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ワイヤレスイヤホン

空間オーディオ対応のワイヤレスイヤホンの選び方&おすすめ製品まとめ(2024年)

2023年6月17日

ワイヤレスイヤホンのトレンド機能として定着しつつある「空間オーディオ再生」(3Dオーディオ再生)。

さながらホームスピーカーでオーディオ再生するような、360度から包み込まれるオーディオ再生がワイヤレスイヤホン再生ながら可能になる

なんちゃって機能から一転、昨今ではAppleやBOSEの空間オーディオ再生が実用水準の完成度に到達。ノイズキャンセリングやマルチポイントと並ぶワイヤレスイヤホンの主要機能として名を連ねる。

この記事では、空間オーディオ再生に対応するワイヤレスイヤホンの中から特におすすめの製品を紹介する。

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空間オーディオ再生の種類と違い

空間オーディオは大きく以下3つに分けられる

  1. ソフトウェア依存の空間オーディオ
  2. ハード依存の空間オーディオ
  3. 例外的な空間オーディオ(ソニーの空間オーディオ)

 

1. ソフトウェア依存の空間オーディオ

ソフトウェア依存の空間オーディオとは、「ドルビーアトモス」(Dolby Atomos)仕様の楽曲を再生することで擬似的に空間オーディオ再生を再現したもの

2024年4月時点で「ドルビーアトモス」(Dolby Atomos)仕様の楽曲を提供するのはApple MusicとAmazon Musicの2社のみ。

ドルビーアトモス楽曲を提供する音楽サブスク(日本国内向け)

  • Apple Music
  • Amazon Music Unlimited

ハードに依存せず(ワイヤレスイヤホンの機能に依存せず)、音楽データを再生するだけで空間オーディオ再生できる強みあり。

一方でYouTubeやNetflixといった動画アプリだと当然ながら空間オーディオ再生にはならない。あくまでソフトウェア、音楽データに依存した空間オーディオだ。

 

 

2. ハード依存の空間オーディオ(この記事の本命)

ハード依存の空間オーディオとは、文字どおりイヤホンハードの機能に依存した空間オーディオ再生のこと

AppleがAirPods向けに提供する空間オーディオ再生が有名どころ。そのほかGoogle、サムスン、BOSE、Anker、JBLあたりが自社独自の空間オーディオ再生を提供している。

1. ソフトウェア依存の空間オーディオとは異なり、音楽データのフォーマット関係なく(ドルビーアトモス関係なく)空間オーディオ再生が可能。YouTubeやNetflix、任意の音楽サブスクなど事実上あらゆるオーディオを空間オーディオ再生できる。

この記事で取り上げる「空間オーディオ対応のワイヤレスイヤホン」とは、こうした「ハード依存の空間オーディオに対応したワイヤレスイヤホン」のことを指す。

 

 

3. 例外的な空間オーディオ(ソニーの空間オーディオ)

ソニーは自社独自の空間オーディオ・サービス「360 Reality Audio」を提供しているが、これまた特殊。

ソニーのワイヤレスイヤホンを使いつつ、なおかつ「360 Reality Audio」仕様の楽曲を再生する場合に限り空間オーディオ再生できる。

ハード依存の空間オーディオ、ソフトウェア依存の空間オーディオをミックスした感じ。

とはいえ、肝心の「360 Reality Audio」仕様の楽曲を提供しているアプリは少ない。現時点で実用性ある空間オーディオとは言えない。当記事でも特に取り扱わない。

360 Reality Audio楽曲を提供している主なアプリ

  • 360 by Deezer.
  • Airtist Connection.
  • nugs.net.

 

 

【☆5】特におすすめの空間オーディオ対応のワイヤレスイヤホン

1. BOSE「QuietComfort Ultra Earbuds(価格3.3万円)

空間オーディオの本命機種、価格さえ許容できれば文句なしにおすすめ

筆者個人としては一番推したい。空間オーディオの本命機種「QuietComfort Ultra Earbuds」。

iOS、Android、Windows、Mac関係なく空間オーディオ再生可能。iOS、Android向けの専用アプリから機能ONにすれば一律で音の鳴り方を変更できる。あるいは、イヤホンのボタン操作でも切り替え可能。

空間オーディオ再生の完成度は非常に高い。BOSEのホームスピーカーをワイヤレスイヤホン環境で再現した。

もとよりBOSEワイヤレスイヤホンは”ズンズン”鳴る、ホームスピーカーを思わす低音が魅力。これに空間オーディオ再生が組み合わさることで低音が重低音に化け、"ヴォンヴォン”に近い音が多方面から鳴る。

また、音の鳴る位置が変化することでボーカルとバッグサウンドが分離。重低音の中でボーカルがくっきり映え、スピーカーらしさを演出してる。

空間オーディオ再生に伴う音の劣化もなく、"BOSEスピーカーを再現したワイヤレスイヤホン”言うのが相応しい仕上がり。

価格が3.3万円とワイヤレスイヤホンにしては割高だが、空間オーディオに特化したワイヤレスイヤホンを探している人であれば「QuietComfort Ultra Earbuds」は選んで間違いなし。

レビュー記事を見る

 

 

2. AirPods(or AirPods Pro)

iPhone・iPad専用の本格的な空間オーディオ再生が可能

空間オーディオのクオリティだけで見れば業界トップ。Apple「AirPods」シリーズ。

iPhone・iPadと接続した場合のみ空間オーディオ再生が可能。アプリ単位で空間オーディオ再生に変更できる。事実上、iPhone上のあらゆるアプリで空間オーディオが使える。

空間オーディオ再生の完成度は非常に高い。音の鳴る位置が明確に変化。iPhone本体から音が流れているように錯覚する。電車内で使うと音漏れを心配するレベル。

AirPodsシリーズは通常だと音の強弱ない、のっぺりした音。空間オーディオ再生に変更するとボーカルとバックサウンドが分離して、奇しくも音の強弱が感じられるようになる

AirPodsののっぺりした音がそこまで好きでない人ほど空間オーディオ再生にハマりそうな印象あり。

空間オーディオ再生は、以下のiPhone・iPad機種とAirPodsを接続した場合のみ利用できる(2024年1月時点)。

対応iPhone

  • iPhone 7以降のiPhoneすべて

対応iPad

  • iPad Pro 12.9(第3世代〜)
  • iPad Pro 11
  • iPad Air(第3世代〜)
  • iPad(第6世代〜)
  • iPad mini(第5世代〜)

空間オーディオ再生に対応しているAirPodsは以下のとおり。

Beats製品ではBeats Fit Proのみ空間オーディオに対応している。

なお、Beats Studio Buds +は「空間オーディオ対応」と宣伝されるもののハード依存の空間オーディオ再生には対応せず。あくまでソフトウェア依存の空間オーディオ、ドルビーアトモス楽曲の再生に特化チューニングした製品となる。

 

 

【☆4】無難におすすめの空間オーディオ対応のワイヤレスイヤホン

3. Anker「Soundcore Liberty 4」(価格14,990円)

価格的・機能的に丁度いい「空間オーディオ」入門機モデル

2024年現在、空間オーディオの入門機的な存在である「Anker Soundcore Liberty 4」。

iOS、Android、Windows、Mac関係なく空間オーディオ再生可能。iOS、Android向けの専用アプリから空間オーディオ再生をONにすればハード設定レベルで一律で音の鳴り方を変更できる。

専用アプリから一律で空間オーディオ再生の機能ON/OFF可能

空間オーディオ再生の実力も申し分なし。

もともと低音イヤホンだが、空間オーディオ再生にすると低音が重低音に化ける。なおかつ、ボーカルがくっきり独立した音として分離。重低音の中でボーカルがしっかりと響き、音の臨場感を演出している

空間オーディオに伴う音の劣化も少なく、音がカサつくこともない。ASMRのような落ち着いたトーンのコンテンツとの相性もよさそうだ。

レビュー記事を見る

 

 

4. シャオミ「Redmi Buds 4 Pro」(価格8,000円)

U1万円で実用水準にある空間オーディオが使えるコスパモデル

U1万円ワイヤレスイヤホンにしては意外にも実用性ある空間オーディオ。シャオミの2023年モデル「Redmi Buds 4 Pro」。

iOS、Android、Windows、Mac関係なく空間オーディオ再生可能。iOS、Android向けの専用アプリから空間オーディオ再生をONにすればハード設定レベルで一律で音の鳴り方を変更できる。

正式名は「イマージブサウンド」

機能ONにすると明確に音の鳴り方が変化。空間オーディオらしい音の広がりが感じられる。音の劣化も少なく、常時機能ONで使ってても違和感ない。

先に紹介した製品に比べると空間オーディオの完成度は低めだが、それでも実用水準にある。とりあえずで空間オーディオを試してみたい人だとコスパ的に丁度よさそうだ。

レビュー記事を見る

 

 

5. ハーマン「JBL TOUR PRO」(価格2.7万円)

とりあえずで変化あり。空間オーディオらしいオーディオ再生が可能

2023年3月に登場した米ハーマンのフラッグシップモデル「JBL TOUR PRO 2」。

JBL製品で初の空間オーディオ対応モデル。iOS、Android向けの専用アプリから空間オーディオをONにすればハードレベルで空間オーディオ再生に変更できる。そのままPC/Mac環境での空間オーディオ再生も可能だ。

空間オーディオの完成度はまあまあ。モードが3種類あって、うち「ムービー」モードだと空間オーディオらしい音の広がりだったり、くっきり映えるボーカル音声が楽しめる。

とりあえずで空間オーディオを試してみたい人だとこれでも十分かと思う。

レビュー記事を見る

 

 

【参考掲載】空間オーディオ対応だが、そこまでおすすめできない製品

Anker「Soundcore Liberty4 NC」(価格12,990円)

先に紹介した Anker Soundcore Liberty 4 のカスタム版「Anker Soundcore Liberty 4 NC」。

Ankerが提供する空間オーディオ再生に対応。iOS、Android、Windows、Mac関係なく空間オーディオ再生できる。

ただ、Anker Soundcore Liberty 4 と比べて空間オーディオの完成度は異様に低い。

もともと低音こもり気味の音質だが、空間オーディオ再生に変更しても音こもり取れず。音の広がりも控えめ。イコライザー調整したくらいの変化しか見られない。

空間オーディオ狙いの人だと購入する価値は低い。空間オーディオ狙いの人は素直に通常版の Anker Soundcore Liberty 4 を選びたい。

レビュー記事を見る

 

 

Galaxy Budsシリーズ

Galaxy Budsシリーズは、一部Galaxyスマホと接続している場合のみ空間オーディオ仕様でオーディオ再生できる。

空間オーディオに対応するGalaxyスマホの条件

  • One UI 3.1以上のGalaxyスマホ(もっぱらGalaxy S10以降の機種)

ただ、空間オーディオ再生の完成度は低め

音の鳴り方は変化しているが、高音域が劣化気味。音がカサカサ・スカスカになってしまい聞くに堪えない。ASMRコンテンツやDMMプレーヤーでの紳士再生だと特に音が甲高くなってしまい聞きづらい。

現状ではまだまだ空間オーディオ狙いでの購入はおすすめできない。

空間オーディオに対応しているGalaxy Buds一覧

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この記事のまとめ

ここまで空間オーディオ対応のワイヤレスイヤホンをまとめてきた。

2024年現在、最もおすすめなのはBOSEの「QuietComfort Ultra Earbuds」。BOSEのホームスピーカーを空間オーディオで再現した意欲作。空間オーディオがなんたるかが理解できる完成度あり。

iPhone・iPadユーザーならAirPodsシリーズの検討余地あり。なんだかんだでワイヤレスイヤホン業界における空間オーディオ・ブームを切り拓いた先駆者。空間オーディオの完成度は高い。

コスパ重視でとりあえずで空間オーディオを試してみたい人だとAnker「Soundcore Liberty 4」あたりが無難なところ。ぜひ試してみてほしい。

 

 

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