、イヤホンサイズがコンパクト。本体重量も4.8gと軽量級。長時間のイヤホン装着でも耳が疲れないのが地味だが堅実なセールスポイントだ。

当初の販売価格は2.7万円と割高だったが、昨今では2.1万円ほどで購入できる(2022年7月時点)。費用対効果の観点から言うとかなりコスパよいので、購入を検討している人なら円安の煽りを受けて便乗値上げする前に確保しておきたい。

 

 

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