ワイヤレスイヤホン

JBL TOUR PRO 2 レビュー|マルチポイント対応の王道フラッグシップ

2023年3月29日

JBLの新作フラッグシップモデル「JBL TOUR PRO 2」。

充電ケースに搭載されたタッチディスプレイ(スマートディスプレイ)が注目集める今作。

どことなく漂う令和最新版ワイヤレスイヤホン感さておき、イヤホン自体は非常によく仕上がってる。音質、デザイン、ノイズキャンセリングまでフラッグシップを名乗って恥ずかしくない完成度。

そしてなによりマルチポイントに対応しているのでスマホ←→PC間でワイヤレスイヤホンを使いまわしたい人だと勝手いい

ワイヤレスイヤホンの勝手が知れてる人のためのワイヤレスイヤホンとして JBL TOUR PRO 2 はおすすめ。

そきあきら(筆者)
この記事では、 JBL TOUR PRO 2 をレビューしていきます

JBL TOUR PRO 2 製品評価

発売時期2023年3月
市場価格3万円前後

▼ 主要機能の対応有無

ノイズキャンセリング対応
外音取り込み機能対応
マルチポイント対応
ハイレゾ相当再生×

JBL TOUR PRO 2 の製品評価

低音(4)
中音(5)
高音(4)
イヤホンの装着感(5)
ノイズキャンセリング(5)
外音取り込み機能(4.5)
マイク性能(5)
バッテリー性能(5+)

ここがGood!!

  • ケース併用で40時間使えるロングバッテリー搭載
  • マルチポイント対応、2台のデバイス間で自動で音声出力先が切り替え可能
  • ノイズキャンセリングは高性能
  • ワイヤレス充電(Qi充電)対応
  • ケースのディスプレイ使った簡易操作が可能

ここがBad...

  • ケースのディスプレイの活用方法が少ない
  • LDACやaptX Adaptive(ハイレゾ相当再生)には非対応

 

製品カラーリングは2色

カラーリングはゴールドとブラックの2色。レビューはゴールドで行う。

 

.

この記事の目次(タッチで移動)

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JBL TOUR PRO 2 の製品概要

スペックシート抜粋

Bluetoothバージョン5.3
Bluetooth対応コーデックSBC、AAC
ノイズキャンセリング対応
外音取り込み機能対応
マルチポイント対応(最大2台)
防水性能IPX5
バッテリー駆動時間イヤホン単体10時間
ケース併用で最大40時間
ケース充電方法USB Type-C(有線)、Qi(無線)
専用アプリあり(iOS、Android)

※Bluetoothコーデック「LC3」(LE Audio)は非対応。将来的に対応予定。

 

 

付属品

イヤーピース、USBケーブル、取扱説明書が付属する。

イヤーピースはS、M、Lの3サイズを用意。

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JBL TOUR PRO 2 のペアリング・マルチポイント仕様

ペアリング仕様抜粋




Google Fast Pair対応
マルチポイント対応(最大2台)
マルチペアリング対応(最大?台)
ペアリング接続の上書き切り替え×
新規ペアリングモードの起動方法右イヤホンのタッチボタンを1回タッチ → 5秒長押し

Google Fast Pair とは?

Google Fast Pairは、Googleが提供するペアリング簡素化システム。

Android OS 6.0以上のスマホであれば、専用のポップアップ画面からワンタッチでペアリング設定できる。

マルチポイントとは?

マルチポイントとは、複数デバイスを同時接続できる機能のこと。

なにかしらオーディオ再生しているデバイスに音声出力先が自動で切り替わる。

関連記事:マルチポイント対応の完全ワイヤレスイヤホンまとめ

マルチペアリングとは?

マルチペアリングとは、複数デバイスのペアリング情報が記録できる機能のこと。

1度記録してしまえば次回以降に再度セットアップする必要がなくなり、ケースふたを開くだけでデバイスと再接続できる。

昨今のワイヤレスイヤホンだとおおよそ5台〜10台のデバイスのペアリング情報が記録できる。

ペアリング接続の上書き切り替えとは?

複数デバイス間でペアリング接続を切り替える場合、先に現在のペアリングを解除する必要がある。

一部のワイヤレスイヤホンであれば現在のペアリング接続を解除せず、ペアリングを移したいデバイスのBluetooth設定画面でイヤホン名を選択するだけでペアリングを上書きして切り替えられる。

関連記事:スマホ←→PC間のペアリング接続切り替えが簡単な完全ワイヤレスイヤホンまとめ

新規ペアリングモードの起動方法について

初回設定時はケースふたを開くだけで自動で新規ペアリングモードが起動する。

2回目(2台目)以降のペアリングを行う場合は新規ペアリングモードを手動で起動する必要がある。


 

 

新規ペアリングモードの起動方法

新規ペアリングモードの起動方法は簡単。

右イヤホンのタッチセンサーを1回タッチ後、右イヤホンのタッチセンサーを5秒長押しするだけ

ちなみに、ケース底面にボタンが付いているが、ペアリングボタンではない。

 

 

複数デバイス間のペアリング切り替え方法

他のデバイスにペアリング接続を切り替える場合、先に現在のペアリングを解除する必要あり

ペアリングが解除された状態にして、ペアリングを移したいデバイスのBluetooth設定画面からイヤホン名を選択すればペアリング接続先が切り替わる。

ペアリングを解除するには新規ペアリングモードを起動、あるいは現在のペアリングデバイスのBluetoothをオフにする。

 

 

マルチポイント仕様




マルチポイント接続可能台数最大2台
オーディオ再生中の音声出力先の切り替え×
オーディオ再生中の他デバイスの着信通知対応

オーディオ再生中の音声出力先の切り替えには非対応(着信通知時を除き)。

なにかしらオーディオ再生中だと当該デバイスから音声出力先が切り替わらず。切り替えるためには先にオーディオ再生を停止させておく必要がある。

なお、着信時であれば着信デバイスに例外的に音声出力先が切り替わり、イヤホンに着信音が通知される

マルチポイント接続可能台数

マルチポイントで同時接続できるデバイスの台数のこと。今日では最大2台が一般的。

3台〜のデバイスを同時接続できる製品は存在せず(筆者が確認した限りでは)。

オーディオ再生中の音声出力先の切り替え

マルチポイント対応モデルであれば、現在のオーディオ再生の有無関係なく、なにかしらオーディオ再生を開始したデバイス側に自動で音声出力先が切り替わる。

ただ、一部のマルチポイント対応モデルだと、なにかしらオーディオ再生中だと当該デバイスから音声出力先が切り替わらないものも。切り替えるためには先にオーディオ再生を停止させる必要がある。

オーディオ再生中の他デバイスの着信通知

現在のオーディオ再生の有無関係なく、着信が鳴ったデバイス側に音声出力先が切り替わり、イヤホンに着信音が通知される。

大方のマルチポイント対応モデルで対応している仕様だが、U1万円のマルチポイント製品だと、ごくまれに同仕様に対応しない製品もある。


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JBL TOUR PRO 2 の機能レビュー

バッテリーまわりのこと

バッテリー駆動時間イヤホン単体10時間
ケース併用で最大40時間
ケース充電方法USB Type-C(有線)、Qi(無線)

業界トップクラスとなるケース併用で最大40時間使えるバッテリーを内蔵

イヤホン単体でも10時間使えるので半日近くイヤホンを付けっぱなしにしたい人でも問題なし。

ケース充電方法はUSB Type-Cケーブルを使った有線充電ほか、ワイヤレス充電(Qi充電)にも対応している。

 

 

通話マイク仕様

通話時ノイズカット機能対応
風切り音カット対応

通話マイク性能は極めて優秀。通話音声から周囲の音、および風切り音を除去。口元の音だけピックアップして通話転送してくれる。

口元の音のピックアップ精度は非常に高い。屋外で通話してても通話音声の9割方が口元の音。

屋外でハンズフリー通話したい人だったり、ビデオ通話でマイク代わりに使いたい人だと相性よい。

 

 

ボタン操作




ボタン種類タッチセンサー式
操作コマンドの割り当て変更対応

イヤホン外側にタッチセンサーあり。オーディオ操作、通話操作、音声アシスタント起動などひととおり対応。

操作コマンドはiOS、Android向けの専用アプリから変更可能。

以下の操作コマンドを左右それぞれに割り当て可能

1. 再生&音声アシスタントの操作

1回タッチ再生/停止
2回タッチ次の曲へ
3回タッチ前の曲へ
1回タッチ → 長押し音声アシスタント起動

2. 音量コントロール

1回タッチ音量上げる
2回タッチ音量下げる
1回タッチ → 長押し音声アシスタント起動

3. アンビエントサウンドの操作

1回タッチノイズキャンセリング←→外音取り込み機能
2回タッチトークスルーON/OFF
1回タッチ → 長押し音声アシスタント起動

通話対応コマンド(割り当て変更不可)

左イヤホン右イヤホン
2回タッチ着信対応/終了
1回タッチ → 長押し着信拒否

 

 

イヤホン着脱検出(装着検出)

イヤホンの着脱検出(装着検出)対応

イヤホンの着脱検出(装着検出)こと”オートプレイ機能”に対応。

オーディオ再生中にイヤホンを耳から外すとオーディオ再生が自動停止。イヤホンを耳に装着し直すとオーディオ再生が自動開始する。

必要なければ専用アプリから機能OFFにもできる。

 

 

防水性能

防水性能IPX5(IP5)
防塵性能×

業界相場のIPX4より上。IPX5の防水性能あり。

雨や汗が防げるほか、水道の蛇口から水をかけても問題ない(浸水はNG)。汚れたイヤホンを水で洗いたい人だと隠れたセールスポイントに。

 

 

低遅延モード

低遅延モードあり
遅延性能非公表

低遅延モードに相当する「ビデオモード」あり。専用アプリから機能ON/OFFできる。

機能OFFでも遅延が目立つイヤホンではないが、機能ONにすることで違和感らしい違和感はほぼなくなる。

ただ、完全に遅延ゼロになるわけではないので音ゲーなどガチプレイしたい人だと別途ゲームアプリ側でのタイミング調整など必要かと思う。

 

 

専用アプリ

専用アプリあり(iOS、Android)
イコライザー調整対応
タッチ操作コマンドの割り当て変更対応
低遅延モードON/OFF対応
イヤホンを探す対応

iOS、Android向けに提供しているJBLの専用アプリ「JBL Headphones」に対応。

専用アプリからひととおりカスタムできる。ノイズキャンセリングの強度カスタム、今作より搭載された「空間オーディオ」(空間サウンド)の機能ON/OFFも専用アプリから可能。半ば必須アプリ。

JBL Headphones

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iPhoneとの相性

iPhoneとの相性(非常によい)
AACコーデック対応
iOS向け専用アプリあり

iPhoneとの相性は非常によい。

iPhoneで主流のBluetoothオーディオコーデックである「AAC」に対応。音楽再生や音質それ自体はAndroidスマホで使う場合と比べて変わりない。

専用アプリもそのまま利用できるほか、専用アプリ通じた所々カスタムも機能してる。

マルチポイントに関してもiPhoneでも問題なく利用できる(マルチポイントに組み込める)。

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JBL TOUR PRO 2 の外観デザイン&イヤホン装着感

イヤホンの装着感はピカイチ

イヤホン外側

イヤホン内側

イヤホン横側(後ろ)

イヤホン横側(前)

JBLいわくのショートスティック型イヤホンを採用。

耳介に合わせてイヤホンがぬめり込むようにフィット。かつトラガス部分(耳の前の軟骨部分)でイヤホンを抑えることで非常に安定した装着感が得られる。

イヤホンの遮蔽もばっちし。ノイズキャンセリングを使うときの物理的な静けさが補強できる。

イヤホンの耳からの出っ張りも少ない

イヤホン重量は片側6gと相場よりも少し重めだが、イヤホン重量が全体に分散されてることもあり、装着感は不思議と軽い。

 

 

充電ケースは少し大きめ

充電ケースは少し大きめ。サイズで言うと縦5.5cm、横6cm、厚み3cmほど。

手で握ったときのサイズ感はテニスボール。シャツの胸ポケットに入れておくと明確に存在感あり。

ケース内部に40時間バッテリー(ケース側は30時間)を搭載していることもあり、他社製品よりも気持ち大きめ。こればかりは割り切るしかない。

背面はラバー素材でグリップ力あり

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JBL TOUR PRO 2 の音質

音質はボーカル重視

JBLらしい、あるいはスピーカーメーカーらしいボーカルくっきりした音質。

ノイズキャンセリングと組み合わせて使うことで電車のガタゴト音の中でもボーカルだけがくっきりと聞き取れる。屋外で動画コンテンツやポッドキャストを聞くのにイヤホンを使う人だと相性よさそう。

低音も適度な厚み。それでもって音がこもった感じにならず、音の迫力だけをプラスアルファしてくれる。

高音は粒が細かく、いわゆるクリアな音が堪能できる。音場(音の広がり)も広く、伸びやかだ。

低音、高音ともに自己主張こそしているが、土台のボーカルを邪魔することなく、非常にバランスのいい仕上がり。

 

 

JBL独自の空間オーディオ対応、実用性はギリ見いだせる

Appleやソニーが相次ぎ展開している「空間オーディオ」(立体音響オーディオ)。これのJBL版こと「空間サウンド」に初対応した。iOS、Androidともに利用できる(PC環境でも可)。

オーディオ再生時に使う「ミュージック」モード、動画再生時に使う「ムービー」モード、ゲームプレイ時に使う「ゲーミング」モードの3モードあり。

オーディオ再生時に使う「ミュージック」モードだと音がこもっただけ... な感じは否めない。

動画再生時に使う「ムービー」モードだと明確に空間オーディオらしさ出る。アクション映画やASMR動画など見てると音が四方八方に分散。イヤホン再生ながらホームシアター再生しているような錯覚あり。

ゲームプレイ時に使う「ゲーミング」モードだと高音が甲高くなるだけ。そこまで空間オーディオらしさはない。

 

 

イコライザー調整も可能

iOS、Android向けに配信している専用アプリ「JBL Headphones」を使ったイコライザー調整に対応。

高音重視、ボーカル重視など音楽シチュエーションに合わせたテンプレ設定の用意あり。目盛り単位で自分で細かくチューニングすることも可能。

そのほか「Personi-Fi」こと耳の聞こえ方(聴力)に合わせたパーソナライズ・イコライザー作成にも対応。イコライザーにこだわりたい人でも問題ない豊富なカスタマイズ要素あり

JBL Headphones

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【重点レビュー1】ケースのタッチディスプレイ(スマートディスプレイ)でできること

タッチディスプレイから操作できる機能まとめ

JBL TOUR PRO 2 はのセールスポイントたるケースのタッチディスプレイ(スマートディスプレイ)。

タッチディスプレイ通じて以下のような操作が可能。

通知

  • 着信対応
  • メール通知

オーディオ操作

  • オーディオ再生/停止
  • 曲送り
  • 曲戻し
  • 音量調整
  • イコライザー調整
  • 空間オーディオ(空間サウンド)切り替え

そのほか

  • SILENTNOWの設定
  • VOICEWAREのON/OFF
  • イヤホン装着検出の機能ON/OFF
  • タッチディスプレイの壁紙切り替え
  • タッチディスプレイの明るさ調整
  • タイマーセット

 

 

想定されるタッチディスプレイの主たる用途

正直なところ、タッチディスプレイでできる操作の大半はイヤホンのタッチ操作で代替できる

そのうえで、あえてタッチディスプレイを使うとすると以下のようなシチュエーションが考えられる。

  • PC接続時にイコライザー調整したい
  • PC接続時に空間オーディオの種類を変更したい
  • とりあえずイヤホン単体で「SILENTNOW」を使いたい

イコライザー調整と空間オーディオの種類変更は、iOS、Android向けの専用アプリから可能。

一方でPC環境だと専用アプリが提供されず、カスタムする手段がない。この状況であればケースのタッチディスプレイ経由でカスタムする必要性が出てくる。

「SILENT NOW」は、イヤホンとスマホのBluetooth接続を解除した状態で、ノイズキャンセリング&アラーム通知だけが利用できる機能。デジタル耳栓としての使い方を想定。少しばかり仮眠したいときに役立つ。

通常だとiOS、Android向けの専用アプリからタイマーを開始する必要があるが、ケースのタッチディスプレイを活用すれば数タップでタイマー開始可能。ケースからイヤホンを取り出して、スマホをいじらずにそのまま仮眠できるので便利。

 

 

現状だと用途はかなり限られる

数週間使って用途を考えてみたが、ケースのタッチディスプレイを操作する機会は限りなく少ないのが正直なところ。

タッチディスプレイでできる操作の大半はイヤホンのタッチ操作で代替できてしまう。あえてタッチディスプレイを使う機会と言えば先に挙げた3例くらいだ。

これがたとえば低遅延モードのON/OFF切り替えができれば、NintendoSwitchと接続してるときだけ低遅延モードをONにして、普段はOFFにしておく...みたいな使い方ができるのだが、残念ながらタッチディスプレイを通じた低遅延モードのON/OFFには対応せず。

今後のアップデートに期待したい。切に。

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【重点レビュー2】ノイズキャンセリングの実力は?

ノイズキャンセリングは優秀、デジタル耳栓としても活用できる静けさ

JBL TOUR PRO 2 はノイズキャンセリングに対応。機能ONにすると周囲の音を低減・中和できる。

低周波音を中心に音をしっかりと遮断。人の話し声など高周波音はカットしきれてないが、イヤーピースを1サイズ大きめのものにすれば物理的に遮音できる。

ボーカルくっきりした音質と相まり、ノイズキャンセリングONの状態なら電車のガタゴト音の中でオーディオ再生してても曲のボーカルや動画の台詞など明確に聞き取れる。

ホワイトノイズ("サーッ”といった機械音)も全くなし。オーディオ再生を止めてノイズキャンセリング単体でデジタル耳栓として使いたい人にもおすすめ。

 

 

デジタル耳栓を目的とした新機能「SilentNow」は実用的

イヤホンとスマホのBluetooth接続を解除した状態で、ノイズキャンセリング&アラーム通知だけが利用できる「SlientNow」機能を新搭載。

これが思いのほか便利。出先で数十分だけ仮眠したいときに重宝する

イヤホンとスマホのBluetooth接続が解除されてるのでスマホの通知音は鳴らず、一方で高精度なノイズキャンセリングが単体で機能。特定の分数が経ったらイヤホン・スピーカー経由でアラーム音を通知してくれる。

ノイズキャンセリングのデジタル耳栓ニーズを理解した機能。他社メーカーも採用してほしい。

 

 

ノイズキャンセリングの所々カスタマイズ可能

iOS、Android向けの専用アプリを使えばノイズキャンセリングも所々カスタム可能。

うち「外耳道の補正」機能をONにすることでノイズキャンセリング強度をより強化(パーソナライズ化)できる。より徹底した遮音効果がほしい人だと活用したい。

なお、デフォルトだと「アダプティブノイズキャンセリング」が機能ONに。周囲の音のうるささに合わせてノイズキャンセリングの強度が自動で調整される。

人によっては強度が勝手に変更され(文字どおりの意味で)耳障りに感じる人がいるかもしれない。こうした人であれば専用アプリから機能OFFにしたい。

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【重点レビュー3】ながら聞きイヤホンとして使える?

外音取り込み機能は実用水準、"ながら聞き”運用もあり

JBL TOUR PRO 2 は外音取り込み機能に対応。機能ONにするとイヤホンを装着したままでもスピーカー通じて周囲の音が聞き取れる。

音の取り込み性能はなかなか優秀。機能ONにすると明確に周囲の音が明るくなる

機能ONにしつつ、オーディオ音量を下げておけば、音楽を聞きながら周囲の生活音も聞き取れる、いわゆる”ながら聞き”運用も可能だ。

もとよりボーカルくっきりした音質と相まり、オーディオ音量が小さい状態でもボーカルだけは聞き取りやすい。意図した設計かわからないが、なかなか理にかなってて心証よし。

 

 

一時的な利用なら「トークスルー」で十分

JBL TOUR PRO 2 はトークスルー機能にも対応。外音取り込み機能をONにしつつ、オーディオ音量を自動で最小に調整できる。

機能ON/OFFは左イヤホンのタッチセンサーを2回タッチで可能(初期状態)。

駅でホームアナウンスを聞くために一時的に外音取り込み機能を使いたい人だとトークスルー機能を使えば十分だ。都度オーディオ音量を調整せずに済む。

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JBL TOUR PRO 2 の気になったところ(あるいはデメリット)

ケースのタッチディスプレイを使う機会が少ない

JBL TOUR PRO 2 のセールスポイントたるケースのタッチディスプレイ(スマートディスプレイ)だが、正直そこまで使う機会がなかった。

タッチディスプレイでできる操作は、そのほとんどがイヤホンのタッチセンサー操作で可能。あえてケースを使って操作する機会が少ない(ほとんどない)。

ケースのタッチディスプレイ、イヤホンのタッチ操作でできる操作の違い

ケースのディスプレイ操作イヤホンのタッチ操作
着信対応可能
メール通知可能×
再生/停止可能
曲送り可能
曲戻し可能
音量調整可能
ノイズキャンセリング←→外音取り込み切り替え可能
イコライザー調整可能×
タイマー設定&起動可能×
空間オーディオ切り替え可能×

もっぱらPC環境下でイコライザー調整や空間オーディオ(空間サウンド)をON/OFFしたい人だと活用機会があるかもしれない。

イコライザー調整や空間オーディオ設定はiOS、Android向けの専用アプリ上からしかいじれず、専用アプリが提供されないPC環境下だと事実上カスタムできない。

ただ、ケースのタッチディスプレイ操作を活用すればPC環境下でもカスタム可能。かなり限られたシチュエーションではあるが、人によっては実用性を見いだせる。

 

 

ペアリング接続の上書き切り替えに非対応

JBL TOUR PRO 2 はマルチポイントこそ対応しているが、3台目以降のデバイスと接続する場合、現在のペアリング接続を一度解除する必要あり

AirPodsやソニーのワイヤレスイヤホンのようにBluetooth設定画面からイヤホン名を選択するだけではペアリング接続先が切り替わらない。

JBL TOUR PRO 2 に限らずJBLワイヤレスイヤホンはペアリング接続の上書き切り替えに対応せず。

特定2台のデバイス間であればまだしも、3台、4台のデバイス間でワイヤレスイヤホンを使いまわしたい人だと地味だが気になるデメリットに。

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この記事のまとめ

ここまで JBL TOUR PRO 2 をレビューしてきた。

音質、ノイズキャンセリング、デザインまでフラッグシップモデルとして嘘偽りない完成度。

一方でセールスポイントたるケースのタッチディスプレイ(スマートディスプレイ)の見かけ倒し感は否めず

せめて低遅延モードがON/OFFできればよかったのだが、よくあるオーディオ・コントロールが限度。現状では正直そこまで使う機会がない。ほぼイヤホンのタッチ操作だけで代替できてしまう。

ケースのタッチディスプレイが気になってる人だと肩透かし感ありそう。あくまでもオマケとして捉えておきたい。

幸いにもワイヤレスイヤホンとしての完成度は高いマルチポイントにも対応しているのでスマホだけではなくPCでもワイヤレスイヤホンを使いたい人、使いまわしたい人にもおすすめだ。

 

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