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【何が違う?】Apple「AirPods」シリーズの種類の違い&選び方を比較解説(2023)

2020年7月8日

Apple純正ワイヤレスイヤホン「AirPods」(エアポッズ)。

2016年に初代モデルが登場。2023年現在、以下3製品が公式展開される。

この記事では同3つのAirPodsを比較。機能や性能面において何が違うのかまとめていく。

AirPodsの購入を検討している人は記事を参考にしてほしい。

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AirPodsシリーズの概略

AirPodsの種類一覧

2023年現在、Appleが公式販売している「AirPods」シリーズは以下3つ。

なお、AirPods名義の製品として同3つとは別にワイヤレス・ヘッドフォンの「AirPods Max」が存在するが、ワイヤレスイヤホンとは異なるので当記事では取り扱わない。

 

 

スペックシート比較

AirPods Pro
(第2世代)
AirPods
(第3世代)
AirPods
(第2世代)
発売時期2022年9月2021年10月2019年3月
直販価格39,800円27,800円19,000円〜
Bluetoothバージョン5.35.05.0
BluetoothコーデックSBC、AAC
防水性能IPX4×
ケースの充電ポートLightning
ワイヤレス充電対応(Qi、MagSafe)
ノイズキャンセリング対応×
外音取り込み機能対応×
空間オーディオ対応(部分対応)
Apple版マルチポイント対応
バッテリー駆動時間30時間30時間24時間
(イヤホン単体6時間)(イヤホン単体6時間)(イヤホン単体5時間)
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AirPodsそれぞれのコンセプトを一言で言うと...

AirPods Pro(第2世代)

現行・最上位モデル。ノイズキャンセリング特化。

2022年9月に登場した最新モデル。新作チップ「Apple H2」を初搭載。従来モデル比でノイズキャンセリング性能は2倍と謳う。

AirPods(第3世代)

現行スタンダードモデル。軽量コンパクトで軽いつけ心地。

2021年10月に登場した最新モデル(現行モデル)。空間オーディオや防水に対応。バッテリー駆動時間はケース併用で30時間とスタミナ仕様。

AirPods(第2世代)

旧式スタンダードモデル。現在も値下げして併売中。

2019年3月に登場した旧世代モデル。とかくコスパ重視の人におすすめ。防水や空間オーディオには対応しないが、音楽を聞くため、動画を見るためのワイヤレスイヤホンとしては丁度いい。

 

 

AirPodsシリーズ何が違う?明確に違う3つのこと

AirPodsシリーズの主たる違いだが、明確に異なる点として以下3つが挙げられる。

  1. ノイズキャンセリングの対応有無
  2. 外音取り込み機能の対応有無
  3. イヤホン形状の違い(フィット感の違い)

 

1. ノイズキャンセリングの対応有無

対応有無
AirPods Pro(第2世代)
AirPods(第3世代)×
AirPods(第2世代)×

ノイズキャンセリングが使いたい人ならAirPods Pro一択

AirPodsシリーズ最大の違いと言えるのがこれ。AirPods Proのみノイズキャンセリングに対応している。

ノイズキャンセリングは、周囲の騒音を打ち消す機能。AirPods Proのノイズキャンセリングは機械的ではあるが、明確に騒音が遮断され、屋外・屋内関係なく遮音空間が味わえる。

それこそAirPods Proのノイズキャンセリングは業界トップクラスの性能と名高い。機能ON/OFFで明確に違いが分かる。オーディオ再生を止めた状態ならデジタル耳栓代わりにも使える。

ノイズキャンセリング狙いの人であればAirPods Proを選ぶ価値は十分にある。

 

 

2. 外音取り込み機能の対応有無

対応有無
AirPods Pro(第2世代)
AirPods(第3世代)×
AirPods(第2世代)×

外音取り込み機能が使いたい人もAirPods Pro一択

ノイズキャンセリング同様にAirPods Proのみ外音取り込み機能に対応。

外音取り込み機能とは、イヤホンを装着したままでも周囲の音が聞き取れる機能。イヤホンマイクを通じて周囲の音を拾い、スピーカー経由で周囲の音が聞こえる仕組み。

AirPods Proの外音取り込み機能は業界トップと名高い完成度。ほぼノイズなく、周囲の音が9割方そのまま聞き取れるので、一見するとイヤホンを付けていないよう錯覚する。

出先で周囲の音を聞きながら音楽を聞きたい人、運動中やランニング中にイヤホンを使いたい人などAirPods Proの外音取り込み機能が重宝する。

 

 

3. イヤホン形状の違い(イヤホンのつけ心地の違い)

イヤホンの特徴
AirPods Pro(第2世代)イヤーピースあり、紛失リスク低い
AirPods(第3世代)イヤーピースなし、ズボラな人だと紛失リスクあり
AirPods(第2世代)イヤーピースなし、うどん長め

イヤホンの紛失リスクはAirPods Proの方が低い

AirPods Proのみイヤーピースを使ったカナル型(耳栓型)イヤホン。もとよりノイズキャンセリング対応モデルとあり、遮音性を確保するためにイヤーピースが付いてる。

イヤーピースが耳穴に広がりフィットするので装着感は安定。運動中など激しく動きたいときに使うのにも丁度いい。

AirPods Pro

AirPods(第3世代、第2世代)は昔ながらのAppleイヤホン。イヤーピースを使わず、耳穴にイヤホンを引っ掛けて装着する。

つけ心地の軽さ一方、あくまで耳穴の入口部分に引っかけてるだけなのでズボラな人だとイヤホンの紛失リスクがくすぶる。

AirPods

どちらがいいのかは一長一短だが、ズボラ気質な人、よく失くしものをする人だとイヤーピースありのAirPods Proを選んだ方が紛失リスクが軽減できてよさそうだ。

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【+α比較】AirPods(第3世代)(第2世代)の違い

2016年に発売開始した初代AirPodsの系譜を継ぐスタンダードAirPodsシリーズ。

2021年10月に第3世代にリニュアル。従来の第2世代モデルも値下げして公式販売が続いている。

 

スペックシート比較

AirPods(第3世代)AirPods(第2世代)
発売時期2021年10月2019年3月
直販価格27,800円19,000円〜
Bluetoothバージョン5.35.0
BluetoothコーデックSBC、AAC
防水性能IPX4×
ケースの充電ポートLightning
ワイヤレス充電対応(Qi、MagSafe)△ ※1
ノイズキャンセリング×
外音取り込み機能×
空間オーディオ対応△ ※2
Apple版マルチポイント対応
バッテリー駆動時間30時間24時間
(イヤホン単体6時間)(イヤホン単体5時間)
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※1 AirPods(第2世代)はQi対応版、非対応版の2種類あり

※2 AirPods(第2世代)はApple Musicの一部楽曲のみ空間オーディオ仕様で再生可能

 

 

考慮すべき主たる違いは以下4点

  1. バッテリー駆動時間
  2. 防水の対応有無
  3. タッチ操作コマンドの割り当て
  4. 空間オーディオの対応有無

 

1. バッテリー駆動時間

バッテリー駆動時間
AirPods(第3世代)イヤホン単体6時間、ケース併用で最大30時間
AirPods(第2世代)イヤホン単体5時間、ケース併用で最大24時間

バッテリー重視なら第3世代モデル

第2世代モデルは初代AirPodsと同じくケース併用で最大24時間のバッテリー持ち。

これはこれで悪くはないが、よりロングバッテリーを求める人であれば30時間使える第3世代モデルを選んだ方がいい。

2. 防水の対応有無

防水の対応有無
AirPods(第3世代)対応(IPX4)
AirPods(第2世代)×

第2世代は防水非対応

第2世代モデルは防水非対応。極度に水故障をおそれる必要はないが、それでも雨の日の屋外利用、運動で汗かきながらの利用だと少しばかり不安があるかもしれない。

3. タッチ操作コマンドの割り当て

割り当てられる操作コマンド一覧
AirPods(第3世代)シングルタップ、ダブルタップ、トリプルタップ、長押しコマンド操作
AirPods(第2世代)ダブルタップ操作のみ

第2世代モデルはダブルタップ操作のみで勝手悪い

第2世代モデルは操作コマンドとしてダブルタップしか用意せず。左右イヤホンに別々の操作コマンドが割り当てられるが、「再生/停止」「曲送り」「曲戻し」「Siri起動」の4つの中から2つしか選べない。

第3世代モデルは他社一般的なオールマイティ仕様。1回タップでオーディオ再生/停止、2回タップで曲送り、3回タップで曲戻し。長押しコマンドはSiri起動。

4. 空間オーディオの対応有無

対応有無
AirPods(第3世代)
AirPods(第2世代)

第2世代モデルはApple Musicの一部楽曲のみ空間オーディオ対応

Appleの3Dオーディオ機能「空間オーディオ」。iPhone・iPadと該当AirPodsを接続した場合のみ利用できる。

第3世代モデルは空間オーディオにフル対応。YouTubeやNetflixなど動画アプリ、Apple Musicはじめとした音楽アプリ、いずれもホームシアター再生のような立体的な音源再生が可能になる。

対して第2世代モデルはApple Musicの一部楽曲のみ空間オーディオ再生に対応。対応楽曲はかなり少なめ。実用性の観点から言うと微妙だ。

空間オーディオを使いたい人であれば素直に第3世代モデルを選んだ方がいい

【Tips】AirPodsシリーズで空間オーディオを使う方法(iPhone・Android)

続きを見る

 

 

まとめると...

AirPods(第3世代)AirPods(第2世代)
バッテリー駆動時間30時間24時間
(イヤホン単体6時間)(イヤホン単体5時間)
防水性能IPX4×
タッチ操作コマンドの割り当てシングル、ダブルダブルタップのみ
トリプル、長押し
空間オーディオ対応△ 
直販価格27,800円19,000円〜
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主たる違いはここらへん。

世代による機能面の違いは多め。第2世代モデルは価格こそ安いが、防水非対応だったり、タッチ操作がダブルタップだけだったり、空間オーディオが部分対応だったりとマイナス面も響く。

とかくコスパ重視で音楽を聞くためのイヤホンを探している人であれば第2世代モデルでも十分かもしれないが、そこそこ最新仕様で勝手のよさを求める人であれば第3世代モデル一択だ。

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AirPodsシリーズのさして変わらない部分(そこまで気にする必要ない部分)

オーディオ性能

音質はほぼ同じ

AirPods Pro、通常版AirPodsともにオーディオ性能(音質)は大差ない。

厳密には少しばかり設計が違うのだが、総じて音の強弱が少ないフラットな音質。よくも悪くもAppleイヤホンらしい音質なので、これまでAirPodsだったりAppleの有線イヤホンを使ってきた人ならイメージしやすいかと思う。

どうしても音の強弱がほしい、低音ビリビリしたサウンドを楽しみたい!という人であれば、Apple傘下の兄弟ブランド「Beats」のワイヤレスイヤホンなど検討あれ。

Beats Studio Buds レビュー|Beatsライクなドンシャリ・チューニング施したAirPodsの兄弟モデル

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通話マイク性能

いずれもノイズカット対応マイクが使える

AirPodsは全シリーズとも通話マイクを内蔵。ハンズフリー通話やビデオ通話でイヤホン&マイクとして使える。

なおかつ、いずれもビームフォーミング機能(口元の音の検出機能)搭載した高性能仕様。周囲の音と口元の音を切り分け、通話先には口元の音だけを通話転送してくれる。

騒音のある場所でのハンズフリー通話はもちろん、自宅でビデオ通話する際の周囲の生活音シャットアウトにも活用できて便利。

 

 

Appleデバイス間の自動ペアリング切り替え機能

Appleデバイス間なら事実上のマルチポイント接続可能

AirPodsシリーズはAppleデバイス間の事実上のマルチポイント接続に対応。

iPhone、iPad、Mac、Apple Watchなど同一のApple IDでサインインしているAppleデバイス間であれば、なにかしらオーディオ再生しているデバイスに自動で音声出力先が切り替わる。

たとえば、MacでNetflixを見ているときにiPhoneに着信があれば、特に何を操作する必要もなく、オーディオ出力先がiPhoneに切り替わり、そのまま通話対応できる。その後、Netflixでの視聴を再開すれば、今度はMacにオーディオ出力が切り替わる。

一度使ってしまうと病みつきなしの超絶便利機能なので、手元デバイスをApple製品で固めている人なら積極的に活用したい。

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【まとめ】AirPodsシリーズ、どれがおすすめ?

AirPods Pro(第2世代)がおすすめな人

  • とにかく新しいモデルがほしい人
  • 徹底したノイズキャンセリングを堪能したい人
  • イヤホンの紛失リスク(落下リスク)をできるだけ軽減したい人

AirPods Pro(第2世代)は、AirPodsシリーズの現行・最上位モデル。

業界トップクラスと名高い高性能ノイズキャンセリングを使ってみたい人に特におすすめ。

また、通常版AirPodsと異なりイヤーピースを使った耳栓型のイヤホンとあり、耳からAirPodsが抜け落ちるリスク、紛失リスクが軽減される。

失くしものが多い人などはイヤーピースありのAirPods Proを選んだ方が心理面での安心材料になりそうだ。

あわせて読みたいAirPods Pro(第2世代)レビュー|iPhoneユーザーのためのAirPods最新&上位版モデル

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AirPods(第3世代)がおすすめな人

  • スタンダードモデルで十分な人
  • 30時間のロングバッテリーに魅力を感じる人
  • 長時間のイヤホン装着によるイヤホン蒸れを避けたい人

AirPods(第3世代)は、スタンダード版AirPodsの最新モデルの位置づけ。

AirPods Proからノイズキャンセリング、外音取り込み機能、イヤーピースを省いた。

機能面ではAirPods Proに劣らず。防水や空間オーディオに対応している。AirPodsシリーズ屈指の長時間バッテリーと相まり(ケース併用で30時間)普段使いのワイヤレスイヤホンとして最適だ。

AirPodsシリーズは2年半ごとにリニュアルされる傾向があるが、AirPods(第3世代)は2021年10月に発売開始したので2024年3月ころまでは現役バリバリに活躍できそう。

あわせて読みたいAirPods 第3世代(2021)レビュー|前作から大幅リニュアルされたAirPods新スタンダードモデル

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AirPods(第2世代)がおすすめな人

  • とにかく安くAirPodsを調達したい人

AirPods(第2世代)は旧式モデルの値下げ販売品とあり、もとよりコスパ重視の人におすすめ。

コスパと引き換えに防水機能、空間オーディオ機能を喪失しているが、これ以外はAirPods(第3世代)と変わりない。

音楽を聞くため、動画を見るためのスタンダードなワイヤレスイヤホンとして考えればコスパの観点からAirPods(第2世代)を選ぶのは十分に現実的だ。

 

 

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