ワイヤレスイヤホン

「Beats Fit Pro」と「Beats Studio Buds」は何が違う?実機で比較する

2021年11月5日

Apple傘下の人気オーディオブランド「Beats by Dr.dre」。その最新ワイヤレスイヤホンとなる「Beats Fit Pro」の発売が開始された。

Beats Fit Proは、昨年夏に登場した「Beats Studio Buds」の事実上の上位版モデル。とはいえ、ワイヤレスイヤホンの製品カテゴリー上、土台のスペックはBeats Studio Budsと瓜二つ。いざスペックシートだけ並べてみると、どちらを購入すべきか非常に迷う。

そこで、この記事ではBeats Fit Pro、Beats Studio Budsを比較。主に使い勝手の面で比較し、それぞれどういった人におすすめの製品なのか解説していく。

Beatsワイヤレスイヤホンの購入を検討している人など記事を参考にしてほしい。

広告

「Beats Fit Pro」と「Beats Studio Buds」の製品概要

Beats Fit Pro

Beats Fit Proは2022年1月に国内発売を開始。直販価格は24,800円。

Appleが自社開発しているワイヤレスイヤホン向けチップ(CPU)を搭載。Apple版マルチポイントや空間オーディオなどAirPods同等機能がそのまま利用できる。中身だけ見ればAirPodsと変わらない。

製品の特徴

  • Apple自社製チップ搭載(AirPods Proと同じ型番チップ)
  • 「Apple版マルチポイント」「空間オーディオ」など利用可能
  • ノイズキャンセリング対応
  • ランニング中でも揺れにくい安定したイヤホンの装着感
  • Beatsらしいドンシャリサウンド

主なデメリット

  • ケース充電はUSB Type-C
  • ワイヤレス充電(Qi充電)非対応

カラーリングはブラック、ホワイト、グレー、パープルの4色展開。

レビュー記事 を見る

レビュー記事Beats Fit Pro レビュー|Apple版マルチポイントに対応した実質的なBeats版AirPods Pro

続きを見る

 

 

Beats Studio Buds

Beats Studio Budsは2021年8月に日本国内で発売開始。直販価格は17,800円(実売1.3万〜1.5万円)。

従来の耳掛け式の完全ワイヤレスイヤホン「Powerbeats Pro」からデザイン一新。Beats初の丸ころデザインの完全ワイヤレスイヤホンとして展開される。

Apple自社製チップは搭載しておらず、Apple版マルチポイントにも対応しない。Beats Fit Proが登場した現在では、Apple自社製チップを搭載しない廉価版モデルのような立ち位置だ。

製品の特徴

  • Beats初の丸ころ型の完全ワイヤレスイヤホン
  • ノイズキャンセリング対応
  • Beatsらしいドンシャリサウンド
  • (現在では)Beats Fit Proの廉価版のような立ち位置

主なデメリット

  • Apple自社製チップ搭載せず(=Apple版マルチポイント使えず)
  • ケース充電はUSB Type-C
  • ワイヤレス充電(Qi充電)非対応

カラーリングはレッド、ホワイト、ブラックの3色展開。

レビュー記事 を見る

レビュー記事Beats Studio Buds レビュー|Beatsライクなドンシャリ・チューニング施したAirPodsの兄弟モデル

続きを見る

 

 

「Beats Fit Pro」と「Beats Studio Buds」何が違う?

基本性能はほぼ同じ

Beats Fit ProBeats Studio Buds
Bluetoothバージョン5.0
対応BluetoothコーデックSBC、AAC
ケースの充電ポートUSB Type-C
ケースのワイヤレス充電×
防水性能IPX4
ノイズキャンセリング対応
外音取り込み機能対応
専用アプリ対応(Android)
バッテリー駆動時間(通常再生時)イヤホン単体7時間イヤホン単体6時間
ケース併用30時間ケース併用24時間

※ノイズキャンセリング常時ONだともう少しバッテリー減りが早くなる

ワイヤレスイヤホンの製品カテゴリーと相まり、基本性能はほぼ同じ。バッテリー駆動時間が異なる程度の違いしかない。

 

 

もっぱらの違いは以下6点

機能面や使い勝手で比較すると以下6点が主たる違いとなる。

 

 

1. Apple自社製チップの搭載有無(Apple版マルチポイントの対応有無)

Beats Fit ProBeats Studio Buds
Apple自社製チップの搭載有無×
Apple版マルチポイントの対応有無×

Beats Fit Proは、AirPods Proと同じApple自社製チップ「Apple H1」を搭載。これによりAirPodsシリーズと同じくApple版マルチポイントが利用できる。

対してBeats Studio Budsは他社製チップ(詳細非公表)を搭載。Apple版マルチポイントはじめとしたAirPods同等機能が利用できないデメリットがある。

Beats Fit ProならApple版マルチポイント対応

Apple版マルチポイントを使えば、同一のApple IDでサインインしているiPhone、iPad、Mac、Apple Watch間で同時接続可能。同時接続した状態であれば、なにかしらオーディオ再生しているデバイスに自動で音声出力が切り替わる

手動でペアリングを切り替える必要がなくなるため、普段から複数のAppleデバイス間でイヤホンないしワイヤレスイヤホンを使いまわしている人であれば、まず間違いなく重宝する。

 

 

2. 空間オーディオの対応有無

Beats Fit ProBeats Studio Buds
空間オーディオの対応有無

Beats Fit Proなら通常のオーディオ再生ほか空間オーディオ再生が可能。

空間オーディオはYouTubeやNetflixなど主要な動画アプリで対応。通常のオーディオ再生に比べてホームシアターのような多方面から音が鳴る、立体的なオーディオ再生になり、音の重厚感が3割増す。日常的にイヤホン再生で動画を視聴している人であれば活用したい。

なお、空間オーディオをフル機能で使うには、iPhone 7以降のiPhone、あるいは一部iPadと接続して使う必要がある。Androidスマホと接続した場合だとBeats Studio Buds相当の空間オーディオ機能に制限される。

Beats Studio BudsはApple Musicの一部楽曲のみ空間オーディオ仕様で再生できる。Beats Fit Proのフル機能版空間オーディオに比べると多分に制約あり、実用性は微妙だ。

参考【Tips】Beats Fit Pro で空間オーディオ(Apple版3Dオーディオ)を使う方法

続きを見る

 

 

3. ノイズキャンセリング(ANC)の強度

Beats Fit ProBeats Studio Buds
ノイズキャンセリングの強度比較的強い普通

Beats Fit Pro、Beats Studio Budsともにノイズキャンセリング(ANC)に対応。機能ONにすると周囲の騒音が低減できる。

ノイズキャンセリングの強度はBeats Fit Proの方が明確に上。低周波音(濁音ノイズ)を中心にきちんと騒音が低減される。

くわえて、イヤーピースを大きめのものに変更すれば物理的な遮音性も高められ、よりノイズキャンセリングの強度が向上する。

Beats Studio Budsも実用水準のノイズキャンセリング性能は保持している。オーディオ再生している状態であれば、ほぼほぼ周囲の音が聞こえない静寂空間が作れる。あくまでBeats Fit Proと比べると性能が低いというだけだ。

 

 

4. バッテリー持ち

Beats Fit ProBeats Studio Buds
通常利用時のバッテリー時間イヤホン単体7時間イヤホン単体6時間
ケース併用で最大30時間ケース併用で最大24時間
(ノイズキャンセリング常時ONの場合)イヤホン単体6時間イヤホン単体5時間
ケース併用で最大24時間ケース併用で最大20時間

Beats Fit Proの方が全体的にバッテリー持ちがよい。ノイズキャンセリング常時ONでもケース併用で最大24時間使いまわせるスタミナ仕様だ。

 

 

5. イヤホン着脱と連動したオーディオ自動再生/停止機能

Beats Fit ProBeats Studio Buds
イヤホン着脱と連動したオーディオの自動再生/停止機能対応×

AirPodsシリーズだと標準提供される同機能。イヤホンを外すとオーディオ再生が一時停止、イヤホンを再び装着すればオーディオ再生が自動で開始される。動画視聴中などに地味に便利な機能だったりする。

Beats製品だとBeats Fit Proのみ機能に対応している。

 

 

6. イヤホン構造の違い

Beats Fit Pro

Beats Studio Buds

Beats Studio Budsがごく一般的な丸ころワイヤレスイヤホンなのに対して、Beats Fit Proは上に伸びるイヤーウィング(ウィングチップ)を搭載。

Beats Fit Proはイヤーウィングにより極めて安定した装着感を実現。イヤーピースを耳穴とフィット、イヤーウィングを耳のひだとフィットさせる2重構造により、イヤホンの揺れをほぼゼロにできる。ジョギングやスポーツ中に使いたい人でも丁度いい。

Beats Fit Proの装着イメージ

他方、人によってはイヤーウィングが邪魔くさい、鬱陶しいと感じる人もいるかもしれない。

それこそBeats Fit Proのイヤーウィングは本体一体型で交換できないのでサイズが合わない人、耳の形との相性が悪い人だと致命傷になる。

普段からイヤホンのフィット感で悩みがちで、イヤーウィングとの相性が悪そうな人であれば、イヤーウィングなしのシンプルなイヤホンデザインとなるBeats Studio Budsを選んだ方がよさそうだ。

Beats Studio Budsの装着イメージ

 

 

ここまでの違いをまとめると...

Beats Fit ProBeats Studio Buds
Apple自社製チップの搭載有無×
Apple版マルチポイントの対応有無×
空間オーディオの対応有無
ノイズキャンセリングの強度比較的強い普通
通常利用時のバッテリー時間イヤホン単体7時間、ケース併用で最大30時間イヤホン単体6時間、ケース併用で最大24時間
(ノイズキャンセリング常時ONの場合)イヤホン単体6時間、ケース併用で最大24時間イヤホン単体5時間、ケース併用で最大20時間
イヤホン着脱と連動したオーディオ自動再生/停止機能対応×
イヤホン構造の違いウィングチップありごく普通の丸ころデザイン
直販価格24,800円17,800円

Appleユーザーであれば、やはり「Apple自社製チップの搭載有無」が気になるところ

Beats Fit ProはApple自社製チップを搭載しているため、よりAirPodsシリーズに近い使い勝手。それこそApple版マルチポイントが使えるのはBeats Studio Budsには無い絶対的な強みだ。

Beats Fit ProならAppleデバイス間でマルチポイント接続可能

対してBeats Studio BudsはApple自社製チップを搭載せず、Apple版マルチポイントも利用できない。

もとよりiPhone単体、Androidスマホ単体で使うワイヤレスイヤホンと考えれば、Beats Studio Budsの方がコスパも含めて丁度いい。

Beats Fit Proは、複数のAppleデバイス間で使いまわそうと考えている人におすすめしたい。

他のカラーリングも含めて「Beats Fit Pro」をAmazonでチェック

他のカラーリングも含めて「Beats Studio Buds」をAmazonでチェック

 

 

「Beats Fit Pro」と「Beats Studio Buds」の特に変わらない部分

外音取り込み機能はどちらも似た性能

イヤホンを付けたまま周囲の音が聞き取れる外音取り込み機能。Beats Fit Pro、Beats Studio Budsともに対応している。

双方ともに取り込み音がこもりがちだが、駅のホームアナウンスを聞き取るために一時的に使ったり、コンビニレジで会話するときに使う程度であれば問題なくこなせる。

そこまで明確なスペック差は見られず、購入是非を左右するほどの決め手にはならない。

 

 

どちらもイヤホンは物理ボタンで操作、割り当て機能は同じ

Beats Fit Proのボタン

Beats Studio Budsのボタン

▼ ボタンの割り当て(Beats Fit Pro、Beats Studio Buds共通)

左イヤホン操作右イヤホン操作
1回押し再生/停止
2回押し次の曲へ
3回押し前の曲へ
長押しノイズコントロール、Siri起動を左右それぞれ割り当て可能
(Beats Fit Proのみ音量操作を割り当て可能)

どちらもイヤホン本体に物理ボタンを搭載。

長押しコマンドのみ割り当て変更が可能。ノイズキャンセリングと外音取り込み機能を切り替える「ノイズコントロール」、あるいは「Siri起動」を左右それぞれに割り当てられる。

なお、Beats Fit Proに限れば、長押しコマンドに音量操作(音量アップ、音量ダウン)を割り当てることも可能。Beats Studio Budsだとボタン操作での音量操作には対応せず。都度スマホ側から調整する必要がある(あるいはSiri操作)。

 

 

イヤホンの音質も似たような感じ

どちらもドンシャリ志向。響く低音&明るい高音が目立つ。バックサウンドなどノリよく楽しみたい人ならオーディオ相性は丁度いいかと思う。

気持ちBeats Studio Budsの方がドンシャリが強いかな...?と思うところはあるが、よほど耳がいい人を除けば誤差の範疇。音質で言えば、どちらも似たような感じだ。

他のカラーリングも含めて「Beats Fit Pro」をAmazonでチェック

他のカラーリングも含めて「Beats Studio Buds」をAmazonでチェック

 

 

「Beats Fit Pro」と「Beats Studio Buds」に共通するデメリット

ワイヤレス充電(Qi充電)には対応せず

これが地味だが一番のデメリット。

Beats Fit Pro、Beats Studio Buds、ともにケースがワイヤレス充電(Qi充電)に対応しておらず、逐一USB Type-Cケーブルを挿して充電する必要がある。

特にApple製品ユーザーだとワイヤレス充電を日常的に使っているかもしれないが、そうしたApple製品ユーザーならではの充電リソースが活かせないのは痛い。

 

 

ノイズキャンセリング(ANC)にホワイトノイズあり

Beats Fit Pro、Beats Studio Buds、どちらもノイズキャンセリング利用に伴うホワイトノイズ("ジー”、”ザー"といった機械音)が発生している。

ホワイトノイズは微弱でオーディオ再生している状態なら聞こえない。ただ、オーディオ再生を止めた状態だと認知できる。ノイズキャンセリングを耳栓代わりに使いたい人だと鬱陶しさ感じるかもしれない。

 

 

【まとめ】「Beats Fit Pro」と「Beats Studio Buds」、どっちを選ぶべき?

Beats Fit Proをおすすめできる人

  • 複数のAppleデバイスを使っている人
  • YouTubeやNetflixで「空間オーディオ」が使いたい人
  • 運動中に使える揺れの少ないイヤホンを探している人

Beats Fit Proは、Apple自社製チップを搭載した紛うことなきApple製品。Apple版マルチポイントや空間オーディオもそのまま利用できる。

特にApple版マルチポイント対応が見逃せないセールスポイント。複数のAppleデバイスを使っている人であれば、ペアリング切り替えのストレスがほぼゼロになる。日常的に使いまわすイヤホンとして、ワイヤレスイヤホンとしてはまたとない強み。

イヤホン本体にイヤーウィングを搭載していることもあり、イヤホンの装着感も安定。イヤホンの揺れも少ないのでジムで運動中に使いたい人、ジョギング中に使いたい人にもおすすめだ。

レビュー記事 を見る

レビュー記事Beats Fit Pro レビュー|Apple版マルチポイントに対応した実質的なBeats版AirPods Pro

続きを見る

 

 

Beats Studio Budsをおすすめできる人

  • コスパのよさを重視する人
  • Beats Fit Proのイヤホン本体に付いてるイヤーウィングが邪魔だと感じる人
  • もとよりApple製品とは関係ないスマホやPCで使おうと考えている人

Beats Fit Proの発売が開始された2022年2月時点において、Beats Studio BudsはApple自社製チップを搭載しない廉価版のような立ち位置。

Apple版マルチポイントが利用できず、空間オーディオも部分対応に留まるが、もとよりこれらの機能を使う予定のない人ならコスパよく調達できてよい。

ノイズキャンセリング(ANC)や外音取り込み機能には対応しているので、”ワイヤレスイヤホン”の括りでみれば上物と言ってしまって問題ない製品だ。はじめてのワイヤレスイヤホンとしても丁度いい。

レビュー記事 を見る

レビュー記事Beats Studio Buds レビュー|Beatsライクなドンシャリ・チューニング施したAirPodsの兄弟モデル

続きを見る

 

 

関連記事

「AirPods」と「Beats」何が違う?Apple現行ワイヤレスイヤホン4製品を比較する

続きを見る

【何が違う?】Apple「AirPods」シリーズの種類の違い&選び方を徹底解説

続きを見る

iPhoneと相性よし!おすすめのワイヤレスイヤホンまとめ(2022年)

続きを見る

【iPhoneショートカットまとめ】日常的に使えるおすすめレシピを厳選紹介(iOS 16準拠)

続きを見る

最新のワイヤレスイヤホンを探している人におすすめ

【随時更新中】おすすめの完全ワイヤレスイヤホンだけピックアップ。

レビューしきれなかった完全ワイヤレスイヤホンも含めて最新の完全ワイヤレスイヤホンの発売情報をまとめてます。

記事を見る



― この記事をシェアする ―

-ワイヤレスイヤホン
-