Galaxy Buds Pro(SM-R190)レビュー|従来シリーズの総決算たる王道ワイヤレスイヤホン

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2021年4月に日本国内での発売が開始された Galaxy Buds Pro。サムスン純正ワイヤレスイヤホン「Galaxy Buds」シリーズの最新モデルであり、ノイズキャンセリング(アクティブノイズキャンセリング)に対応している。

かれこれ初代Galaxy Budsから4代目となるモデルであり、製品の完成度は高い。従来「Galaxy Buds」シリーズの弱点をピンポイントで潰し、AirPodsシリーズのような王道感あふれるワイヤレスイヤホンに仕上がった。

これまで Galaxy BudsGalaxy Buds Live と買い揃えてきた筆者もさっそく購入してきた。過去モデルとの比較と合わせて以下ひととおりレビューしていきたい。

レビュー対象製品

Galaxy Buds Pro レビュー

製品概要

Galaxy Buds Pro は2021年4月に国内発売が開始された「Galaxy Buds」シリーズ最新モデル。昨年9月に発売開始となった「Galaxy Buds Live」の実質後継機に該当する。ノイズキャンセリング(アクティブノイズキャンセリング)機能をGalaxy Buds Liveから引き続き搭載している。

直販価格は2万円前後。購入後1年間の保証あり。カラーリングはファントムシルバー、ファントムブラック、バイオレットパープルの3色展開となる。

 

イヤホンのデザインとつけ心地

今回、筆者はファントムシルバー色を購入した。

色合いで言うとねずみ色に近い。水色とパープルを足して2で割ったような色だ。Amazonなどの商品写真を見るとステンレスのような無機質なイメージだが、実物はもっと柔らかい印象を受けた。

Amazonの商品写真。実物はここまでシルバーじゃない。

ケース外装は前作「Galaxy Buds Live」に通づるザラつや仕上げ。光に当てると虹色が浮かび上がる。

蛍光灯などに当てると虹色が浮かぶ

イヤホン本体はシルバーそのもの。イヤホン外側のタッチパッド部分が丸々シルバー色で覆われていて、イヤホンを耳につけるとシルバー色がちらりと光る。さながらシルバーアクセサリーのようなファッションアクセントになる。

着用イメージ

古典的な耳栓型のイヤホンとなるので難なく耳の穴に突っ込める。ホールド感も悪くない。予備のイヤーピース(S・M・L)が付属しているのでサイズ調整さえすれば各々あったサイズ感が見つかると思う。

なお、Galaxy Buds Pro のケースは前作「Galaxy Buds Live」と全く同じ形状。寸分違わずのサイズ感なのでGalaxy Buds Liveの保護ケースなどそのまま使いまわせる

▼ 写真左がGalaxy Buds Live、写真右がGalaxy Buds Pro

中身はわりかし違うのだが、ケースの厚みは同じ

 

性能レビュー

Galaxy Buds Proの総合評価

※評価はSが最高、A、Bと続きCが最低

(クリックで詳細項目に移動) 評価 コメント
オーディオ性能(音質) A 解像度の高いオーディオ
ノイズキャンセリング性能 A 低周波音を中心に除去
外音取り込み A 日常使いできるクオリティ維持
接続安定性 S 従来シリーズと変わらぬ安定感
ペアリング勝手 S 複数デバイス間のペアリング切り替え楽々
バッテリー持ち A ノイキャンONでケース併用18時間
タッチセンサー A 従来モデルから劇的改善、誤反応少ない
マイク性能 S ノイズカットあり、屋外でも屋内でも問題なく使える
防水性能 S IPX7仕様(スポーツ防水相当)

欠点らしい欠点がないオールマイティーモデル

いざ使ってみると Galaxy Buds Pro は欠点らしい欠点がない。従来シリーズの弱点であったタッチセンサーの使い勝手の悪さが改善されたほか、防水性能もおまけ程度のIPX2からIPX7に劇的進化。もはや欠点を探す方が難しい。

Galaxy Buds Liveの弱点もほぼカバー

前作「Galaxy Buds Live」はイヤホンの遮音性が低く、せっかくのノイズキャンセリングが活かしきれていない側面があった。Galaxy Buds Pro はスタンダードな耳栓式のイヤホンとあり、遮音性も改善。ノイズキャンセリングによる静寂も問題なく味わえる。

360°オーディオは最新Galaxyスマホでしか使えない

Galaxy Buds Pro 360°オーディオ(空間オーディオ)を初搭載。ただ、Galaxy S21(2021)シリーズなど「One UI 3.1」以上を搭載した最新Galaxyスマホとペアリングした場合でしか使えない。筆者はGalaxy S21シリーズを持っておらず、360°オーディオは試せなかった。

 

オーディオ性能(音質)【評価A】

Galaxy Buds Pro のオーディオは解像度高め。高音から低音までほぼほぼ聞き分けられる。少しドンシャリしている気もするが、そこまで安いイヤホンのようなドンシャリ感ではない。ソニーパナソニックのワイヤレスイヤホンのような”あえて”残したドンシャリ感と言うべきだろうか。

専用アプリを使えばイコライザー調整できる。低音重視にすれば高音のシャンシャン音は取れるので気にならない。

 

ノイズキャンセリング性能【評価A】

ノイズキャンセリング(アクティブノイズキャンセリング)は、ほどよく効いている。低周波音を中心に除去しており、自宅やカフェ、図書館で使えば非常に静かだ。

ただ、低周波音の中でも電車のガタガタ音は結構残っていて、AirPods Proやパナソニック「RZ-S50W」に比べるとノイズカット率は低めに思える。また、屋外で使うとイヤホンに風が当たった音(風切り音)が聞こえて鬱陶しい。

人の話し声など高周波音は比較的残っているが、これは他のワイヤレスイヤホンと変わらず。AirPods Pro含めて今日のノイズキャンセリングとは低周波音のノイズカットのことであり、高周波音を除去する製品はほとんどない。

 

外音取り込み【評価A】

外側マイク

Galaxy Buds Pro は外音取り込み機能に対応。イヤホンの外側マイクで周囲の音を拾い、イヤホンを付けたままスピーカーを通して周囲の音を聞くことができる。コンビニレジで会話するときに使ったり、ジョギング中に安全面を考慮して外音取り込みをONにしておく人が多い。

いざ使うとホワイトノイズ(サーッといった音)が発生しているが、そこまであげつらう酷さではない。きちんと周囲の音は聞こえるし、実用に耐えうるレベルに仕上がっている。

外音取り込みはイヤホン外側のタッチパッドを長押しすればON/OFFできる。

 

接続安定性【評価S】

Galaxy Budsシリーズならではのワイヤレス接続の安定感は健在。特にGalaxyスマホとペアリングしたときは専用コーデック「Samsung Scalable」で繋げる。接続の安定感はもちろん、オーディオ音質の向上や延滞改善などの恩恵が受けられる。

Galaxyスマホ以外とペアリングした場合でもそこまで酷い接続切れなどない。流行りのapt-Xコーデックには対応していないが、それすら感じさせないワイヤレス接続の安定感がある。人混みの中で使えるワイヤレスイヤホンといっても過言ではない。

 

ペアリング勝手【評価S】

従来Galaxy Budsシリーズ同様にGalaxyスマホとペアリングする場合はポップアップ画面から接続できる。

他のAndroidスマホ、またiPhoneで使う場合でも通常のBluetoothワイヤレスイヤホンとして接続すれば問題ない。Bluetoothバージョンは「5.0」なので省エネ効果も高い。

複数デバイス間でワンタッチでペアリング切り替え可能

Galaxy Buds Pro は、スマホとPCなど複数デバイス間でペアリングを切り替える際にBluetooth設定画面からワンタッチでペアリングが切り替えられる。切り替えのたびに元々のデバイスでのペアリングを切断する必要はない。

なお、Androidスマホに限れば専用アプリの立ち上げだけで強制的にペアリングが切り替えられる。普段から同一ワイヤレスイヤホンを複数デバイス間で使いまわしている人だと便利な機能だ。

 

バッテリー持ち【評価A】

バッテリー持ちは業界標準的。気持ち「上の下」といったところ。

ノイズキャンセリングONの状態だとイヤホン単体5時間、ケース併用18時間。ノイズキャンセリングOFFならイヤホン単体8時間、ケース併用28時間のバッテリー持ちとしている(どちらも公称値)。

筆者は普段からノイズキャンセリングONの状態で使っているが、バッテリーがすぐ無くなるシチュエーションには遭遇していない。1日数時間くらいの利用であれば気持ち4日〜5日は充電せずにやっていける。

充電はUSB Type-Cとワイヤレス充電に対応

USB Type-Cケーブルを使った充電、また、ワイヤレス充電(Qi充電)に対応している。Galaxyスマホの背面を使ったワイヤレスパワーシェアによる充電も可能だ。

 

タッチセンサー【評価A】

タッチセンサー

従来Galaxy Budsシリーズから地味に、劇的に改善したのがタッチセンサーだ。1回タッチが1回タッチとして、2回タッチが2回タッチとしてきちんと認識される。

何を当たり前のことを言っているのだ?と思われがちだが、従来Galaxy Budsシリーズのタッチセンサーだとこの手の誤反応が多くみられた。Galaxy Buds Liveに限ればタッチセンサーの位置が不明瞭で押し間違いも多々あった。これらに比べれば Galaxy Buds Pro のタッチセンサーは本当に安定していて感動すら覚える。

タッチコマンドについて

タッチコマンドは従来Galaxy Budsシリーズと変わらず。左右イヤホンとも同じ機能が割り当てられる。

1回タッチ 曲の再生/停止
2回タッチ 次の曲を再生、電話の応答/終了
3回タッチ 前の曲を再生
長押し ノイズキャンセリング/外音取り込みの切り替え、着信拒否
左右同時7秒長押し 新規ペアリングモード起動

専用アプリを使えば長押しコマンドのみ割り当て変更できる。音声コマンド(Googleアシスタント)の起動、あるいは音量ダウン/アップコマンドから選択できる。

 

マイク品質【評価S】

通話マイク

マイク品質はよい。ノイズキャンセリング用の外側マイクを活用したノイズカットが行われており、通話先には口元の音だけ拾って伝送してくれる。

騒音多めの場所での通話だったり、屋外を歩きながら使うにも十分なパフォーマンスを発揮してくれるだろう。自宅テレワークなど室内で使うだけなら問題すら感じない。

 

防水性能【評価S】

Galaxy Buds Pro のさりげないセールスポイントが防水性能だ。

前作「Galaxy Buds Live」はIPX2、おまけ程度の防水(防滴)性能に留まっていた。対してGalaxy Buds ProはIPX7。スポーツ防水レベルに劇的進化した。

プールで泳ぎながら使っても問題ないし、土砂降りの雨の中でジョギングしながら使ってても問題ない。もっと日常的な普通の使い方なら問題すら感じないだろう。

 

専用アプリについて

Galaxy Buds Pro は専用アプリ「Galaxy Wearable」が利用できる。ただ、同アプリはAndroidスマホ専用であり、iPhone、iPadでは利用できない。

同アプリがなくてもGalaxy Buds Proは利用できる。ただ、以下のようなカスタマイズはアプリ上からでないと行えない。

  • 音質のイコライザー調整
  • タッチコマンドの割り当て変更
  • 音声通知するアプリの選択
  • 外音取り込みの取り込む音の大きさの調整
  • 音声検出のON/OFF(初期状態ではOFF)

音声検出は Galaxy Buds Pro から搭載された新機能。イヤホンマイクが自分の声を検出すると外音取り込み機能が自動でONになる。イヤホンを付けたまま他人と会話するときに逐一タッチパッド操作する必要がなく便利だ。ただ、一定時間、自分の声が検出されないと外音取り込みが自動OFFになるので使うタイミングは限られる。

 

Galaxy Buds Proの評価まとめ

※評価はSが最高、A、Bと続きCが最低

(クリックで詳細項目に移動) 評価 コメント
オーディオ性能(音質) A 解像度の高いオーディオ
ノイズキャンセリング性能 A 低周波音を中心に除去
外音取り込み A 日常使いできるクオリティ維持
接続安定性 S 従来シリーズと変わらぬ安定感
ペアリング勝手 S 複数デバイス間のペアリング切り替え楽々
バッテリー持ち A ノイキャンONでケース併用18時間
タッチセンサー A 従来モデルから劇的改善、誤反応少ない
マイク性能 S ノイズカットあり、屋外でも屋内でも問題なく使える
防水性能 S IPX7仕様(スポーツ防水相当)

 

この記事のまとめ

Galaxy Buds Pro をレビューした。

筆者はこれまで Galaxy Budsシリーズ をほぼすべて使ってきたが、その中でも Galaxy Buds Pro は屈指の完成度だと太鼓判を押せる。従来シリーズの弱点、タッチセンサーの使い勝手の悪さや防水性能の低さなどピンポイントで改善しつつ、ワイヤレスイヤホンとしての安定感を高めた。

めんどうくさいことを考えずに無難に使えるワイヤレスイヤホンとしてはAirPods Proと同等レベルだろう。価格も2万円とAirPods Proよりも1万円近く安いので言うことなしだ。Galaxy Budsデビュー組、Galaxy Buds乗り換え組かかわらず、ぜひ試してみてほしい。

 

レビュー対象製品

 

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