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【比較解説】「Beats Studio Buds +」と「Beats Studio Buds」何が違う?

2021年に登場した「Beats Studio Buds」の後継機で事実上の第2世代モデルとなる「Beats Studio Buds +」が2023年6月より発売開始になった。

前作の勝手そのままにノイズキャンセリング性能を強化。また、バッテリー駆動時間はケース併用で最大36時間に劇的向上した(前作は同24時間)。

かれこれ筆者は「Beats Studio Buds」「Beats Fit Pro」と購入してきたので「Beats Studio Buds +」も購入してレビューしようと考えていたのだが、思いのほか進化点がないので購入を見送るかもしれない。

そのため、この記事では、とりあえずで Beats Studio Buds + の進化ポイント、前作モデルとの違いを要点でまとめておく。「Beats Studio Buds +」の購入を検討している人は記事を参考にしてみてほしい。

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「Beats Studio Buds +」と「Beats Studio Buds」何が違う?

「Beats Studio Buds +」で変わったところ

現行Beatsワイヤレスイヤホンは、スタンダードモデルに「Beats Studio Buds」、上位版モデルに「Beats Fit Pro」を展開している。

Beats Studio Buds +は、スタンダードモデル「Beats Studio Buds」の後継機であり、第2世代モデルに相当する。

前作と比較して変わった点は以下のとおり。

  1. バッテリー駆動時間が向上、ケース併用で最大36時間使えるように
  2. ノイズキャンセリング性能が向上(前作比で公称1.6倍)
  3. 透明カラー追加

 

1. バッテリー駆動時間が向上、ケース併用で最大36時間使えるように

Beats Studio Buds +(第2世代)Beats Studio Buds(初代)
バッテリー駆動時間イヤホン単体9時間イヤホン単体6時間
ケース併用36時間ケース併用24時間

※どちらもノイズキャンセリングOFFの場合の数値

バッテリー駆動時間は前作モデルから順当アップグレード。現行Beats製品の中ではトップのバッテリー水準に。業界全体で見ても「上の下」といった優良クラス。

 

2. ノイズキャンセリング性能が向上(前作比で公称1.6倍)

機械的な遮音を実現するノイズキャンセリング機能(アクティブ・ノイズキャンセリング)。Beats Studio Buds +は前作比1.6倍の遮音性能を謳う。

Beats Studio Buds +のイヤホン形状は前作モデルから変わっておらず、物理的な遮音性が強化されたわけではない。ほぼスペックシート上の進化点であり、体感レベルで明確に性能強化が理解できるかは微妙だが、とりあえずセールスポイントの一つとして押さえておきたい。

 

3. 透明カラー追加

ガジェット界隈でプチブーム中のスケルトン・カラー。Beats Studio Buds +も新作カラーとして透明色(トランスペアレント色)が追加された。

スケルトン狙いの人だと前作よりもBeats Studio Buds +を選ぶ理由になる。

 

 

前作から変わり映えしないところ(=乗り換えが微妙なところ)

前作モデル「Beats Studio Buds」を使ってきた人からすると以下3点は変わり映えせず。

  1. Apple自社製チップは搭載せず
  2. 空間オーディオは「Apple Music」の一部楽曲のみ対応
  3. ワイヤレス充電(Qi充電)対応せず

 

1. Apple自社製チップは搭載せず

前作「Beats Studio Buds」同様に今作もApple自社製チップを搭載せず

Beats Studio Buds自体がBeatsワイヤレスイヤホンの通常版モデルの位置づけ。現状では上位版モデルである「Beats Fit Pro」のみApple自社製チップを搭載している。

上位版モデルとの差別化のためか第2世代モデルとなる「Beats Studio Buds +」もApple自社製チップの搭載が見送られた模様。

Apple自社製チップを搭載していれば、AirPodsシリーズのようにAppleデバイス間でマルチポイント接続できるほか、「Apple Music」以外のアプリでも空間オーディオ再生できるようになる。

 

2. 空間オーディオは「Apple Music」の一部楽曲のみ対応

Beats Studio Buds +は空間オーディオ対応を謳っているが、空間オーディオ再生になるのは「Apple Music」アプリで提供される空間オーディオ楽曲(ドルビーアトモス楽曲)を再生した場合のみ

Apple自社製チップを搭載したBeats Fit ProやAirPodsシリーズのように「YouTube」や「Netflix」といった「Apple Music」以外のアプリでも空間オーディオ再生できるわけではないので注意。

「Apple Music」アプリで提供される空間オーディオ楽曲(ドルビーアトモス楽曲)は数がたかが知れてる。というか洋楽ばかり。普段から洋楽を聞いてる人を除くと活用できる機会は少ない。

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3. ワイヤレス充電(Qi充電)対応せず

充電ポートはUSB Type-C(Lightningではない)

前作に続き今作でもワイヤレス充電(Qi充電)非対応。

もとよりワイヤレス充電(Qi充電)を使っていない人なら関係ない話だが、日常的にワイヤレス充電を多用してる人だと勝手の悪さとして響きそう。

 

 

よくも悪くも純然たるアップグレードモデル(第2世代モデル)「Beats Studio Buds +」

現行Beatsワイヤレスイヤホンは、スタンダードモデルに「Beats Studio Buds」、上位版モデルに「Beats Fit Pro」を展開している。

Beats Studio Buds + はスタンダードモデルの後継機であり、よくも悪くもその製品ポジションは変わってない

Apple自社製チップを搭載しておらず、iPhoneユーザーのための製品よりかは、Androidスマホユーザーを含めて広くリーチするための製品だろう。

スペックシート比較

Beats Studio Buds +(第2世代)Beats Studio Buds(初代)
Bluetoothバージョン?
対応BluetoothコーデックSBC、AAC
ケースの充電ポートUSB Type-C
ケースのワイヤレス充電(Qi)×
防水性能IPX4
ノイズキャンセリング対応
外音取り込み機能対応
Apple自社製チップ×
Appleデバイス間のマルチポイント接続×
空間オーディオ△(Apple Musicの一部楽曲のみ)
バッテリー駆動時間(通常再生時)イヤホン単体9時間イヤホン単体6時間
ケース併用36時間ケース併用24時間

 

 

「Beats Studio Buds +」どういった人が購入すべき?

Androidスマホユーザーなら検討余地あり

Android向けの専用アプリ「Beats」あり

Beats Studio Buds + は、Androidスマホ向けのペアリング簡素化機能「Google Fast Pair」に対応するほか、Android向けの専用アプリ「Beats」を使えばイヤホンのソフトウェア・アップデートも受けられる。

もとよりAndroidスマホユーザーならApple自社製チップなど必要ない。Apple自社製チップ非搭載なのがデメリットにならない。

Androidスマホユーザーで「Beats」ブランドの最新ワイヤレスイヤホンを使いたい人なら Beats Studio Buds + の検討余地ありだ。

 

 

コスパ重視の人なら前作モデル「Beats Studio Buds」でも十分

Beats Studio Buds + は、バッテリー駆動時間と体感的なスペックシート進化、あとは透明カラーリングの追加を除けば前作モデル「Beats Studio Buds」と変わり映えせず。

Beats Studio BudsもAndroidスマホ向けのペアリング簡素化機能「Google Fast Pair」に対応。Android向けの専用アプリ「Beats」を使えばイヤホンのソフトウェア・アップデートも受けられる。

Beats Studio Budsは、Beats Studio Buds+と併売する形で現在も販売が続いており、約2万円前後で購入できる。コスパ重視のAndroidスマホユーザーなら検討余地ありだ。

レビュー記事を見る

 

 

Appleデバイス間でマルチポイント接続したい人なら上位版「Beats Fit Pro」を選ぶべき

Beatsワイヤレスイヤホンの上位版モデル「Beats Fit Pro」。

AirPodsシリーズと同じくApple自社製チップ「Apple H1」を搭載。Appleデバイス間でマルチポイント接続できる。

また、iPhone、iPadで使う場合であれば空間オーディオ再生も可能。イヤホンハードの音の鳴り方そのものを変更することで「Apple Music」アプリ以外のオーディオ再生も一律で空間オーディオ再生になる。つまりはYouTubeやNetflixでも空間オーディオ再生が可能だ。

直販価格は27,800円だが、Amazon直販だとなぜか2.2万円前後で販売。通常版モデルである「Beats Studio Buds +」と価格が逆転してる。手元デバイスをApple製品で固めている人だと多分に検討余地あり。

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