Appleが提供する3Dオーディオサービス「空間オーディオ」。
Beats Fit Proは空間オーディオに対応しており、iPhone、iPadと接続して使えばYouTubeやNetflixといった動画サービスも含めて立体仕様、ホームシアター仕様でオーディオ再生できる。
なお、Androidスマホと接続して使った場合はApple Musicの一部楽曲のみ空間オーディオ仕様にカスタムされる。
この記事では、Beats Fit Proで空間オーディオを使う方法についてまとめている。iPhone、iPadユーザーであれば数タッチで空間オーディオが開始できるので、ぜひ試してみてほしい。
この記事の目次(タッチで移動)
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空間オーディオを使う方法(iPhone・iPadユーザー向け)
Androidスマホユーザーはこちらから(※タッチで画面スクロールします)
以下のiPhone・iPadであれば空間オーディオが使える
空間オーディオ対応のiPhone一覧
- iPhone 7以降の機種すべて
OSはiOS 15以上にアップデートする必要あり(iPhone 7以降はすべてiOS 15へのアップデートできる)
空間オーディオ対応のiPad一覧
- iPad Pro 12.9(第3世代〜)
- iPad Pro 11(第1世代〜)
- iPad Air(第3世代〜)
- iPad(第6世代〜)
- iPad mini(第5世代〜)
OSはiPad OS 15以上にアップデートする必要あり(上記モデルはiPad OS 15にアップデートできる)
空間オーディオを機能ONにする方法
空間オーディオはアプリごとに機能ONにする必要あり。初期状態では全アプリとも機能OFFになっている。
機能ONにする設定はそこまで手間暇かからない。慣れてしまえば数秒で設定できる。
手順としては以下のとおりだ。
- コントロールセンターを開く
- 音量バーを長押し
- 「ステレオを空間化」をONに
1. コントロールセンターを開く

コントロールセンター画面
コントロールセンターは画面右上から引き出せる。
空間オーディオはアプリごとの設定になるため、先にアプリを起動しておき、アプリの上から被せる形でコントロールセンターを開く。
2. 音量バーを長押し
音量バーの空白部分を長押しすると詳細ページに入れる。
3. 「ステレオ空間化」をONに
「ステレオを空間化」の項目があるので1回タッチ。
オフを「固定」、あるいは「ヘッドトラッキング中」に変更すると空間オーディオに切り替わる。
「ヘッドトラッキング中」に設定すると頭の向きに合わせて音が鳴る向きも変化する。よりホームシアターに近い使い勝手なのでYouTubeあたりで全方位ASMRを楽しみたい人だとこっちがおすすめ。
「固定」に設定するとヘッドトラッキングがOFFになり、音が鳴る位置が左右で固定される。
これで空間オーディオを使う準備は完了だ。あとはオーディオ再生してみるとよい。
空間オーディオに対応しているアプリは?
2022年2月現在、もっぱら以下の主要アプリなら空間オーディオが利用できる(筆者が確認した限り)。
- Apple Music(ミュージックアプリ)
- Apple TV
- YouTube
- YouTube Music
- Netflix
- Amazonビデオ
- Amazon Music HD
- Spotify
- LINE MUSIC
- U-NEXT
- ABEMA
- Google Podcast
Apple Music(ミュージックアプリ)はサブスク楽曲だけでなく、自分で購入した楽曲、ローカルに保存してある楽曲も含めて空間オーディオ仕様で再生できる。
なお、日本を代表する動画アプリである「DMM動画プレーヤー」だが、残念ながら空間オーディオには対応していない(2022年2月現在)。
Androidスマホでの空間オーディオ事情
AndroidスマホだとApple Musicの一部の楽曲のみ空間オーディオ仕様で再生できる
AndroidスマホとBeats Fit Proをペアリングした場合、Apple Musicで配信される「Dolby Atmos」楽曲のみ空間オーディオ仕様で再生できる。
ただ、空間オーディオとはいえ実質的に「Dolby Atmos」(3Dオーディオ・フォーマット)を活用しているだけなので、「Dolby Atmos」そのものに対応していないAndroidスマホだと空間オーディオ仕様で再生できない。
「Dolby Atmos」が使えるAndroidスマホはXperia、AQUOS、Galaxyなどが該当する。
YouTubeやNetflixなど動画コンテンツの空間オーディオには非対応
2022年2月現在、Androidスマホで解禁される空間オーディオは先に紹介したApple Musicの一部楽曲のみ。
YouTubeやNetflixといったサードパーティの動画アプリには対応せず。将来的に解禁されるかは未知数すぎてなんとも言えない。
Apple Musicの一部楽曲を空間オーディオで再生する方法
「Dolby Atmos」に対応しているAndroidスマホであれば、Apple Musicアプリから以下の設定を行えば部分的だが空間オーディオが利用できるようになる。
- 「Apple Music」アプリ起動
- 「設定」画面を開く
- 「ドルビーアトモス」をONに
なお、Apple Musicを契約していることが前提条件となる。未契約者だとそもそもApple Musicの楽曲自体が再生できない。
1. 「Apple Music」アプリ起動
アプリストアでAndroid版の「Apple Music」アプリがダウンロードできる。
2. 「設定」画面を開く
トップページの画面右上のボタンをタッチ。「設定」を選択する。
3. 「ドルビーアトモス」をONに
オーディオ項目にある「ドルビーアトモス」をONに。これで準備完了。
「Dolby Atmos」対応楽曲について
検索画面で「Dolby Atomos」(あるいは”空間オーディオ")と入力すれば対応楽曲が探せる。
AppleによるDolby Atomos楽曲(空間オーディオ楽曲)の特集ページはこちら。
対応楽曲の9割方が洋楽。テイラー・スウィフトやビリー・アイリッシュらの曲がある。
Jpop(日本語曲)は少ない。Ado「踊」、髭男「アポトーシス」、Alexandros「閃光」あたりがめぼしいところ。

空間オーディオ対応の日本語曲は少ない
この記事のまとめ
Beats Fit Pro で空間オーディオを使う方法をまとめてきた。
空間オーディオでオーディオ再生すると、ホームシアター用のスピーカーでオーディオ再生しているような音の増幅が起きる。なおかつ、音が多方面に散らばり、空間を作るようにして耳元に戻ってくる。まんまホームシアターだ。
もっぱらiPhone、iPadユーザー向けのサービスとなるが、Beats Fit Proはせっかくの空間オーディオ対応だし、機能OFFのまま放置するのはもったいない。ぜひ記事を参考に空間オーディオを試してみてほしい。
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