ワイヤレスイヤホン

【イヌホン】Victor HA-A30T レビュー|音質よし、ノイズキャンセリング普通。

2022年8月27日

老舗オーディオブランド「Victor」から登場した完全ワイヤレスイヤホン「Victor HA-A30T」。

ニッパーくん... ではなく「イヌホン」として展開される同製品。若者を意識したポップなカラーリングとVictorならではの高音質オーディオを組み合わせ、お値段9,000円とコスパよく仕上げた。

カラーリングは5色展開

U1万円ながらノイズキャンセリングにも対応。そこまで高性能な遮音効果ではないが、それでも耳栓プラスアルファ程度の静けさは得られる。

Victorブランドのコスパよいワイヤレスイヤホンを探している人なら丁度よさそう。特に高音質オーディオは絶対的な評価ポイントとなりそうだ。

この記事では、「Victor HA-A30T」をレビューしていきたい。

Victor HA-A30T 製品評価

発売時期2022年5月
市場価格9,000円前後

Victor HA-A30T の製品評価は以下のとおり。

低音(4.5)
中音(4)
高音(4)
イヤホンの装着感(3.5)
ノイズキャンセリング(3)
外音取り込み機能(3.5)
マイク性能(3)
バッテリー性能(3)

ここがGood!!

  • Victorブランドらしさ光る高音質オーディオ
  • イヤホンは軽くて小さめサイズ、長時間のイヤホン装着でも疲れない
  • 外音取り込み機能ONで音量を最小に自動で調整可能

ここがBad...

  • ノイズキャンセリングはそこまで高性能ではない
  • タッチ操作コマンドの割り当てが複雑すぎ
  • ケースカバーがAmazonなどで全く売ってない

 

製品カラーリングは5色

カラーリングはグリーン、ブラック、ホワイト、ピンク、ブルーの5色。レビューはグリーンで行う。

 

 

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Victor HA-A30T の製品概要レビュー

スペックシート抜粋

Bluetoothバージョン5.2
Bluetooth対応コーデックSBC
ノイズキャンセリング対応
外音取り込み機能対応
マルチポイント×
防水性能IPX4
バッテリー駆動時間イヤホン単体9時間
ケース併用で最大21時間
ケース充電方法USB Type-C(有線)のみ
専用アプリ×

Bluetooth対応コーデックは最低グレードの「SBC」のみ対応だが、音質にはさして影響せず。一見すると「AAC」接続かと勘違いする高音質オーディオだ(音質レビューを見る)。

 

 

付属品

イヤーピース(S・M・L)、USBケーブル、取扱説明書が付属。

 

 

ペアリング仕様




Google Fast Pair
マルチペアリング対応(最大?台)
新規ペアリングモードの起動方法既存ペアリングデバイスのBluetoothをオフにして、ペアリング再接続できない状態にして少し待つ
マルチポイント
複数デバイス間のワンタップでのペアリング切り替え✗(先に現在のペアリングを解除する必要あり)

新規ペアリングモードを起動するための操作コマンドやペアリングボタンの用意なし。

2台目以降のデバイスとペアリング設定を行う場合、既存ペアリングデバイスのBluetoothをオフにしてペアリング再接続できない状態にする。この状態で数秒待つと新規ペアリングモードに切り替わる。

なお、初回のペアリングであればケースふたを開くと自動で新規ペアリングモードが起動する。

Google Fast Pair とは?

Google Fast Pairは、Googleが提供するペアリング簡素化システム。

Android OS 6.0以上のスマホであれば、専用のポップアップ画面からワンタッチでペアリング設定できる。

マルチペアリングとは?

マルチペアリングとは、複数のBluetoothデバイスのペアリング情報が記録できる機能のこと。

昨今のワイヤレスイヤホンだとおおよそ5台〜10台のBluetoothデバイスのペアリング情報が記録できる。

新規ペアリングモードの起動方法について

初回設定時はケースふたを開くだけで自動で新規ペアリングモードが起動する。

2回目(2台目)以降のペアリングを行う場合は新規ペアリングモードを手動で起動する必要がある。

マルチポイントとは?

マルチポイントとは、複数デバイスを同時接続できる機能のこと。なにかしらオーディオ再生しているデバイスに自動で音声出力元が切り替わる。

複数デバイス間のワンタップでのペアリング切り替えとは?

複数デバイス間でペアリングを切り替える場合、先に現在のペアリングを解除する必要がある。

一部のワイヤレスイヤホンであれば現在のペアリングを解除せず、切り替え先デバイスのBluetooth設定画面でイヤホン名をタップするだけでペアリングが切り替えられる。


 

 

バッテリーまわりのこと

バッテリー駆動時間イヤホン単体9時間
ケース併用で最大21時間
ケース充電方法USB Type-C(有線)のみ

バッテリー駆動時間は相場同等だが、ノイズキャンセリング常時ONだとイヤホン単体7.5時間、ケース併用で最大17時間と少し短くなる。

充電はUSB Type-Cケーブルで可能。AndroidスマホユーザーならUSB Type-Cケーブルが使いまわせる。

ワイヤレス充電(Qi充電)には対応せず。

 

 

通話マイク仕様

通話時ノイズカット機能
風切り音カット

通話マイク性能は普通。

集音性能は問題ないが、ビームフォーミング(通話時ノイズカット機能)が機能してるも様子なし。騒音のある場所で使うと周囲の音ごと集音して通話転送してしまう。

風切り音(通話マイクに風が当たった音)も除去しておらず、総じて普通の通話マイク。基本的には室内など静かな場所で使った方がいい。

 

 

操作性




ボタン種類タッチセンサー
操作コマンドの割り当て変更

イヤホン本体にタッチセンサー内蔵。オーディオ操作、音声アシスタント起動、通話操作などひととおり可能。

操作コマンドは業界随一の複雑仕様。他社ワイヤレスイヤホンで類を見ない「5回タッチ」操作があったりする。操作コマンドの割り当て変更もできないので頑張って操作コマンドを覚えるしかない。

スマホ操作コマンド(割り当て変更不可)

左イヤホン右イヤホン
1回タッチ再生/停止外音取り込み機能のON/OFF
2回タッチ音量を下げる次の曲へ
3回タッチ音量を上げる前の曲へ
4回タッチ音声アシスタント起動
5回タッチ低遅延モードON/OFF
1秒長押しバスブーストON/OFFノイズキャンセリングON/OFF
3秒長押し電源ON/OFF

バスブーストとは低音増強モードのこと。

通話対応コマンド(割り当て変更不可)

左イヤホン右イヤホン
1回タッチ着信受け外音取り込み機能のON/OFF
(通話中)マイクミュートON/OFF
2回タッチ音量を下げる
3回タッチ音量を上げる
5回タッチイヤホン通話←→スマホ通話の切り替え
1秒長押し着信拒否ノイズキャンセリングON/OFF
着信終了

 

 

防水性能

防水性能IPX4(IP4)
防塵性能

防水性能はIPX4と相場相当。雨や汗が防げる。スポーツ中の利用も問題ない。

 

 

低遅延モード

左イヤホンの5回連続タッチで「低遅延モード」ON/OFF可能

低遅延モードあり
ゲーム以外での利用可能

低遅延モード搭載。左イヤホンのタッチセンサーを5回連続タッチで低遅延モードがON/OFFできる。

低遅延モードはゲームだけでなく動画再生でも機能する。

ただ、低遅延モードON/OFFによる違いはわかりにくい。音ゲーあたりをプレイする人だと多少なりに恩恵あるかもしれないが、ポチゲーをプレイしたり、動画を視聴するくらいであれば機能OFFままでも大丈夫だと思う。

 

 

iPhoneとの相性

iPhoneとの相性(普通)
AACコーデック
iOS向け専用アプリ

iPhoneとの相性は普通。

iPhoneで主流のBluetoothオーディオコーデックである「AAC」に対応しておらず、下位グレードの「SBC」で接続代替される。オーディオ再生は問題なく行える。

もとより同製品は「SBC」のみ対応のワイヤレスイヤホンなのでAndroidスマホで使う場合でも「SBC」接続になる。専用アプリは提供なし(Android版を含めて)。Androidスマホに比べてiPhoneとの相性が極端に悪いわけではないので安心あれ。

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Victor HA-A30T の外観デザイン&装着感

イヤホンは小ぶりで軽量、ランニング中だとイヤホン揺れが気になりそう

イヤホン外側

イヤホン内側

イヤホン横側

イヤホンは小ぶり。なおかつ重量は片側4gと軽量級。耳が小さい人でもらくらく装着できるし、長時間のイヤホン装着で耳が疲れるようなこともない。

ただ、イヤホンのフィット感は微妙。

イヤーピースを耳奥に突き刺して、イヤホン外側を耳甲介に引っかけて飛び出しを押さえてるだけなのでフィット感に不安が残る。ランニング中に使いたいような人だとイヤホン揺れが気になりそう。

 

 

ケースサイズはコンパクト、片手で握り隠せる

ケースサイズは非常にコンパクト。数値で言うと縦3.5cm、横5cm、厚さ3cmほど。

握りこぶし1つで握り隠せるサイズ感。男性ズボンのポケットもちろんシャツの胸ポケットにもらくらく入る。

ケース外装素材はプラスチック。プラスチックを磨き上げたマット感あり。サラサラ、ヌメヌメを足して2で割ったような手触りだ。

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Victor HA-A30T の音質

低音を土台にした高音質オーディオがなによりの魅力

音質は低音寄りフラット。しっかりと構えた低音。そこそこクリアな中音。細かく明るい高音が混じり合う。

低音が重めだが、中華イヤホンのようにイタズラに低音だけ強めたチューニングではない。低音でボーカルが潰れることなく、中音域〜高音域とバランス取りつつ、迫力ある低音サウンドに仕上げる。

高音域に関しては細かな楽器の音まで描写。それでもって音が刺さることなく、低音の重さを緩和するよきアクセントになっている。

 

 

低音増強モード(バスブースト)あり、高音を抑えたい人なら常時ONで使いたい

左イヤホンのタッチセンサーを1秒長押しでモード切り替え可能

左イヤホンのタッチセンサーを1秒長押しで低音増強モードのON/OFFできる。

機能ON/OFFでそこまで明確に音が変わるわけではないが、気持ち高音域の音の鳴りを減らせる。デフォルトで音楽を聞いてて高音域のシャンシャン具合が気になる人だったら機能ONにすると丁度よさそう。

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【重点レビュー】ノイズキャンセリング&外音取り込み機能の性能は?

ノイズキャンセリング性能はごく普通、耳栓プラスアルファ程度の静けさ

Victor HA-A30T はU1万円モデルながらノイズキャンセリング機能に対応。機能ONにすると周囲の騒音を低減できる。

とはいえ、静音効果は価格なり。徹底して遮音するわけではなく、低周波音をそれとなく低減するレベルにとどまる。人の話し声などは残っている。少し高性能な耳栓といったところ。

イヤホン自体が遮音性の高い設計構造ではないので、オーディオ再生を止めた状態だと周囲の音は普通に聞こえる。正直なところノイズキャンセリングはそこまでのセールスポイントではない

同等価格帯のノイズキャンセリング対応製品であればJVC名義で展開される「JVC HA-A50T」やAnkerの「Soundcore Life P3」の方が優秀。ノイズキャンセリングにこだわりたい人だとこちらを検討した方がいい。

 

 

外音取り込み機能は効果あり...?

製品パッケージには外音取り込み機能ではなく「タッチ&トーク機能」との記載あり

Victor HA-A30T は外音取り込み機能にも対応。機能ONにすればイヤホンを装着したままイヤホンマイクを通じて周囲の音が聞き取れる。機能ON/OFFは右イヤホンの1回タッチで可能。

とはいえ、性能は弱め。イヤホンマイク通じた集音効果が弱く、周囲の音が気持ち明るくなる程度の効果しかない。なんちゃって機能感は否めない。

一方で機能ONにするとオーディオ再生の音量が最小に自動調整される。これにより物理的に周囲の音が聞こえる状況が作れる。本来の外音取り込み機能とは意図が違う気がするが、少しばかり会話するときなどこれはこれで活用できそうだ。

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Victor HA-A30T の気になったところ(あるいはデメリット)

タッチ操作コマンドがいびつ(業界随一)

タッチ操作コマンドは業界随一のいびつさ。5回連続タッチ操作とか見たことない。

スマホ操作コマンド(割り当て変更不可)

左イヤホン右イヤホン
1回タッチ再生/停止外音取り込み機能のON/OFF
2回タッチ音量を下げる次の曲へ
3回タッチ音量を上げる前の曲へ
4回タッチ音声アシスタント起動
5回タッチ低遅延モードON/OFF
1秒長押しバスブーストON/OFFノイズキャンセリングON/OFF
3秒長押し電源ON/OFF

通話対応コマンド(割り当て変更不可)

左イヤホン右イヤホン
1回タッチ着信受け外音取り込み機能のON/OFF
(通話中)マイクミュートON/OFF
2回タッチ音量を下げる
3回タッチ音量を上げる
5回タッチイヤホン通話←→スマホ通話の切り替え
1秒長押し着信拒否ノイズキャンセリングON/OFF
着信終了

タッチ操作コマンドは割り当て変更できず、すべてデフォルトのままで使うことになる。

4回タッチ、5回タッチはタッチしてる途中でカウント計算が止まっているのか、2回タッチ操作、3回タッチ操作で操作代替されてたりする。正直なところ勝手は悪い。

 

 

ケースカバーが全く売ってない

ケース傷を防ぐための、あるいはケースを彩るためのケースカバー。

スマホケースの要領でワイヤレスイヤホンのケースにケースカバーを装着している人が多いが、Victor HA-A30T 向けのケースカバーはAmazonなどで全く売っていない。

ケースになぜケースを付けるのだい?という人なら関係ない話だが、どうしてもケースカバーを使いたい人だと拭えぬマイナスポイントになりそうだ。

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この記事のまとめ

ここまで Victor HA-A30T をレビューしてきた。

低音を土台にした高音質オーディオはなによりの魅力。音質にこだわりたい人であれば選んでしまって問題ない。

他方、ノイズキャンセリング性能は弱め。セールスポイントと言えるほどの強みではない。ノイズキャンセリング狙いの人だと「JVC HA-A50T」や「Anker Soundcore Life P3」を選んだ方がよさそう。

よくも悪くも高音質オーディオという強みに特化したシンプルisベストな製品ではある。Victorブランド狙い、高音質オーディオ狙いの人であればおすすめしたい。

 

 

レビュー対象製品

 

 

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