ワイヤレスイヤホン

Beats Studio Buds レビュー|Beatsライクなオーディオ再現したカスタム版AirPods

2021年8月16日

人気オーディオブランド「Beats by Dr. Dre」から発売開始となった新作ワイヤレスイヤホン「Beats Studio Buds」(ビーツ・スタジオ・バッツ)。

Beatsは現在Apple傘下のブランドとあり、イヤホンの中身はほぼほぼAirPods。それでいてオーディオはBeatsらしさあるドンシャリ・サウンドにカスタムされる。

直販17,800円とAirPodsと変わらぬ価格で購入できるので、もとよりAirPodsを狙っている人であれば、AirPodsのBeatsカスタム版、ドンシャリ・カスタム版として購入を検討してもよさそうだ。

僕も今回、Beatsのブランドカラーであるレッドカラーモデルを購入した。このレッドカラーモデルを使ってレビューしていきたい。

目次

【レビュー対象製品】Beats Studio Buds

発売時期2021年8月
直販価格(税込)17,800円

カラーリングは黒、白、赤(Beatsレッド)の3色。レビューは赤で行う。

○ Beats Studio Buds の評価ポイント

  • 中身はほぼほぼAirPods、iPhoneとの相性抜群
  • Beatsらしい低音重視のドンシャリ・オーディオ光る
  • イヤホンの装着感(ホールド感)はAirPodsよりも安定
  • USB Type-Cケーブルで充電可能

× ダメなところ

  • ノイズキャンセリング(ANC)にホワイトノイズあり
  • 外音取り込み機能は微妙な出来
  • イヤホン着脱によるオーディオの自動停止/再生機能なし
  • ケースのワイヤレス充電(Qi充電)非対応

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Beats Studio Buds レビュー

製品概要

Beats Studio Buds は「Beats by Dr. Dre」が手がける完全ワイヤレスイヤホン。アメリカでは6月発売、日本では8月の発売開始となった。

・Beatsは現在Apple傘下のオーディオブランド。ほぼほぼAirPods同等の優遇措置が施されており、AirPodsシリーズのみに提供される「Fast Pair」(ポップアップ画面通じたペアリング設定)も利用できる。

 

スペックシート抜粋

Bluetoothバージョン5.0(筆者確認)
Bluetooth対応コーデックSBC、AAC(筆者確認)
防水性能IPX4
連続再生時間ケース併用で最大24時間
充電方法USB Type-C(有線)
通話マイクあり(ノイズカット機能あり)
ノイズキャンセリング(ANC)対応

※Bluetoothバージョン、Bluetooth対応コーデックは筆者の手元環境で確認。公式スペックシートには記載なし。

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同梱品

製品本体ほか、充電ケーブル(USB Type-C to C)、イヤーピース(S、M、L)が付属。初期のイヤーピース装着はMサイズ。

Apple Musicの無料クーポン(4ヶ月分)も付属する。

 

外観・サイズ感

縦5cm、横7cm

厚み2cm

充電ケースはAirPodsと変わらぬサイズ感。

縦5cm、横7cm、厚み2cm。男性ズボンのポケットにらくらく入る。

丸みを帯びたタマゴ型形状なので、手で持つと実寸サイズよりも小さく感じる。

ケース内のイヤホン吸着マグネットは結構強め。

ケースの蓋もマグネットで吸着。キーホルダーのようにしてカバンに引っかけておく場合でも勝手に蓋が開かず安心。

イヤホンは小さめ。海岸にあるテトラポット(消波ブロック)みたいな形をしている。

イヤホンの装着感、ホールド感は悪くない。

他社製品よりイヤホンサイズが小さいこともあり、耳の穴の中にきれいに収まる。

AirPodsのように”うどん”が耳の外に飛び出しておらず、イヤホン先端がマスクの紐に引っかかることもない。イヤホンの抜け落ちリスク、紛失リスクも極めて低いと思う。

イヤホン装着による強い密閉感があるわけでもなく、長時間装着していても耳が疲れないのも評価ポイント。

 

ペアリング接続のこと

Beats Studio Budsの主なペアリング仕様

マルチペアリング対応(最大?台)※5台は繋げた
初回のペアリングケース蓋を開けば自動でスタート
2回目(2台目)以降のペアリングケースにあるボタンを7秒?長押しで新規ペアリングモードが起動
マルチポイント非対応
複数デバイス間のペアリング切り替え方法切り替えたいデバイスのBluetooth設定画面からイヤホン名を選択

 

ペアリングの勝手はAirPodsと変わらず

イヤホンの土台システムが(ほぼ)AirPodsということもあり、iPhoneでペアリングする場合はAirPodsでおなじみのポップアップ画面からペアリング接続できる。

一度ペアリングすれば、次回以降はケース蓋を開くだけで自動で「再接続」される。

 

Androidスマホなら「Google Fast Pair」によるペアリング接続可能

Apple傘下ながらGoogleが提供するペアリング簡素化システム「Google Fast Pair」に対応。

Android 6.0以上のAndroidスマホであれば、専用のポップアップが表示され、そのままペアリング接続できる。

 

Appleデバイス間の自動切り替え(Apple版マルチポイント)には対応せず

AirPodsシリーズのようにAppleデバイス間のペアリング自動切り替えには対応せず。

都度オーディオ再生したいデバイスに手動でペアリングを切り替える必要がある。

 

そのほかペアリングのQ&Aについては以下記事で解説中

 

オーディオ性能(音質)

オーディオはAirPodsをドンシャリさせた感じ

オーディオはドンシャリ系。低音ドンドン、高音シャンシャン聞こえる。

Beatsはもともと重低音メインで鳴らすオーディオブランドなのでドンシャリ傾向がわりと強い。Beats Studio Buds もその路線を引き継いでる。

低音はきちんと響いてる低音だ。EDMサウンドなど聞くと空気が震えるようにして低音が鳴り響くのでテンション上がる。少しばかり音がこもり気味だが、安物の中華イヤホンでありがちな音が潰れた感じではないので、まだ許容範囲内。

他方、高音が突き刺さるようなシャリシャリ音なので、人によっては「これが若さか...」と言わんばかりの拒否感ないし抵抗を覚えるかもしれない。

 

AirPodsのドンシャリ・カスタム版として最適な選択肢

AirPodsのオーディオがフラットなのに対して、Beats Studio Buds はドンシャリなので丁度よく差別化できてると思う。

オーディオ以外の部分はほぼAirPods同等の製品なので、AirPods(ないしAppleイヤホン)だと音の強弱がなくてつまらないと感じている人ならば Beats Studio Buds を選ぶとよさそうだ。

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ノイズキャンセリング

ノイズキャンセリングは普通、AirPods Proよりも効果弱め

ノイズキャンセリング(ANC)はごく一般的なクオリティ。AirPods Proほどの徹底した静けさではない。

ノイズキャンセリングON/OFFで明確に違いが認識できるし、耳に膜がかかったような静寂は味わえる。ただ、電車内のガダゴト音だったり、人の話し声だったり、店舗のBGMのような音はわりと聞こえたままだ。

セールスポイントとして取り立てるほどのレベルではないと言うのが正直なところ。

イヤーピースをLサイズに交換すると物理的に周囲の音を遮断しやすくなる。イヤーピースによる耳への圧迫感、閉塞感が問題ない人であれば、Lサイズに交換すれば比較的ノイズキャンセリングの効果が味わいやすくなると思う。

 

わずかにホワイトノイズあり

ノイズキャンセリング中にわずかにだがホワイトノイズ(サーッといった音)が発生している。

オーディオ再生していれば気にならないレベルだが、オーディオを止めた状態だと明確に認知できてしまうので残念。

ノイズキャンセリング対応イヤホンは、勉強や読書、集中したいときにオーディオ止めて耳栓のようにして活用できるのだが、こうした使い方をするとホワイトノイズで気が散ってしまうと思う。

 

外音取り込み機能

外音取り込み機能はイマイチ

タッチボタンの長押しでON/OFFできる

外音取り込み機能は微妙な出来。周囲の音を取り込めてはいるが、AirPods Proのような自然な取り込み方ではない。

通常状態よりも半ば強制的に1段階ほど音が大きくなるのは確認できる。ただ、幕がかかったような、閉め切りの部屋の中で聞こえる屋外の音みたいな鼻声スモーキーな音に近い。

また、同時に自分の声が鼻声ボイスのように、音がこもったようにも聞こえるので会話するときなど違和感はある。単発的に使うだけならまだ我慢できるかもしれないが、常時ONの状態では使いたくない。

 

ワイヤレス接続の安定感

ワイヤレス接続は安定感はAirPods同等

土台のシステムがAirPodsとあってか、ワイヤレス接続は安定している。

屋外で使っていても音飛び、ブチ鳴り、接続切れなど全くない。電車の中でも問題なくNetflixが視聴できる安定感がある。

 

遅延ほぼなし

動画の音ズレもほとんど見られない。

音ズレ確認動画(参考)でチェックしてみてもほぼほぼコンマ0秒、ズレが認知できるレベルにない。音ゲーも問題なくプレイできた。

 

バッテリーまわりのこと

充電はUSB Type-Cポートから、ワイヤレス充電は非対応

AirPodsシリーズだとlightningポートだが、Beats Studio Buds はUSB Type-Cポートを使って充電できる。非iPhoneユーザーだと嬉しいところ。

短時間充電機能(Fast Fuel機能)も搭載。5分の充電でオーディオ再生60分相当のバッテリーが溜められる。

ただ唯一、ワイヤレス充電(Qi充電)に対応しないのが残念

 

バッテリー駆動時間はAirPodsシリーズと同じ(ケース併用で最大24時間)

イヤホン単体6時間、ケース併用で最大24時間のバッテリー持ち。ここらはAirPodsシリーズと変わらない。

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そのほかチェックしておきたい細かなこと

通話マイク性能はよし(ノイズカットあり)

通話マイク

通話マイク&通話時のノイズカット機能あり。

口元から離れた場所にある音を極力除去(トーンダウン)して音声伝送してくれる。

いざ試してみると周囲の音を取り込みつつも、その中から口元の音を極力ピックアップして拾ってくれる。十分に実用レベルにある通話マイクだと思う。

屋外でイヤホンマイクで通話したい人はもちろん、自宅テレワークの生活音のシャットアウトにも活用できそうだ。

 

タッチボタンの押し心地は悪くない

タッチボタン

タッチセンサーではなくタッチボタンを搭載。

タッチセンサーのように、ついつい手が触れてしまって勝手に操作されることがないのでストレスフリー。ボタンも硬さも丁度よく、押し心地は悪くない。

 

ボタン操作コマンドはほぼカスタマイズできず

ボタン操作コマンドは以下のとおり。

(左右イヤホン共通)
1回押し再生/停止
2回押し次の曲へ進む
3回押し前の曲へ戻る
長押し再生コントロール(ノイズキャンセリング→外音取り込み→オフ)

長押しコマンドのみ「再生コントロール」を「音声アシスタント起動」に割り当て変更できる。そのほか、操作コマンドの割り当て変更不可。

なお、AirPodsシリーズ同様にiPhoneとペアリングしている状態ならば音声コマンド「Hey Siri」でSiriが起動できる。

着信受け&着信終了はボタン1回押しで対応可。長押しで着信拒否。

 

イヤホン着脱によるオーディオの自動停止/再生機能なし

AirPodsシリーズだと当たり前に使える機能だが、なぜだか省いてしまったよう。

イヤホンを外したときはオーディオが止まらずに流れ続け、イヤホンを装着したときは手動で再生ボタンを押さないと再生が始まらない。

 

防水性能はAirPods Proと同じくIPX4

AirPods Proと同じくIPX4の防水性能あり。

プールや風呂場では使えないが、雨の日の屋外イヤホン利用、ジムやジョギングなど水っ気(汗っ気)のある場所で使う程度なら問題ない。

 

この記事のまとめ

Beats Studio Buds をレビューしてきた。

○ Beats Studio Buds の評価ポイント

  • 中身はほぼほぼAirPods、iPhoneとの相性抜群
  • Beatsらしい低音重視のドンシャリ・オーディオ光る
  • イヤホンの装着感(ホールド感)はAirPodsよりも安定
  • USB Type-Cケーブルで充電可能

× ダメなところ

  • ノイズキャンセリング(ANC)にホワイトノイズあり
  • 外音取り込み機能は微妙な出来
  • イヤホン着脱によるオーディオの自動停止/再生機能なし
  • ケースのワイヤレス充電(Qi充電)非対応

一言で言えば、「AirPodsのBeatsライクなカスタム版」。

オーディオはBeats、中身はAirPodsそのもの。価格もAirPodsと変わらないので、もとよりAirPodsの購入を検討している人であれば、AirPodsのカスタム版として比較検討してもいい。

それこそAirPods(ないしAppleイヤホン)のオーディオは音が単調でつまらないと感じている人であれば、Beats Studio Buds の強弱あるドンシャリ・サウンドは新鮮味があってよさそうだ。

 

レビュー対象製品

 

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