Galaxy Buds Live(SM-R180)レビュー|そら豆イヤホンは予想以上に実用的

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2020年9月より国内発売が開始されたサムスンのワイヤレスイヤホン「Galaxy Buds Live」(SM-R180)をレビュー。

Galaxy Buds Live はGalaxy Budsシリーズの最新作であると同時に上位版モデル。シリーズ初となるノイズキャンセリングに対応しており、昨今のワイヤレスイヤホン市場におけるノイズキャンセリング・トレンドを堅実に抑えた。

また、その独特な”そら豆”風のイヤホンデザインにも注目が集まっており、おしゃれアイテムとしてのニーズも強い。以下その使い勝手やオーディオ性能などひととおりレビューしていくので購入を検討されている方は参考にされたい。

レビュー対象製品

Galaxy Buds Live(SM-R180)レビュー

製品概要

Galaxy Buds Live(SM-R180)は2020年8月に発表されたサムスンの新作ワイヤレスイヤホン。日本では2020年9月4日より発売開始された。市場価格はおおよそ2万円前後(Amazon直販では税込20,673円)。製品保証は1年。

Galaxy Budsシリーズの上位版に位置付けられ、シリーズ初となるノイズキャンセリング(アクティブノイズキャンセリング)に対応した。サムスン曰く、電車や自動車の走行音など低周波ノイズを97%除去できると云う。

Galaxy Budsというネーミングのせいか、Galaxyスマホでしか使えないイメージがあるが、Galaxyスマホ以外のAndroidスマホでも、なんならiPhoneでも問題なく利用できる。専用アプリもiPhoneAndroid 双方に配信されているので細かなカスタマイズも行える。

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外観・つけ心地

筆者が購入したのはミスティック・ブロンズ色。名前のとおり、ブロンズカラー(銅色)をベースにした重厚で高級感のある大人フェミニンな色合いだ。秋冬など暗めになりがちな服装のアクセントカラーとして丁度よいと思う。

ケースサイズは縦5cm、横5cm、厚さ2.5cmとコンパクト。丸みを帯びたケース形状がミスティック・ブロンズの高級感ある色合いとマッチしていて、さながらジュエリーケースのよう。

イヤホン本体は、ほぼ世界初?となる「そら豆」型のデザインになっている。イヤーピースを使わず、豆の先っちょを耳の穴に突っ込んで使う。

イヤホンを実際に付けてみると非常に軽く感じる。片耳5gと軽量仕様なのに加えて、一般的なワイヤレスイヤホンのようにイヤーピースでイヤホン重量を支えているわけではなく、言うなら耳の穴の中に引っかかってるだけなので、”重い”という感覚がほぼほぼない。

イヤーピースを使ったカナル型イヤホンのような耳穴への圧迫感、締めつけ感も気にならず。長時間付けていると耳穴に馴染みすぎて存在感すら忘れてしまう。

一見すると「イヤホンが抜け落ちるのでは…?」と思われがちなビジュアルなのだが、思いのほかしっかりとホールドされており、寝転んだ状態でイヤホンが抜けたり、走っていても揺れたりブレたりしない。サムスン曰くの「人間工学に基づくデザイン」とは伊達ではない。

また、ワイヤレスイヤホンならではの耳から飛び出てる感がなく、耳の穴の中できれいに収まっている。物理的にもビジュアル的にも収まりがよいだけではなく、イヤホンの紛失リスクも軽減されていてよい。

イヤホンのデザイン&つけ心地はGalaxy Budsシリーズ最高級の完成度
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性能レビュー

Galaxy Buds Liveの総合評価

(評価はSが最高、A、Bと続きCが最低)

  評価 コメント
ノイズキャンセリング性能 B 物理的な遮音性が低めなのでノイキャン効果も薄め
外音取り込み機能 機能非搭載
オーディオ性能(音質) A 根っからの重低音サウンド
接続安定性 S 従来シリーズと変わらぬ安定感
ペアリング勝手 S 上書きペアリングできる貴重なモデル
バッテリー持ち S ノイキャンOFFならケース併用29時間
タッチ操作性 C タッチセンサーの位置が不明瞭で押し間違い多い
マイク性能 S 屋外でもOK、従来シリーズから劇的進化
防水性能 C IPX2仕様、オマケ程度

以下詳しく見ていく。

 

ノイズキャンセリング性能【評価B】

ノイズキャンセリング性能は低め、ノイズキャンセリングONでも人の話し声が聞こえる

Galaxy Budsシリーズで初対応となったノイズキャンセリング(アクティブノイズキャンセリング)。いざ使ってみると確かに騒音カットされており、耳に付けた瞬間に気持ち1段階ほど膜がかかったような静けさは感じられる。ただ、イヤホンの物理的な遮音性が低めとあり、あまりノイズキャンセリングらしい静寂は味わえない。

もっぱら濁音ノイズ(空調の音など)は除去されているのだが、人の話し声は普通に聞こえる。イヤーピースを使わないオープンイヤー構造のイヤホンとあり、そもそも物理的に周囲の音が聞こえている。ぶっちゃけ遮音性の観点から言えば普通のカナル型(耳栓型)イヤホンを使った方が静かだと思う。

 

外音取り込み機能は非搭載

AirPods Proでも採用され注目を集めた外音取り込み機能は非搭載

外音取り込み機能とは、イヤホンを付けたまま周囲の音、人の話し声などを取り込むことができる機能だ。ただ、先述とおり Galaxy Buds Live  は、オープンイヤー構造で遮音性が低めのイヤホンなので、オーディオ再生を止めた状態であれば普通に人の話し声が聞こえる。なので、あえて外音取り込みする必要性は薄いと思う。

 

オーディオ性能(音質)【評価A】

従来Galaxy Budsのドンシャリ一転、高級感ある重低音サウンドに進化

Galaxy Buds Live は、12mmの大型スピーカーと重低音を響かせるベースダクトを内蔵しているので、とかくまあ重低音サウンドだ。ロックサウンドだったり男性ボーカル曲が良い具合に響く。従来のGalaxy Budsシリーズは典型的なドンシャリイヤホンだったので、上位版モデルならではのこだわり、より高級感のあるオーディオ・サウンドとして差別化できていると思う。

対応コーデックはSBC/AAC。Galaxyスマホに限れば従来どおり専用コーデック「Scalable Codec」で再生でき、AACよりも1段階ほどクリア&低延滞なサウンドが楽しめる。

弱点としては、やはり高音だろうか。高音が上手くカバーできているとも言えないので、女性声優ソングが鼻声ソングに聞こえる。オープンイヤー構造のイヤホンは音が抜けるので高音が出しやすいはずだが、いかんせん普通のイヤホン(密閉型イヤホン)のような伸びのなさだ。おそらく純粋なハードスペックとして高音が苦手、弱めなのだと思う。

 

接続安定性【評価S】

従来Galaxy Budsシリーズ同様に接続は安定してる

ワイヤレスイヤホンと言うと特に屋外で使う場合に接続が不安定とのイメージがあるが、Galaxy Buds Live に関しては安定した使い心地だ。音切れ、接続切れ、動画視聴時の音声延滞など全くと言っていいほど遭遇しない。

Galaxy BudsシリーズはAirPods同様にスマホメーカーが作るイヤホン型ガジェットとして多分に特化していることもあり、その安定感は純オーディオメーカー品よりも優れている。

 

ペアリング勝手【評価S】

複数デバイス間でワンタッチでペアリング切り替え可能、スマホ←→PC間の切り替えも楽々

Galaxy Buds Live は複数デバイスとペアリングできるほか、業界で数少ない複数デバイス間でワンタッチでペアリングが切り替えられるワイヤレスイヤホンだ。スマホとPCなど複数デバイスで同一ワイヤレスイヤホンのペアリングを移動させる際に上書きする形でペアリングを繋げる。

新規ペアリング

ケース蓋を開くだけで自動で新規ペアリングが始まる。すでにペアリング済みのデバイスがある場合、そのまま再接続される。

イヤホンのタッチボタンを3秒ほど左右同時押しすることで新規ペアリングモードに切り替えられる。2台目以降のデバイスとペアリングする場合に利用する。

再接続

ケース蓋を開くだけで最後にペアリングしていたデバイスと自動で接続される。

ペアリング切り替え

ペアリング済みデバイス間でペアリングを切り替えたい場合、Bluetooth設定画面から手動で繋ぎ直す。

Androidスマホの場合、専用アプリ「Galaxy Wearable」を起動すれば強制的にペアリングが切り替えられる。専用アプリはiOS向けにも配信されているが、iOS版アプリではペアリング切り替えできなかった。

なお、Galaxyスマホであればケース蓋を開くたびに表示されるポップアップ画面からワンタッチで切り替えられる。

Galaxyスマホで表示されるポップアップ

「再接続」成立時のペアリング切り替え

すでに他のデバイスと再接続されている状態でも上書きする形でペアリングが切り替えられる。専用アプリほかBluetooth設定画面からワンタッチでペアリングが切り替えられるので、普段から複数デバイス間で同一ワイヤレスイヤホンを使い回している人だと重宝する。

 

バッテリー持ち【評価A】

ケース併用21時間、ノイズキャンセリングOFFなら29時間のスタミナモデル

ノイズキャンセリングONの状態であればイヤホン6時間、ケース15時間、最大21時間のバッテリー持ち。ノイズキャンセリングOFFなら最大29時間までバッテリー時間を引き伸ばせる。ケースサイズの小ささから見ると相当な省エネモデルだ。

業界一般的なバッテリー水準、それこそAirPodsシリーズなどと変わらぬバッテリー水準なので、普段使っていて電池切れは気にならない。

充電仕様について

充電はUSB Type-C充電、Qi充電(ワイヤレス充電)に対応している。最新のGalaxyスマホであれば背面チャージも可能なので、特段充電環境で困ることはない。

 

タッチ操作性【評価C】

外側マイク周辺部がタッチセンサーエリア

Galaxy Buds Liveの最大のデメリット、タッチセンサーの場所が不明瞭で押し間違い多し

タッチ操作性(タッチ具合)は悪い。おそらく Galaxy Buds Live の最大のデメリットだろう。

ーーーというのも、タッチセンサーエリアがイヤホン筐体デザインに溶け込んでおり、タッチセンサーの位置が非常に不明瞭だ。初見だとどこをタッチすればいいのか分からないと思う。タッチセンサーの位置を理解してなお、違う場所をタッチしていてタッチ反応しないことが多々あるので普段使っていてストレスに感じる。この点、本当に残念だった。

タッチ操作コマンドについて

タッチ操作コマンドは従来Galaxxy Budsシリーズと変わらない。1回タッチで音楽再生/停止、2回タッチで音楽先送り、3回タッチで音楽巻き戻し、長押しはカスタマイズ。着信対応も可能だ。カスタマイズは専用アプリ(iOSAndroid)にて行える。

長押しはノイキャンON/OFF、音声アシスタントON/OFF、音量ダウン&アップから選択可能

 

マイク品質【評価S】

通話用マイクは内側に

従来シリーズから劇的改善、テレワークでも屋外でも問題なく使える

マイク品質は非常によい。AirPods Proとタイマン張れるレベルだ。テレワーク用のマイクとして十分に活用できるし、屋外での通話用マイクとしても問題なく使えるだろう。

内蔵された(片側)3つのマイクのうち、ノイズキャンセリング用の集音マイク2つをそのまま通話時のノイズ除去マイクとして活用していることもあり、声がきちんと届いている。たとえば、近くでテレビの音を流していても、テレビの音だけがきれいにトーンダウンするトリッキーな技が見れるので感動ものだ。

 

防水【評価C】

IPX2とおまけ程度、普段使いでは問題なし

防水(防滴)はIPX2仕様。プール利用や水洗いには耐えられないが、雨の日に使ったり、ジムやジョギングなど汗をかく環境で使うなど普通の使い方であれば大方問題ないだろう。

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この記事のまとめ

Galaxy Buds Live をレビューした。

Galaxy Budsシリーズで初対応となったノイズキャンセリングだが、遮音性の低さと相まり、お世辞にも性能がよいとは言えない。ただ、ノイズキャンセリングを除くワイヤレスイヤホンとして、またファッションアイテムとしては極めて優秀なので気に入る人は多いと思う。

ノイズキャンセリングイヤホンに対して皮肉な結論だが、ノイズキャンセリングの優先度が低い人で、Galaxyユーザーだったり、そのビジュアルに魅せられた人であれば試してみる価値ありだ。重低音サウンド&重厚デザインのワイヤレスイヤホンとして十分に満足できるだろう。

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