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Galaxy Buds

ワイヤレスイヤホン「Galaxy Buds」(SM-R170)レビュー

2019年10月5日

サムスンのワイヤレスイヤホン「Galaxy Buds」(SM-R170)をレビュー。

Galaxy Budsは、Galaxy初(サムスン初)の完全ワイヤレスイヤホン。AirPodsに通ずるワイヤレス接続の安定感があり、音飛びや接続切れが少ない。これを正味1.3万円のイヤホンで実現したから驚きだ。

ワイヤレスイヤホンはまだまだ音質、オーディオ性能を語れるレベルになく、まずは第一にワイヤレス接続の安定感が重視される段階だ。そうした中で Galaxy Buds は非常に安定感のあるワイヤレスイヤホンであり、AirPodsと同じベクトルで競争できる数少ない1品となる。

【Galaxy Buds選び方ガイド】Buds2/Pro/Liveの違いを比較解説

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【レビュー対象製品】Galaxy Buds

発売時期2019年5月
市場価格1.3万円前後

カラーリングはホワイト、ブラック、イエローの3色。レビューはホワイトで行う。

 

Galaxy Buds(SM-R170)レビュー

製品概要

Galaxy Buds はサムスン子会社のオーディオメーカー「AKG」が手がける完全ワイヤレスイヤホン。Galaxy名義の製品だが、イヤホン自体はAKGがチューニングなど行っている。

日本国内でも正規販売されており、Amazon直販価格で1.3万円ほど。ブラック、ホワイト、イエローの3色で展開される。

ホワイトカラー

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外観・サイズ感

ケースは丸みのあるタマゴ型デザイン。つい手で持ってくるくるしたくなる。表面は程よくザラザラしていて撫でると気持ちいい。

ケースサイズは長い方が7cm、短い方が4cm、厚さは2.5cmほど。男性ズボンの小ポケットに楽々入るサイズ感だ。

ケース内側は水色。

イヤホン本体。一般的なカナル型(耳栓型)のワイヤレスイヤホンとなる。

イヤホンは非常に軽くストレスフリー。片耳約6gしかない。

ホールド感は安定している。耳穴にイヤーピース、耳のひだにイヤーウィングを引っ掛けて使うので揺れもなければ落下リスクも感じない。ワイヤレスイヤホンならではの紛失リスクも Galaxy Buds なら問題ないだろう。

着用イメージ

 

性能レビュー

Galaxy Budsの総合評価

※評価はSが最高、A、Bと続きCが最低

(クリックで詳細項目に移動)評価コメント
オーディオ性能(音質)B典型的なドンシャリイヤホン
ノイズキャンセリング性能機能非搭載
外音取り込みC発展途上のオマケ機能
接続安定性SAirPodsを思わす安定感
ペアリング勝手S複数デバイス間のペアリング切り替え楽々
バッテリー持ちCケース併用13時間と異様に短い
タッチ操作性B2回タッチなど認識されにくい
マイク性能B屋内であれば問題なし、屋外だと辛い
防水性能防水非対応

ワイヤレス接続の安定感はピカイチ

Galaxy Buds は何よりワイヤレス接続の安定感を評価すべき製品だ。Bluetooth 5.0ということもあり、既存の製品に比べて接続切れや音切れが少ない。Galaxyスマホとペアリングした場合は専用コーデック「Samsung Scalable」で接続でき、より接続が強固になる。

複数デバイス間でのペアリング切り替えが楽

Galaxy Buds はBluetooth設定画面からワンタッチでペアリング先が切り替えられる。切り替えのたびに元々のデバイスとペアリング解除する必要はない。スマホとPCなど複数デバイス間で同一のワイヤレスイヤホンを使いまわしている人だと重宝する。

 

オーディオ性能(音質)【評価B】

ジャンルで言うとドンシャリ系。高音シャンシャン、低音ヴィーヴィーした音がよく聞こえる。ドンシャリ系イヤホンは評価二分する典型だが、女性ボーカル曲やEDM曲をよく聞く人であれば細かな音が聞き取れて丁度いいと思う。

中華イヤホンのような粗っぽさがあるわけでもなく、音楽を聞くためのとりあえずのイヤホンとして考えれば必要十分なクオリティだ。

 

ノイズキャンセリングは非搭載

ノイズキャンセリングことアクティブノイズキャンセリングとは、周囲の騒音を打ち消す音を発生させ、騒音を減少させる機能のこと。コスパの問題からか Galaxy Buds はノイズキャンセリング非搭載。

 

外音取り込み【評価C】

外音取り込みこと「周囲の音」機能。イヤホンの外側マイクを使って周囲の音を拾い、イヤホンを付けたまま周囲の音を聞くことができる。他人とイヤホンを付けたまま会話するとき、野外ジョギングなど安全面考慮して音楽を聞きたいときなどに使う。

Galaxy Buds は外音取り込みに対応してはいるが、完成度は限りなく低い。集音のための「サーッ」という音が強く出ていて正直うるさい。また、取り込んだ音が耳の中で反響した感じになるので気持ち悪さもある。

実用段階の機能とは言えず、お試し程度に使うのが限度だろう。周囲の音が聞きたければ素直にイヤホンを外した方がいい。

 

接続安定性【評価S】

Galaxy Buds のワイヤレス接続は安定している

筆者が普段使っていて、屋外や人混みの中でも接続切れに遭遇したことはない。時折「ポツン」といった音切れを聞くことはあるが、そこまで多発しているわけでもない。巷のワイヤレスイヤホンに比べれば安定感は明らかだ。

Bluetoothの接続コーデックはSBC、AAC、Samsung Scalableの3種類に対応。Samsung ScalableはGalaxyスマホ専用コーデックで強固なワイヤレス接続と低延滞を売りにしている。

ワイヤレス接続の安定感というと、やはりAirPodsが業界屈指の完成度だが、Galaxy Buds もそれに劣らずの安定感を実現している。普通に使えるワイヤレスイヤホンを探している人には重々に Galaxy Buds をおすすめできる。

 

ペアリング勝手【評価S】

Galaxyスマホで出る接続ポップアップ画面

Galaxy Buds はBluetoothイヤホンなのでペアリング自体は何ら問題ない。Bluetoothデバイスとして通常どおりペアリングするだけだ。Androidスマホもちろん、iPhoneやiPadなどiOSデバイスでも接続できた。

複数デバイス間でのペアリング切り替えについて

Galaxy Buds は、スマホとPCなど複数デバイス間でワイヤレスイヤホンのペアリングを切り替える際に、Bluetooth設定画面からイヤホンを選択するだけで上書きでペアリングが切り替えられる。

他社のワイヤレスイヤホンのように既存デバイスのBluetoothをOFFにしてペアリングを一時解除する必要はない。ペアリングしたいデバイスで Galaxy Buds を選択すればそのままペアリングが切り替えられる。

なお、Galaxyスマホで使う場合、ケース蓋を開く都度ポップアップ画面が表示され、「接続」を選択するだけでペアリングを強制的に切り替えられる。Galaxyスマホ以外のAndroidスマホでも専用アプリ「Galaxy Wearable」を起動すれば、そのままペアリングが切り替えられる。

 

バッテリー持ち【評価C】

Galaxy Buds はバッテリー駆動時間が公称6時間、ケース併用で13時間と少なめだ。AirPodsでもケース併用で24時間使えるので、いかんせんバッテリー駆動時間は短い。

他方、充電環境に関しては優秀。USB Type-C充電とワイヤレス充電(Qi)に対応している。1万円前後のワイヤレスイヤホンとして考えると非常に豪華な仕様だ。

 

タッチ操作性【評価B】

タッチパッド

Galaxy Buds はタッチパッドでいくつか操作できる。1回タッチで曲の再生/停止、2回タッチで曲送り、3回タッチで曲戻し、長押しで音声アシスタント起動など。着信設定すれば、1回タッチで通話開始/終了も可能だ。

大方問題なく使えるのだが、いかんせんタッチ処理が安定しない。軽く指が触れてしまっただけでもタッチ反応するし、かといって2回タッチ、3回タッチとなると1回2回くらいカウントをスルーしてたりする。この点、マイナス評価だ。

 

マイク性能【評価B】

イヤホン内側の中央にある黒い穴が入力用マイク

Galaxy Buds は通話マイクを内蔵しており、同マイクを使った通話や音声アシスタント操作が行える。

室内や静かな環境で使う分には問題ない。屋外や騒音のある場所だと聞き取りが弱くて少し辛いかもしれない。オーディオ設計したAKG独自のノイズカット機能が搭載されているとのことだが、正直ほとんど機能していないように思える。風音すら入っていて屋外用途だとパフォーマンスが不安定だ。

 

専用アプリ「Galaxy Wearable」について

Galaxy Buds は、専用アプリ「Galaxy Wearable」が利用できる。アプリはAndroid版のみ提供。iPhone、iPadでは使えない。

アプリはからなずしも必要ではないが、以下のようなカスタマイズはアプリからしか行えない。

  • イコライザー調整(音質調整)
  • タッチパッドの機能割り当て変更
  • 音声通知するアプリの選択

また、ペアリングしている Galaxy Buds のリモート追跡もアプリ上から可能。ビープ音を鳴らすことができる。

 

iPhone、iPad(iOSデバイス)とも問題なくペアリング可能

Galaxy Buds は物自体はBluetoothイヤホンであり、iPhone、iPadともペアリングできる。Galaxy BudsはiOS環境で一般的なAACコーデックに対応しているので、iOSデバイスで使った場合でも曲データの劣化なく再生できる。

ただ、先述とおり専用アプリ「Galaxy Wearable」が利用できない。所々カスタマイズが封じられるのでこの点のみ注意が必要だ。

【どこまで使える?】iOS環境でのGalaxy Buds使用レポ

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この記事のまとめ

Galaxy Buds をレビューした。

ワイヤレス接続の安定感がなにより評価ポイントだ。まだまだ接続そのものが不安定なワイヤレスイヤホンが多い中、ここまでの安定感を持ったワイヤレスイヤホンが正味1.3万円で登場したのは驚きだ。

他方、マイク性能やタッチパッド感度、バッテリー駆動時間の短さなどマイナス点もいくらか見られた。他のワイヤレスイヤホンも似たような状況と言ってしまえばそれで終わりだが、どうしても気になる場合は、まだワイヤレスイヤホンに手を出さない方がいいかもしれない。

普段使いでストレスらしいストレスはほとんど感じず、さながらAirPodsのように使っていける。コスパも含めて十分に満足できる製品だ。

 

レビュー対象製品

 

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