(景表法表記)当サイトはアフィリエイト広告を利用しています

AirPods・Beats

【AirPods Pro レビュー】耳栓代わりになる高性能ノイズキャンセリングを備えた上位版AirPods

2020年7月5日

今日のワイヤレスイヤホン業界を切り開いたAppleのAirPods(エアポッズ)。

そんなAirPodsの上位版モデルとなる「AirPods Pro」の発売が開始となり、これまたiPhoneユーザーから熱視線が寄せられている。

中身はほぼほぼAirPodsなのだが、プラスアルファでノイズキャンセリング(ANC)に対応。そのノイズキャンセリングが最強すぎて、たかだかプラスアルファでここまでAirPodsと別物になってしまうのかと悩ましさ覚える完成度に到達している。

ノイズキャンセリングのおかげでオーディオ再生に集中できるのはもちろん、オーディオ再生を止めれば無音そのもの。勉強や読書のときの耳栓としても活用できる。

この記事ではノイズキャンセリングの使い勝手を中心にAirPods Proをレビューしていきたい。

通常のAirPodsではなくAirPods Proに興味を持っている人、ノイズキャンセリングに価値を見いだしている人であれば、ぜひレビューをチェックしてみてほしい。

AirPods Pro 製品評価

発売時期2019年10月
直販価格2.6万円〜3万円前後

AirPods Pro の製品評価は以下のとおり。

低音(3.5)
中音(3.5)
高音(3.5)
イヤホンの装着感(4)
ノイズキャンセリング(5)
外音取り込み機能(5)
マイク性能(5)
バッテリー性能(4)

ここがGood!!

ノイズキャンセリングは宣伝文句以上に高性能

外音取り込み機能も高性能、骨伝導イヤホンのようにして使える

AirPodsながらイヤーピース採用、イヤホンの紛失リスクが低い

高性能マイク搭載、口元の音だけ拾ってくれるノイズカット仕様

Appleデバイス間で同時接続&オーディオ出力元の自動切り替え可能

ここがBad...

音質は普通、音の強弱が少ないフラットなサウンド

Androidスマホだと所々カスタマイズできず、スマホからのバッテリー残量も確認できず

 

製品カラーリングは1色

カラーリングはホワイト1色。

なお、2021年10月よりMagSafe対応の新ケース版にリニュアルされた。ケースのみのリニュアルであり、イヤホンそのものは変わらず。旧ケース版も販売継続しており、2.6万円前後で購入できる。

新ケース版(Lightningケーブル充電、ワイヤレス充電、MagSafe充電に対応)

旧ケース版(Lightningケーブル充電、ワイヤレス充電に対応)

Amazonで製品をチェック

購入前に試してみたい方はレンタルも検討あれ。

この記事の目次(タッチで移動)

広告

AirPods Pro の製品概要

基本的なスペック情報




発売時期2019年10月
市場価格2.6万円〜3万円前後
ノイズキャンセリング対応
外音取り込み機能対応
マルチポイント△(Appleデバイス間のみ)
防水性能IPX4
バッテリー駆動時間イヤホン単体4.5時間
ケース併用で最大24時間
ケース充電方法Lightning(有線)、Qi(無線)
補足新ケース版ならMagSafe充電にも対応
発売時期2019年10月
市場価格2.6万円〜3万円前後
Bluetoothバージョン5.0
Bluetooth対応コーデックSBC、AAC
バッテリー駆動時間
イヤホン単体4.5時間、ケース併用で最大24時間
(ノイズキャンセリング利用時)不明
充電方法Lightning(有線)、Qi(無線)、MagSafe(無線)
防水性能IPX4
ノイズキャンセリング(ANC)対応
外音取り込み機能対応
マルチポイント△(Appleデバイス間のみ可)

 

 

ペアリング仕様




マルチペアリング対応(最大?台)
新規ペアリングモードの起動方法イヤホンをケースに仕舞った状態でケース背面のボタンを5秒長押し
マルチポイント△(Appleデバイス間のみ可能)
複数デバイス間のワンタッチでのペアリング切り替え対応

Appleデバイス間であればマルチポイント接続可能。

同一のApple IDでサインインしたiPhone、iPad、Mac、Apple Watch間で同時接続。なにかしらオーディオ再生しているデバイスに自動でペアリングが切り替わる。

たとえば、MacでNetflix視聴中にiPhoneに着信があれば、そのままiPhone側にペアリングが切り替わり通話対応できる。その後、MacでのNetflix視聴を再開すればMac側にペアリングが切り替わる。

普段から複数デバイス間でワイヤレスイヤホンのペアリングを切り替える機会がある人なら重宝すること違いない。

マルチペアリングとは?

マルチペアリングとは、複数のBluetoothデバイスのペアリング情報が記録できる機能のこと。昨今のワイヤレスイヤホンだとおおよそ5台〜10台のデバイスのペアリング情報が記録できる。

新規ペアリングモードの起動方法について

初回設定時はケース蓋を開くだけで自動で新規ペアリングモードが起動する。2回目(2台目)以降のペアリングを行う場合は新規ペアリングモードを手動で起動する必要がある。

マルチポイントとは?

マルチポイントとは、複数のBluetoothデバイスを同時接続できる機能のこと。AirPods Proは、同一のApple IDでサインインしたAppleデバイス間のみでマルチポイント接続できる。

複数デバイス間のワンタッチでのペアリング切り替えとは?

一般的なワイヤレスイヤホンだと複数デバイス間でペアリングを切り替える場合、先に現在のペアリングを解除する必要がある。対してAirPods Pro は、現在のペアリングを解除する必要なく、Bluetooth設定画面からイヤホン名をタッチするだけでペアリングが切り替えられる。


 

 

通常版AirPods(AirPods 第2世代)との違い

通常版AirPodsと比較してAirPods Proでは以下3点がアップグレードされた。

  1. ノイズキャンセリング対応
  2. 防水対応(通常版AirPodsは防水非対応)
  3. イヤホン形状の刷新(通常版AirPodsはイヤーピースなし)

一番の違いは、やはりノイズキャンセリングの対応有無。極論、ノイズキャンセリングが使いたければAirPods Pro、ノイズキャンセリングが必要なければ通常版AirPodsで十分だ

AirPodsごとの違いを詳しく調べる

【どっちがおすすめ?】AirPods Pro・AirPods(第3世代)を比較レビュー

続きを見る

 

 

AirPods Pro の外観&使用感チェック

イヤーピース採用でフィット感向上、イヤホンの抜け落ちリスクも多分に軽減

AirPods Proはイヤーピース搭載。おかげで通常版のAirPodsよりも堅牢なホールド感、フィット感を実現している。

通常版のAirPodsだとイヤーピースを使わず。耳穴の入口部分に引っ掛けているだけだったので、ふとしたタイミングで耳からAirPodsが抜け落ちるリスクがあった。

対してAirPods Proであればイヤーピースが耳穴に広がる形でしっかりとフィットすることもあり、イヤホンの抜け落ちリスクが多分に軽減される。

「AirPodsは紛失多そう...」と不安ある人であれば、AirPods Proのイヤーピース採用は極めて高い評価ポイントになると思う。

通常版のAirPods同様に耳の外に飛び出してるデザインは変わらないが、”うどん”が短くなったこともあり、ホールドは安定している。見た目もシュッとした、スマートな印象でよし。

 

 

イヤホンの防水性能はIPX4、雨や汗に耐えられる

AirPodsシリーズでは初となる防水対応。雨や汗に耐えられる。

なお、あくまでIPX4等級なのでイヤホンの水洗いはできない。イヤホンが汚れたときなど水拭き程度に留めておいた方がいい。

 

 

充電ケースは変わらずコンパクト

充電ケースは縦4cm、横6cm、厚み2cmほど。クレジットカードの半分ほどの大きさ。

男性ズボンのポケットおろか、小ポケットにも入れておける奇跡的なサイズ感。邪魔に感じることはまずないだろう。

なお、充電ケースは従来のAirPodsと構造が異なる新設計デザイン。従来のAirPodsの保護ケースは使えない。

 

 

充電はライトニングケーブルで、あるいはワイヤレス充電も可能

iPhoneと同じくライトニングケーブルで充電できるほか、ワイヤレスイヤホンでは珍しくワイヤレス充電(Qi充電)にも対応している。

Amazonで製品をチェック

 

 

ノイズキャンセリング(ANC)の性能は?

ノイズキャンセリング(ANC)は圧巻の静けさ、風切り音もカット

AirPods Pro の代名詞たるノイズキャンセリング(ANC)。

ノイズキャンセリングとは、周囲の音を拾い、それを打ち消す機械音を発生させることで騒音を低減させる機能。

機械音の発生で音質に影響が出てしまうのを防ぐため、控えめのノイズキャンセリングに留める製品が多いのだが、AirPods Proは音質無視した、とことんまでに徹底したノイズキャンセリングを実現。業界トップと名高い静音性能を誇る。

ケースからイヤホンを取り出して耳につけた瞬間に、いや本当に瞬時に無音空間に切り替わる。初めてノイズキャンセリングを使う人だとこの時点で感動すること違いない。

屋内で使えばエアコンの音、キーボードの音、窓の外の喧騒が消える。屋外なら電車や自動車の走行音が気持ち7割ほど低減する。

また、風切り音(イヤホンに風が当たった”ボォー”という音)に関してはほぼ9割方カット。そもそも風なんて吹いていないと思わす静けさ。屋外でノイズキャンセリングを使うときでも静かすぎて逆に怖くなる。

マイク部分にメッシュカバー搭載で風切り音を極力カット

オーディオ再生を止めた状態なら耳栓としても活用できるレベルなので、カフェで勉強や読書するときに耳栓代わりに使うのも現実的。

ノイズキャンセリング狙いで購入する価値は十分にあると太鼓判を押せる完成度だ。

Amazonで製品をチェック

 

 

AirPods Pro の音質チェック

音質はフラット、よくあるAppleイヤホン

音質はほぼAirPods同等レベル。低音、中音、高音が均等に鳴る、音の強弱が少ないフラット志向の音質。

中音〜高音は比較的音の解像度が高く、細かな音も描写されている。

ただ、低音がこもり気味。ロック系の曲など聞くと低音の先っちょ部分がゴニョゴニョっとした風合いになって気持ちよくない。

よくも悪くもAirPodsであり、昔ながらのAppleイヤホンを踏襲したオーディオ。長時間のリスニングでも聞き疲れない無難なイヤホンとして考えれば優秀かと思う。

Amazonで製品をチェック

 

 

AirPods Pro の機能面チェック

外音取り込みは非常に高精度、オープンイヤーイヤホン代わりに使える

ノイズキャンセリングと並ぶ隠れたセールスポイントが外音取り組み機能(Appleいわく”外部音取り込み")。

外音取り組み機能はイヤホンを装着したまま周囲の音が聞き取れる機能。骨伝導イヤホンのようにして活用できる。

他社製品だと取り込み音がこもった感じになりがちだが、AirPods Pro は非常に音が明瞭。周囲の音をほぼ9割方そのまま通しているので常時ONで使っても気持ち悪くない。骨伝導イヤホン代わりの活用も十分に現実的だ。

 

 

風切り音はほぼすべてカットされる

外側マイクで風切り音も徹底カット

ノイズキャンセリング、外音取り込み機能ともに周囲の音を取り込むため、屋外で使うと風切り音(イヤホンマイクに風が当たった音)が大きくなりがち。

ただ、AirPods Pro は風切り音だけをきれいに取り除いていて風切り音の影響が皆無。ノイズキャンセリングや外音取り込み機能をONにしててもうるさくないし、なんなら屋外で通話するときなら風の音がほぼほぼ集音されない。

マイク部分にメッシュカバーを搭載していることもあり、風切り音の除去効果ははんぱない。この点、地味だが堅実な評価ポイントだろう。屋外でノイズキャンセリングや通話など使いたい人でも安心していい。

 

 

遅延(音ズレ)ほぼなし、Netflixも問題なし

YouTubeやNetflixでの動画視聴はもちろん、スマホゲームでも音ズレらしい音ズレが明確に認知できず。

AirPods Pro とはいえ、あくまでBluetooth 5.0かつAACでの接続となるため、100%の音ズレが回避できてるわけではない。ただ、動画を見たりポチポチゲーをプレイする程度であれば、なんら問題もストレスも感じないレベルで使いまわせるので心配しなくていい。

 

 

ノイズカット通話マイクは高性能、隠れたセールスポイント

筒の先端部にマイクあり

AirPods Pro の隠れたセールスポイントが通話マイク。

ノイズキャンセリング用の集音マイクを活用した高精度の通話時ノイズカットに対応。口元の音、周囲の音、風切り音を別々に認識して、口元以外の音を極力除去して通話転送してくれる。

たとえば、テレビの前で喋っていてもテレビの音だけがトーンダウンして、口元の音だけが極力通話に乗るトリッキーなノイズカットが使える。

普段からイヤホン経由で通話する機会が多い人なら通話マイクのためだけに AirPods Pro を確保しておいても損はない

 

 

感圧ボタンは感動する使い勝手、「押し間違い」なる概念なし

感圧ボタン搭載

ワイヤレスイヤホンだとタッチセンサーかタッチボタンで操作するのが一般的だが、AirPods Pro は感圧ボタンを搭載している。

ボタン部分を押すと軽く振動してボタン操作が起動。かつてのiPhoneのホームボタン(Touch ID)でも採用された仕組みだ。

これまた非常に使いやすい。ボタンを押すのに力を入れる必要なく、一方でタッチセンサーではないのでふとしたタイミングで手が触れて反応することもない。タッチボタンとタッチセンサーの弱点を廃した”パーフェクト”と言いたくなる操作感に感動するでき。

【補足】ボタン操作コマンドは以下のとおり

ボタン操作コマンド(左右共通)
1回押しオーディオ再生/停止
2回押し曲の先送り
3回押し曲の前戻し
長押し「ノイズキャンセリング←→外音取り込み」の切り替え

着信対応/着信終了は1回押し、着信拒否は2回押し。

Amazonで製品をチェック

 

 

AirPods Pro の気になったところ(あるいはデメリット)

Androidスマホで使う場合は一切のカスタマイズ不可

iPhoneとペアリングしている状態であれば、ボタン操作コマンドの「長押し」コマンドのみ変更可能。ノイズコントロールをSiri起動に変更できる。

他方、Androidスマホとペアリングして使う場合は一切のカスタマイズができない。iPhone上のカスタマイズ設定を引き継ぐこともできず。

あくまでBluetooth製品なのでAndroidスマホとペアリング自体は可能だが、あくまでカスタマイズしたい人だとiPhoneとセットで使うことを考えた方がいい。

【実機で解説】AndroidスマホでAirPods(AirPods Pro)は使える?

続きを見る

 

 

空間オーディオの対応サービスは限られる

2021年10月追記)
空間オーディオがYouTube、Netflix、Amazonビデオなど主要なVODに対応。わりかし使えるシチュエーションが増えてきた。

【Tips】AirPodsシリーズで空間オーディオを使う方法

続きを見る

AirPods Pro はAppleが提供する3Dオーディオサービス「空間オーディオ」に対応。イヤホンスピーカーの音の鳴り方、音の強弱を調整して映画館のように前後左右から音が鳴るホームシアターのようなオーディオ再生を演出している。

ただ、すべてのアプリが空間オーディオに対応しているわけではない。現状でApple Music、Apple TVくらいしか対応していない。ここらのサービスを契約していない人だと空間オーディオ対応といってもあまりセールスポイントにならなそう。

Amazonで製品をチェック

 

 

この記事のまとめ

ここまで AirPods Pro をレビューしてきた。

通常版AirPodsにノイズキャンセリングを引っ付けただけなのだが、そのノイズキャンセリングが圧倒的すぎて、ノイズキャンセリング一つでここまで別物になるのかと言わんばかり。

オーディオ再生しているときならオーディオに集中できるし、オーディオを止めた状態なら耳栓そのもの。あまりに静かすぎて初見だと意味がわからない。イヤホンを耳に付けた瞬間に「ん??」って感じになる。

価格3万円と高価だが、AirPodsならではの使い勝手のよさ、そしてノイズキャンセリング性能を加味して考えれば妥当な価格だと思う。存分にその静寂を味わってみてほしい。

 

 

レビュー対象製品

新ケース版(Lightningケーブル充電、ワイヤレス充電、MagSafe充電に対応)

旧ケース版(Lightningケーブル充電、ワイヤレス充電に対応)

Amazonで製品をチェック

 

 

他のAirPodsシリーズを探す

【どっちがおすすめ?】AirPods Pro・AirPods(第3世代)を比較レビュー

続きを見る

AirPods(第3世代)レビュー|空間オーディオ初対応

続きを見る

 

 

Apple兄弟ブランド「Beats」のワイヤレスイヤホンを探す

「AirPods」と「Beats」何が違う?Apple現行ワイヤレスイヤホン5製品を比較する

続きを見る

Beats Studio Buds レビュー【Beats版AirPods】

続きを見る

Beats Fit Pro レビュー|Apple版マルチポイント&空間オーディオ対応したBeats上位版モデル

続きを見る

 

 

そのほかワイヤレスイヤホンを探す

iPhoneと相性よし!おすすめのワイヤレスイヤホンまとめ(2024年)

続きを見る

【2024年】完全ワイヤレスイヤホンの新製品&人気製品まとめ(発売予定含む)

続きを見る

Amazonで買ってよかったもの

どれを買ってもハズレなし。おすすめのAmazon商品をまとめました

記事を見る

― この記事をシェアする ―

-AirPods・Beats
-,