Apple純正ワイヤレスイヤホン「AirPods」(エアポッズ)。そしてAppleが手がけるもうひとつの純正ワイヤレスイヤホン「Beats」(ビーツ)。
BeatsことBeats by Dr.dreは、2014年にAppleに買収され、現在はAppleブランド製品として展開される。
総じてApple純正ワイヤレスイヤホンは、2023年現在、以下4機種が現行ラインナップとなる。
- AirPods Pro(第2世代)
- AirPods(第3世代)
- Beats Fit Pro
- Beats Studio Buds
この記事では、同4機種を比較。何が違うのか、それぞれどういった人が購入すべきなのか、まとめていく。
iPhoneユーザーなどでApple純正ワイヤレスイヤホンの購入を検討している人がいたら記事を参考にしてほしい。
この記事の目次(タッチで移動)
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Apple純正ワイヤレスイヤホンの現行ラインナップ一覧
Appleが展開する完全ワイヤレスイヤホンとして以下の4製品が展開される(2023年9月時点)。
- AirPods Pro(第2世代)
- AirPods(第3世代)
- Beats Fit Pro
- Beats Studio Buds
なお、Beatsの一世代前のモデルとして「Powerbeats Pro」も販売が継続中だが、耳掛け式のワイヤレスイヤホンであり、上記4製品とは製品コンセプトが異なるので掲載を省いている。
スペックシート比較
AirPods Pro(第2世代) | AirPods(第3世代) | Beats Fit Pro | Beats Studio Buds | |
![]() | ![]() | ![]() | ![]() | |
発売時期 | 2022年9月 | 2021年10月 | 2021年10月 | 2021年8月 |
直販価格 | 39,800円 | 27,800円 | 28,800円 | 21,800円 |
Bluetoothバージョン | 5.3 | 5.3 | 5.0 | 5.0 |
Bluetoothコーデック | SBC、AAC | |||
防水性能 | IPX4 | |||
ケースの充電ポート | Lightning | USB Type-C | ||
ワイヤレス充電 | 対応(Qi、MagSafe) | × | ||
ノイズキャンセリング | 対応 | × | 対応 | |
外音取り込み機能 | 対応 | × | 対応 | |
空間オーディオ | 対応 | △(部分対応) | ||
Apple版マルチポイント | 対応 | × | ||
バッテリー駆動時間 | 30時間 | 30時間 | 30時間 | 24時間 |
(イヤホン単体6時間) | (イヤホン単体6時間) | (イヤホン単体7時間) | (イヤホン単体6時間) | |
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製品それぞれのコンセプトを一言で言うと...
AirPods Pro(第2世代)
ノイズキャンセリングに対応したAirPods上位版モデル。
2022年9月に登場した最新モデル。新作チップ「Apple H2」を初搭載。従来モデル比でノイズキャンセリング性能は2倍と謳う。業界最高水準のノイズキャンセリングを堪能したい人におすすめ。
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AirPods(第3世代)
AirPodsスタンダードモデル。ノイズキャンセリング非対応。
2021年10月に登場した最新モデル(現行モデル)。空間オーディオや防水に対応。ノイズキャンセリング非対応な点を除けば、ほぼAirPods Proと変わらず。
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Beats Fit Pro
Beats上位版モデル。AirPodsと同じApple自社製チップ搭載。
2021年1月に登場。Apple自社製チップ「Apple H1」を搭載。AirPods同様にAppleデバイス間のマルチポイント機能や空間オーディオが使える。AirPodsに比べてカラーリングも豊富。
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Beats Studio Buds
Beatsスタンダードモデル。Apple自社製チップを搭載しない廉価版の立ち位置。
2021年8月に発売開始。Apple自社製チップの搭載を省き、コストカットした。ノイズキャンセリングには対応する。
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追記:2023年6月に後継モデル「Beats Studio Buds +」が発売開始になりました。
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【比較解説】「Beats Studio Buds +」と「Beats Studio Buds」何が違う?
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「AirPods」と「Beats」、明確に違う5つのこと
- 音質(音の方向性)
- イヤホンの装着感
- ノイズキャンセリングまわりの勝手
- 充電まわりの仕様
- Androidスマホとの相性
1. 音質(音の方向性)
AirPods Pro(第2世代) | AirPods(第3世代) | Beats Fit Pro | Beats Studio Buds | |
音質 | 音の強弱が少ないフラットな音 | ドンシャリ寄りの音(低音くっきり、高音明るい) |
AirPodsとBeatsでほぼ正反対の音質を志向しており、丁度よく差別化されてる。
AirPodsシリーズは低音、中音、高音がバランスよく鳴る、音の強弱が少ないオーディオ。よくも悪くも昔ながらのAppleイヤホンらしさある。
BeatsシリーズはBeatsのドンシャリ・サウンドを継承。くっきりとした低音、明るい高音からなる音の強弱ある音質。なお、Beats Fit ProよりもBeats Studio Budsの方が気持ちドンシャリが突き抜けた感じがある。
音の強弱がほしい人ならBeats、音の強弱ない聞き疲れにくい音を求めている人ならAirPodsがおすすめ。
2. イヤホンの装着感
AirPods Pro(第2世代) | AirPods(第3世代) | Beats Fit Pro | Beats Studio Buds | |
イヤホン形状(写真クリックで拡大) | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
イヤーピースの有無 | ○ | × | ○ | |
イヤーウィングの有無 | × | ○ | × |
見事に4製品の勝手が異なる。
AirPods Proは業界スタンダードの王道デザイン。イヤーピースを使って耳穴とフィット。ノイズキャンセリングの遮音性を高めると同時に、イヤホンの抜け落ちリスク(紛失リスク)も軽減される。

AirPods Proの装着イメージ(※イヤーピースあり)
AirPods(第3世代)はイヤーピースを使わず、耳穴の入口部分にひっかけて使う。
軽い装着感が強みの一方、ふとしたタイミングでイヤホンが耳から抜け落ちそうなユルさもある。ズボラな人だと紛失しそうだ。

AirPods(第3世代)の装着イメージ(※イヤーピースなし)
Beats Fit Proは耳栓型のイヤホン。耳穴の中でイヤホンがきれいに収まる。
本体から上に伸びたシリコン素材のイヤーウィングが耳のひだに引っかかり、装着感が非常に安定する。もとよりスポーツ用途での利用を想定して設計されたガチ仕様だ。

Beats Fit Proの装着イメージ
Beats Studio Budsは、いかにもワイヤレスイヤホンらしい丸ころデザイン。
イヤホンサイズが小柄ということもあり、耳の穴の中できれいに収まる。イヤーピースのサイズさえ合えば装着感も安定する。

Beats Studio Budsの装着イメージ
3. ノイズキャンセリングまわりの勝手
AirPods Pro(第2世代) | AirPods(第3世代) | Beats Fit Pro | Beats Studio Buds | |
ノイズキャンセリング | 対応 | × | 対応 | |
ノイズキャンセリングの強度 | かなり強い | - | 比較的強い | 普通 |
外音取り込み機能 | 対応 | × | 対応 | |
外音取り込み機能の精度 | 高い | - | 普通 | 普通 |
AirPods(第3世代)を除き、いずれもノイズキャンセリングおよび外音取り込み機能に対応。
AirPods Pro(第2世代)のノイズキャンセリング性能は業界トップクラス。機能ONにすると明確に周囲の音が低減される。静かな場所であれば無音そのものだ。
また、AirPods Pro(第2世代)の外音取り込み性能も非常に高性能。イヤホンを装着したまま周囲の音の9割方が聞き取れる。ノイズも発生しておらず、一見するとイヤホンを装着していないよう錯覚する。
ノイズキャンセリングや外音取り込み機能を主として使いたい人であればAirPods Pro(第2世代)は間違いなくおすすめ。
Beats2製品のノイズキャンセリングはいずれもマイルド。音質への影響を考慮しているのか、AirPods Proほど徹底した遮音効果はない。
また、外音取り込み機能に関しても取り立てて評価するほど高性能ではない。少しばかり取り込み音がこもっているので常時機能ONで運用するにはストレスありそう。
ノイズキャンセリングや外音取り込み機能を主として使いたい人であれば、素直にAirPods Pro(第2世代)を選んだ方がいい。
4. 充電まわりの仕様
AirPods Pro(第2世代) | AirPods(第3世代) | Beats Fit Pro | Beats Studio Buds | |
ケースの充電ポート | Lightning | USB Type-C | ||
ワイヤレス充電 | 対応 | × | ||
MagSafe充電 | 対応 | × |
AirPodsとBeatsで全く正反対なのが充電仕様。
AirPodsシリーズは王道のApple仕様。ライトニングケーブルを使った充電に対応するほか、ワイヤレス充電(Qi充電)にも対応。また、MagSafeを活用したMagSafe充電も使える。
対してBeatsシリーズは充電ポートがUSB Type-C。ワイヤレス充電(Qi充電)には対応せず。普段からワイヤレス充電を活用している人だと勝手の悪さとして響きそうだ。
5. Androidスマホとの相性
AirPods Pro | AirPods(第3世代) | Beats Fit Pro | Beats Studio Buds | |
Google Fast Pair | × | 対応 | ||
専用アプリ使ったペアリング | × | 対応 | ||
専用アプリ使ったカスタマイズ | × | 対応 |
Androidスマホと接続して使う場合ならBeatsの方が圧倒的に優れる。
かつBeats Studio BudsならAndroidスマホ向けのペアリング簡素化機能「Google Fast Pair」も利用できるため、ワイヤレスイヤホン初心者でも安心だ。
BeatsはAndroid向けに専用アプリ「Beats」を提供。アプリ使うことでイヤホンのソフトウェア・アップデートが可能になる。
AirPodsシリーズだとAndroidスマホではソフトウェア・アップデートする手段がない。そこまでしょっちゅうアップデートが降りてくるわけではないが、AndroidスマホでAirPodsを使う場合の注意点として確認しておきたい。
まとめると...
AirPods Pro(第2世代) | AirPods(第3世代) | Beats Fit Pro | Beats Studio Buds | |
![]() | ![]() | ![]() | ![]() | |
音質 | 音の強弱が少ないフラットな音 | 音の強弱激しいドンシャリ音 | ||
イヤーピース | あり | × | あり | |
イヤーウィング | × | あり | × | |
ノイズキャンセリング | 対応 | × | 対応 | |
ノイズキャンセリングの強度 | かなり強い | ー | 比較的強い | 普通 |
外音取り込み機能 | 対応 | × | 対応 | |
外音取り込み機能の精度 | かなり高い | ー | 普通(こもり気味) | |
ケースの充電ポート | Lightning | USB Type-C | ||
ワイヤレス充電 | 対応(Qi、MagSafe) | × | ||
Androidスマホとの相性 | △ | ◯ | ||
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もっぱら音質、充電仕様、Androidスマホとの相性などが実用面で気になるところ。
AirPodsは概して機能・仕様の勝手に優れる一方、音質は平坦でのっぺりしてる。
対してBeatsだとドンシャリした強弱ある音が楽しめるが、ワイヤレス充電(Qi充電)に対応しておらず、都度ケーブルを抜き差しして充電する必要がある。これが思いのほか面倒だ。
そこまで音質を重視しておらず、ガジェットとしての使い勝手のよさを求める人ならAirPodsシリーズ、音質を重視しつつAirPodsの勝手がほしい人ならBeats Fit Pro、音質を重視しつつコスパ重視の人ならBeats Studio Budsを選ぶと丁度いいかと思う。
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Appleユーザー(iPhoneユーザー)ならプラスαで考慮したい2つの違い
- Apple自社開発チップの搭載有無(&Apple版マルチポイントの対応有無)
- 空間オーディオの対応有無
1. Apple自社開発チップの搭載有無(Apple版マルチポイントの対応有無)
AirPods Pro(第2世代) | AirPods(第3世代) | Beats Fit Pro | Beats Studio Buds | |
Apple自社開発チップの搭載有無 | ○ | × | ||
Apple版マルチポイント | 対応 | × |
Beats Studio BudsのみApple自社開発チップを搭載せず、Apple版マルチポイントも利用できない。
Apple版マルチポイントに対応していれば、同一のApple IDでサインインしたiPhone、iPad、Mac、Apple Watch間で同時接続して、なにかしらオーディオ再生しているデバイスに自動で音声出力先が切り替わる。
複数デバイス間でペアリング接続を切り替える必要がなくなるので非常に便利。手元デバイスをApple製品で固めている人であれば重宝すること違いない。
2. 空間オーディオの対応有無
AirPods Pro(第2世代) | AirPods(第3世代) | Beats Fit Pro | Beats Studio Buds | |
空間オーディオ | 対応 | △ |
Beats Studio Buds以外は空間オーディオがフルスペックで利用できる。
空間オーディオはYouTubeやNetflixなど動画アプリ、Apple Musicはじめとした音楽アプリでのオーディオ再生時に利用可能。ホームシアター用のスピーカーでオーディオ再生しているような音場の広さが生まれる。
Beats Studio Budsに関しては、Apple Musicで配信される一部楽曲のみ空間オーディオ仕様で再生できる。YouTubeやNetflixでの空間オーディオ再生には対応せず。
なお、空間オーディオをフルスペックで使うにはiPhone 7以降のiPhone、あるいは一部iPadと接続して使う必要がある。Androidスマホだと部分対応。
まとめると...
AirPods Pro(第2世代) | AirPods(第3世代) | Beats Fit Pro | Beats Studio Buds | |
Apple自社開発チップの搭載有無 | ○ | × | ||
Apple版マルチポイント | 対応 | × | ||
空間オーディオ | 対応 | △ |
Beats Studio BudsはiPhoneとの相性が悪い。iPhoneユーザーだとコスパ重視の人を除くと積極的な検討候補にはなりづらい印象だ。
他の3モデルはiPhoneとの相性よし。iPhoneほかAppleデバイス間で使えるApple版マルチポイントなど重宝すること違いない。
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- Beats Studio Buds
「AirPods」と「Beats」、そこまで変わらないところ
以下のような点は変わらない、あるいは誤差の範疇だ。
- バッテリー駆動時間
- 防水性能
- 通話マイク性能
- イヤホン着脱時のオーディオの自動再生/停止機能
1. バッテリー駆動時間
AirPods Pro(第2世代) | AirPods(第3世代) | Beats Fit Pro | Beats Studio Buds | |
イヤホン単体のバッテリー駆動時間 | 6時間 | 6時間 | 7時間 | 6時間 |
ケース側の予備バッテリー併用時 | 最大30時間 | 最大30時間 | 最大30時間 | 最大24時間 |
いずれもノイズキャンセリングOFFのときのバッテリー駆動時間を参考掲載。ノイズキャンセリング常時ONだともう少しだけバッテリー減りが早くなる。
ワイヤレスイヤホンはケースに仕舞っておけば予備バッテリーを使ってイヤホン側に充電できる。いずれも業界相場のケース併用24時間のバッテリー水準はクリアしており優秀だ。
2. 防水性能
AirPods Pro(第2世代) | AirPods(第3世代) | Beats Fit Pro | Beats Studio Buds | |
防水性能 | IPX4 |
IPX4は雨や汗に耐えられる業界平均的な仕様。イヤホンの水洗いや浸水には耐えられないが、日常的な利用では何を心配することもない。
3. 通話マイク性能
AirPods Pro(第2世代) | AirPods(第3世代) | Beats Fit Pro | Beats Studio Buds | |
ノイズカット機能 | 対応 | |||
マイク個数 | イヤホン片側3個(両耳で合計6個) |
通話マイク性能はいずれも高性能。
イヤホン片側3つのマイクを活用した高精度なノイズカット機能に対応。口元の音、周囲の音を聞き分け、通話先には口元の音だけピックアップして転送してくれる。
ビデオ通話で使えば口元から離れた周囲の音を極力カットしてくれるので、家族同居の在宅ワークでビデオ通話するときなど重宝しそうだ。
4. イヤホン着脱時のオーディオの自動再生/停止機能
AirPods Pro(第2世代) | AirPods(第3世代) | Beats Fit Pro | Beats Studio Buds | |
イヤホン着脱時のオーディオの自動再生/停止機能 | 対応 | × |
Beats Studio Budsのみ機能非対応。
他の3機種であれば、イヤホンを耳に装着すればオーディオ再生開始。イヤホンを耳から外せばオーディオ再生が自動で停止する。
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【まとめ】「AirPods」と「Beats」、結局どっちを選ぶべき?
AirPods Pro(第2世代)がおすすめな人
- ノイズキャンセリングを主として使いたい人
- イヤホン紛失リスクを軽減するためにイヤーピースありのAirPodsを使いたい人
AirPods Pro(第2世代)はノイズキャンセリング狙いで購入すべき製品。
業界トップクラスのノイズキャンセリングが堪能できる。オーディオ再生を止めた状態で使えばデジタル耳栓代わりにもなるので勉強グッズ、集中グッズとしての採用もおすすめ。
ノイズキャンセリングの遮音性を高めるため、通常版AirPodsとは異なりイヤーピースを搭載している。結果としてイヤホンの抜け落ちリスクも軽減され、通常版AirPodsよりも紛失リスクも低めだ。
ノイズキャンセリング狙いの人、イヤーピースありのAirPodsを探している人、ここらの人ならAirPods Proを試してみては。
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AirPods(第3世代)がおすすめな人
- スタンダードモデルで十分な人(ノイズキャンセリングが必要ない人)
- イヤーピースなしの軽い装着感のイヤホンを探している人
AirPods(第3世代)はスタンダード版AirPodsの第3世代モデル。初代AirPodsの後継ポジションにある。
ノイズキャンセリングこそ使えないが、基本的な機能・性能はAirPods Proと変わらず。Apple版マルチポイント、空間オーディオも問題なく利用できる。
イヤーピースを使わず、耳穴の入口に引っ掛けて使うイヤホン・スタイルなので長時間のイヤホン装着でも耳が疲れにくい。ビデオ通話で長時間と付けっぱなしにできるワイヤレスイヤホンとしてもよさげ。
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Beats Fit Proがおすすめな人
- AirPodsシリーズよりも音の強弱、メリハリがほしい人
- AirPodsシリーズ同等機能(Apple版マルチポイント、空間オーディオ)を使いたい人
- Androidスマホと接続して使いたい人
Beats Fit Proは、Beats製品の皮を被った実質的なAirPods Pro。
AirPodsシリーズと同じApple自社製チップを搭載。Apple版マルチポイントや空間オーディオなどAirPods同等機能がそのまま利用できる。
AirPodsシリーズとの数少ない違いが音質。低音と高音が強調されるドンシャリ・サウンドなので、AirPodsシリーズよりもメリハリある音が楽しめる。
AirPodsシリーズならではの平坦な音、強弱ない音につまらなさを感じる人であれば、AirPodsシリーズよりもBeats Fit Proの方がオーディオ相性がよさそうだ。
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Beats Studio Budsがおすすめな人
- AirPodsシリーズよりも音の強弱、メリハリがほしい人
- Androidスマホと接続して使いたい人
- Beats Fit ProよりもコスパよいBeats製品を探している人
Beats Studio Budsは、Beatsワイヤレスイヤホンの廉価版の立ち位置。
Beats Fit Proと異なりApple自社製チップを搭載せず、Apple版マルチポイントが利用できない。また、空間オーディオ対応もApple Musicの一部楽曲のみに制限される。
その分、コスパよく仕上がっており、Beats Fit Proが直販24,800円なのに対してBeats Studio Budsなら直販17,800円で購入できる。
もとよりApple版マルチポイント、空間オーディオなど必要ない人であれば、Beats Studio Budsをコスパ狙いで選んでしまって損はない。
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