Beatsのレビュー・口コミ・評価など

Beats Fit Pro レビュー|Apple版マルチポイントに対応した実質的なBeats版AirPods Pro

2022年2月2日

Apple傘下の人気オーディオブランド「Beats」から登場した新作モデル「Beats Fit Pro」。

Beatsは昨年夏に「Beats Studio Buds」を発売。ただ、Apple自社製チップを搭載しない廉価版とあり、Appleデバイス間のマルチポイント機能に対応せず。これがネックで購入をスルーしたAppleユーザーも多いかと思う。

昨年夏に登場したBeats Studio Buds

対して Beats Fit Pro はAirPods Proに搭載されるApple自社製チップ「Apple H1」を搭載。Appleデバイス間のマルチポイント機能への対応を果たした。

同マルチポイント機能を活用することでiPhone、iPad、Mac、Apple Watch間で同時接続でき、なにかしらオーディオ再生しているデバイスに音声出力先が自動で切り替えられる。

さながらBeats版AirPods Pro。Beats Studio Buds をスルーしたAppleユーザーにこそおすすめできるワイヤレスイヤホンだ。

そきあきら(筆者)
この記事では「Beats Fit Pro」をレビューしていきます

▶ レビュー概略

基本情報

発売時期2022年1月
直販価格(税込)24,800円

製品仕様(抜粋)

ノイズキャンセリング対応
外音取り込み機能対応
ハイレゾ相当再生×
マルチポイント(Appleデバイス間のみ可)
ペアリング接続の上書き切り替え対応
防水対応(IPX4)

製品評価

低音(4)
中音(3.5)
高音(4)
イヤホンの装着感(4)
ノイズキャンセリング(4)
外音取り込み機能(3)
マイク性能(5)
バッテリー性能(5)

ここがGood!!

  • Appleデバイス間でマルチポイント接続可能
  • 空間オーディオ再生に対応、YouTubeやNetflixでも利用可
  • ノイズキャンセリング(ANC)対応、”明確”に騒音が低減
  • イヤホンのフィット感は安定、ランニング中でも揺れない
  • 最大30時間使えるロングバッテリー搭載

ここがBad...

  • 充電ポートはUSB Type-C、ライトニングケーブルで充電できない
  • ワイヤレス充電(Qi充電)に対応せず
  • ウィングチップは交換できず

こんな人におすすめ

Beats Fit Pro は、AirPodsの使い勝手を持つBeatsワイヤレスイヤホンを探している人におすすめ。

AirPodsシリーズ同様にApple自社製チップを搭載。Appleデバイス間ならマルチポイント接続できる。iPhone・Mac間でワイヤレスイヤホンを使いまわしたい人などペアリング切り替えの手間が省けて勝手よい。

Beatsらしいドンシャリ・サウンドも見逃せない。強弱ある音、メリハリある音が映える。AirPodsだと低音〜高音までフラットな、全体的にのっぺりとした音質だが、これと丁度よく差別化されてる。

名実ともにAirPods ProのBeatsカスタム版。AirPodsの使い勝手、Beatsの音質を持つ最強サラブレッドだ。

 

製品カラーリングは4色

カラーリングはブラック、ホワイト、グレー、パープルの4色展開。レビューはブラックで行う。

 

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▶ レビュー詳細

この記事の目次(タッチで移動)

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「Beats Fit Pro」の製品概要

スペックシート抜粋

Bluetoothバージョン5.0
Bluetooth対応コーデックSBC、AAC
ノイズキャンセリング対応
外音取り込み機能対応
マルチポイント△(Appleデバイス間のみ)
防水性能IPX4
バッテリー駆動時間イヤホン単体7時間
ケース併用で最大30時間
ケース充電方法USB Type-C(有線)のみ
専用アプリあり(Androidのみ)

Beats Fit Pro はAirPods Proと同じくApple自社開発チップ「Apple H1」を搭載。基本的な仕様はAirPods Proに準拠している。

 

 

「Beats Fit Pro」のペアリング・マルチポイント仕様

ペアリング仕様抜粋




Google Fast Pair×
マルチポイント△(Appleデバイス間のみ可)
マルチペアリング対応(最大?台)
ペアリング接続の上書き切り替え対応
新規ペアリングモードの起動方法イヤホンをケースに仕舞った状態にして、ケース内部のボタンを3秒長押し

Beats Fit Pro はAirPodsシリーズのペアリング仕様を踏襲。iPhone・iPadであれば専用のポップアップ画面から初回の接続設定が可能。

ペアリングまわりの情報は以下記事も参考にしてほしい。

参考【Tips】Beats Fit Pro のペアリングまわりの設定方法まとめ

続きを見る

Google Fast Pair とは?

Google Fast Pairは、Googleが提供するペアリング簡素化システム。

Android OS 6.0以上のスマホであれば、専用のポップアップ画面からワンタッチでペアリング設定できる。

マルチポイントとは?

マルチポイントとは、複数デバイスを同時接続できる機能のこと。

なにかしらオーディオ再生しているデバイスに自動で音声出力元が切り替わる。

関連記事:マルチポイント対応の完全ワイヤレスイヤホンまとめ

マルチペアリングとは?

マルチペアリングとは、複数デバイスのペアリング情報が記録できる機能のこと。

1度記録してしまえば次回以降に再度セットアップする必要がなくなり、ケースふたを開くだけでデバイスと再接続できる。

昨今のワイヤレスイヤホンだとおおよそ5台〜10台のデバイスのペアリング情報が記録できる。

ペアリング接続の上書き切り替えとは?

複数デバイス間でペアリング接続先を切り替える場合、先に現在のペアリングを解除する必要がある。

一部のワイヤレスイヤホンであれば現在のペアリングを解除せず、切り替えたいデバイスのBluetooth設定画面でイヤホン名を選択するだけでペアリングを上書きして移せる。

関連記事:スマホ←→PC間のペアリング切り替えが簡単な完全ワイヤレスイヤホンまとめ

新規ペアリングモードの起動方法について

初回設定時はケースふたを開くだけで自動で新規ペアリングモードが起動する。

2回目(2台目)以降のペアリングを行う場合は新規ペアリングモードを手動で起動する必要がある。


 

 

新規ペアリングモードの起動方法

ケース内側にペアリングボタンあり

新規ペアリングモードの起動方法は簡単。

ケースに左右イヤホンをセット。ケースふたを開いた状態でケース内側のペアリングボタンを3秒長押しするだけ。

初回(デバイス1台目)のペアリングであればケースふたを開くだけで新規ペアリングモードが起動する。

 

 

複数デバイス間のペアリング切り替え方法

Beats Fit Pro はAirPodsシリーズのペアリング仕様を踏襲

ペアリング切り替え都度、現在のペアリングを解除する必要なし。ペアリングを移したいデバイスのBluetooth設定画面からイヤホン名をタップすれば、そのままペアリングが切り替えられる。

iPhone、iPad環境であればiOSショートカットを使ったペアリング再接続も可能だ。

 

 

マルチポイント仕様




マルチポイント接続可能台数最大X台(Appleデバイス間のみ)
音声出力していないデバイス側の着信通知対応

Beats Fit Pro はAirPodsシリーズで採用されるAppleデバイス間に限ったマルチポイント機能が利用できる。

同一のApple IDでサインインしたiPhone、iPad、Mac、Apple Watch間で同時接続。なにかしらオーディオ再生しているデバイスに自動 or 手動で音声出力先が切り替えられる。

通常のマルチポイントとは勝手が異なるものの、もとより手元デバイスをApple製品で固めている人であれば使い勝手よい。切り替えはほぼ瞬時で日常的に使うのにストレスない。

マルチポイント接続可能台数

マルチポイントで同時接続できるデバイスの台数のこと。今日では最大2台が一般的。

3台〜のデバイスを同時接続できる製品は存在せず(筆者が確認した限りでは)。

音声出力していないデバイス側の着信通知

現在のオーディオ再生の有無関係なく、着信反応したデバイス側に音声出力先が切り替わり、イヤホンに着信音が通知される。

大方のマルチポイント製品で標準対応しているが、U1万円のマルチポイント製品だと、ごくまれに同仕様に対応しない製品もある。


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「Beats Fit Pro」の機能レビュー

バッテリーまわりのこと

バッテリー駆動時間(通常時)イヤホン単体7.5時間
ケース併用で最大30時間
ケース充電方法USB Type-C(有線)のみ

ケース充電はUSB Type-Cケーブルで行う。AirPods Proと違ってライトニングケーブルでは充電できない。

また、ワイヤレス充電(Qi充電)には非対応。普段からワイヤレス充電を活用している人だと残念であると同時に充電の面倒くささを感じそう。

 

 

通話マイク仕様

通話時ノイズカット機能対応
風切り音カット対応

通話マイクは非常に優秀。

イヤホン片側3つのマイクを使ったノイズカット機能(ビームフォーミング)を搭載。口元の音、周囲の音を聞き分け、通話先には口元の音だけ極力転送してくれる。口元の音の検出精度が極めて高く、実用性は十分すぎるほどある。

在宅ビデオ通話のときに使えば、隣人宅の生活音だったり、同居してる家族の声だったりも除去できる。

 

 

ボタン操作




ボタン種類物理ボタン
操作コマンドの割り当て変更対応

イヤホン外側に物理ボタンを搭載。タッチセンサー式ボタンではないので、ふとしたタイミングに指が触れてしまい反応しない。この点、非常にストレスフリー。

ボタンの硬さも丁度いい。ボタンを押すと"カチカチっ"と滑らかだけど、しっかりと押した感触が残るので使いやすい。

音楽操作コマンド(”長押し”のみ割り当て変更可能)

左イヤホン操作右イヤホン操作
1回押し再生/停止
2回押し次の曲へ
3回押し前の曲へ
長押し(選択)ノイズコントロール、Siri起動、音量操作

長押しコマンドのみカスタマイズ可能。初期ではノイズコントロール(ノイズキャンセリングと外音取り込みの切り替え)がセットされる。

通話対応コマンド(割り当て変更不可)

左イヤホン右イヤホン
1回押し着信対応/着信終了
長押し着信拒否

 

 

イヤホン着脱検出(装着検出)

イヤホンの着脱検出(装着検出)対応

イヤホンの着脱検出(装着検出)に対応。

オーディオ再生中にイヤホンを耳から外すとオーディオ再生が自動停止。イヤホンを耳に装着し直すとオーディオ再生が自動開始する。

 

 

防水性能

防水性能IPX4
防塵性能×

防水性能はAirPods Proと変わらずIPX4。いわゆる生活防水相当。雨や汗に耐えられる。イヤホンの水洗いには対応せず。

 

 

低遅延モード

低遅延モードなし
遅延性能
ゲーム以外での利用

低遅延モード(ゲームモード)の提供なし。

 

 

専用アプリ

専用アプリあり(Androidのみ)
イコライザー調整×
タッチ操作コマンドの割り当て変更△(長押しコマンドのみ可)
低遅延モード(ゲームモード)ON/OFF×
イヤホンを探す対応

専用アプリ「Beats」をAndroid向けに提供。

iPhone向けに提供しているカスタマイズをそのままAndroid向けに提供。イヤホンのソフトウェア・アップデートもアプリ経由で受けられる。

Beats

Beats

Apple無料posted withアプリーチ

 

 

iPhoneとの相性

iPhoneとの相性(非常によい)
AACコーデック対応
iOS向け専用アプリ--

iPhoneとの相性は言わずもがな良い。

土台AirPods Proと同じ「Apple H1」チップを搭載しているので、音質、接続、機能面も含めてiPhoneに最適化される。

Appleデバイス間のマルチポイント機能や空間オーディオ(3Dオーディオ再生)も使える。Androidスマホユーザーよりも、むしろiPhoneユーザーこそ使うべきワイヤレスイヤホンだろう

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前作モデル「Beats Studio Buds」との違い

Beats Studio Buds

2021年8月に日本国内で発売開始された前作モデル「Beats Studio Buds」。

Beats Fit Pro はBeats Studio Budsの事実上の上位互換モデルと言ってしまって問題ない。主たる違いは以下のとおり。

Beats Fit ProBeats Studio Buds
ノイズキャンセリング対応
外音取り込み機能対応
防水性能IPX4
通話マイク通話時ノイズカットあり
搭載CPUApple H1非公開(他社製)
Appleデバイス間のマルチポイント機能対応×
空間オーディオ対応△(Apple Musicの一部楽曲のみ)
直販価格(税込)24,800円17,800円

基本的な機能・性能だけ見れば似たり寄ったりだが、Beats Fit Pro はApple自社製チップ「Apple H1」を搭載。よりApple製品らしい、AirPodsに近い使い勝手を得た。

それこそAirPodsシリーズで提供されるAppleデバイス間のマルチポイント機能にも対応している。これがなによりの違いだ。

Appleデバイス間ならペアリング切り替えの必要なし

Appleが提供する3Dオーディオサービス「空間オーディオ」も Beats Fit Pro ならフルスペック仕様で使える。

空間オーディオはYouTubeやNetflixなど動画アプリにも対応。iPhone 7以降のiPhone、あるいは一部iPadと合わせて使えば、ホームシアター用のスピーカーで音を増幅、拡散させたような臨場感あるオーディオ再生が可能になる。

Beats Studio BudsもApple Musicの一部楽曲のみ空間オーディオ仕様で再生できるが、YouTubeやNetflixでの空間オーディオには対応せず。この点も明確にBeats Fit Proが上手だ。

Beats Fit Proなら空間オーディオに全面対応

Beats FIt ProはApple自社製チップ「Apple H1」を搭載していることもあり、トータル評価ではBeats Studio Budsの事実上の上位互換モデルと言える。予算の都合さえつくのであれば Beats Fit Pro の方がおすすめ。

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Beats Studio Buds を詳しくみてみる。

レビューBeats Studio Buds レビュー|Beatsライクなドンシャリ・チューニング施したAirPodsの兄弟モデル

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参考記事「Beats Fit Pro」と「Beats Studio Buds」は何が違う?実機で比較する

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「Beats Fit Pro」の外観&装着感

イヤホンの装着感は安定、ウィングチップがしっかりと引っかかる

イヤホン外側

イヤホン内側

イヤホン本体にシリコン素材のウィングチップあり。

イヤーピースで耳穴とフィットさせ、なおかつウィングチップを耳のひだに引っ掛けてイヤホンを2重ホールドすることで非常に安定した装着感が得られる。

もとよりスポーツ用途での利用を想定して設計したイヤホンとあり、イヤホン装着時の揺れも極めて少ない。ランニング中や運動中に使いたい人でも問題ない。

イヤホンサイズは小柄。イヤホンを装着すると耳穴できれいに収まる。耳穴から飛び出てるイヤホン面積も少なく、マスク着脱時にマスク紐が引っかかることもない。ビジュアル的にも”シュッ”と収まってて好印象。

 

 

充電ケースは少しだけ大きめ。ズボンのポケットには問題なく入る

厚みは3cmほど

充電ケースは直径6cm、厚み3cmほど。ケースが縦開きとあり、さながらカスタネットのよう。

ケース内部がかなり余裕をもたせた作りとあり、AirPodsシリーズに比べるとケースサイズは大きめ。

写真左がBeats Fit Pro、写真右がAirPods(第3世代)

ただ、バカでかいというわけではなく、男性ズボンのポケットにらくらく入るサイズはキープしている。指差して大きさを指摘するほどのサイズではないと思っている。

男性ズボンのポケットにらくらく入るサイズ感

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「Beats Fit Pro」の音質

音質は適度なドンシャリ、メリハリ音がよきアクセントに

Beats製品といえば荒々しいドンシャリ・サウンド(低音が強く、高音が甲高い)をイメージする人が多いかと思うが、Beats Fit Pro はそこまで尖ったドンシャリではない。

低音の強さ、高音の甲高さこそ残っているが、よくも悪くも節度を保った水準に抑えられてる。これが結果として音のメリハリ、音の強弱としてよきアクセントになっている

ガチの重低音イヤホンを探しているような人を除けば大方満足できるはず。ボーカルよりかはバックサウンドをノリよく楽しみたい人におすすめ。

 

 

空間オーディオはホームシアターのよう、YouTubeやNetflixでも利用可能

Beats Fit Pro は、Appleの3Dオーディオサービスこと「空間オーディオ」に対応している。iPhone 7以降のiPhone、一部iPadと接続させれば空間オーディオ仕様でオーディオ再生できる。

空間オーディオはYouTubeやNetflixなど主要な動画アプリでも利用可能。機能ONにするとホームシアター用のスピーカーみたいに音が増幅しつつ、音が多方面に分散しつつ、すべての音が耳に戻ってくる。

もっぱら動画コンテンツへの没入感が明確かつ劇的に向上する。普段からイヤホン付けてYouTubeやNetflixを視聴している人であれば、ぜひ試してみてほしい。

空間オーディオの設定は数ステップで可能。以下の記事で手順や対応アプリなどまとめている。

【Tips】Beats Fit Pro で空間オーディオ(Apple版3Dオーディオ)を使う方法

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「Beats Fit Pro」の接続具合(遅延具合)

ワイヤレス接続の安定感はピカイチ、遅延(音ズレ)もほぼなし

Beats Fit Pro は、もとよりAirPods Pro同等性能(Apple H1チップ性能)ということもあり、特にiPhoneで使う場合はワイヤレス接続が堅牢。支障をきたすレベルの音切れ、接続切れなど見られない。屋外や人混みの中でも問題なく使えてる。

遅延(音ズレ)に関しても動画を見たり、ポチポチゲーする程度であれば不満ない使い勝手だ。

言ったところでワイヤレスイヤホンなので遅延を100%回避しているわけではない。とはいえ、音ゲーなどプレイする人を除けば、普段使いで遅延を気にするシチュエーションはないと思う。

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ノイズキャンセリング&外音取り込みの実力は?

ノイズキャンセリング性能は合格ラインだが、ホワイトノイズ(機械音)が少しあり

AirPods Proと同じApple H1チップを搭載していることもあり、ノイズキャンセリング(ANC)の静音効果も高い。

低周波音(濁音ノイズ)を中心に低減。人の話し声など高周波音は残り気味だが、それでも甲高い部分が削られたマイルドな音になる。

オーディオ再生している状態であれば、ほぼほぼ周囲の音が気にならないレベルに持っていけるので、出先で音楽を聞いたり、Netflixを視聴している人なら存分にノイズキャンセリングの静寂が味わえると思う。

イヤーピースを大きいものに変更すれば、物理的にも静寂が増す

なお、ごくごくわずかだが、ノイズキャンセリングに伴うホワイトノイズ("ジーっ"といった機械音)が発生している

ホワイトノイズはオーディオ再生している状態なら聞こえないが、オーディオ再生を止めた状態だと認知できる。

オーディオ再生を止めてノイズキャンセリングを耳栓代わりに使おうと考えている人だと鬱陶しさ感じるかもしれない。この点、注意あれ。

 

 

外音取り込み機能は微妙な完成度

Beats Fit Pro は外音取り込み機能に対応。イヤホンのボタン操作で機能ON/OFFできる。

機能ONにするとイヤホンを付けたまま周囲の音を取り込み。スピーカー通じて周囲の音が聞き取れる。

ただ、取り込み音はこもりがち。機能ONのまま会話すると自分の声もスモーキーになってしまい、妙な使いづらさ、気持ち悪さある。

実用性の観点から言えば”ギリ”合格ラインかもしれないが、会話するときに使うよりかは、電車のアナウンスを聞き取るために一時的に使う程度に留めるべきだろう。常に機能ONで骨伝導イヤホンのようにして使いたい人には合わない。

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「Beats Fit Pro」の気になったところ(あるいはデメリット)

ウィングチップが交換できず、将来的な汚れやダメージの蓄積が気になる

ウィングチップは取り外せず

イヤホン本体から伸び出たウィングチップだが、本体一体型のため、取り外しての交換には対応せず。

シリコン素材なので欠けたり、折れたりすることはなさそうだが、イヤホンを装着するたびに耳のひだに引っ掛けて使うパーツとあり、使うにつれて汚れや痛みが蓄積しそうな気がしてる。

また、ウイングチップのサイズそのものが合わない人だとイヤホン装着による耳の痛みを感じるかもしれない。

 

 

ケースがワイヤレス充電(Qi充電)に対応せず

Appleユーザーであればワイヤレス充電(Qi充電)を日常的に使っている人も多いかと思う。ただ、Beats Fit Pro はワイヤレス充電に対応しておらず、Appleユーザーならではの充電リソースを活用できない。

USB Type-Cケーブルで充電できるのでMacBookあたりの充電ケーブルを使えばなんとかカバーできるが、充電都度、有線ケーブルを挿して充電するのに手間暇を感じそうだ。

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この記事のまとめ

ここまで「Beats Fit Pro」をレビューしてきた。

性能、機能、使い勝手ともにほぼほぼAirPods Pro。なおかつ音質はBeatsライクなドンシャリ・サウンドにカスタムされる。

名実ともにAirPods ProのBeatsカスタム版と言ってしまって問題ない。

AirPodsシリーズ以外では数少ないAppleデバイス間のマルチポイント機能が使える完全ワイヤレスイヤホンとあり、手元デバイスをApple製品で固めている人ほど魅力的に映る製品だと思う。

他方、ワイヤレス充電(Qi充電)に対応しておらず、慣れた人ほど充電の面倒くささを感じそうなのは否定できない。

音の強弱が少ないAirPods Proに対して、音の強弱ある Beats Fit Pro は丁度よく差別化されてる。もとよりAirPods Proの購入を検討している人であれば、AirPods Proのカスタム版として Beats Fit Pro を選んでも損はない。

 

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