すっかり市民権を獲得した腕時計型のウェアラブルデバイス「スマートウォッチ」。
スポーツウォッチや健康ウォッチとして使うのが一般的だが、その裏で着実にニーズを確立しているのがSuica対応スマートウォッチ。
以前はApple Watchくらいしか対応機種がなかったが、2023年時点でGoogleのPixel Watch、サムスンのGalaxy Watchなど主要メーカーのスマートウォッチがSuica対応。iPhoneユーザー、AndroidスマホユーザーともにSuica対応スマートウォッチが使える。
この記事では、各社のSuica対応スマートウォッチの情報をまとめた。Suica狙いでスマートウォッチの購入を検討している人など記事を参考にしてほしい。
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【概略】Suica対応スマートウォッチの種類&仕様説明
Suica対応スマートウォッチは大きく以下3つに区分できる。
- Apple Pay型Suica
- Google Pay型Suica
- 独立型Suica
1. Apple Pay型Suica
主なSuica機能の対応可否
機能の対応可否 | |
Suica定期券 | ◯ |
Suicaグリーン券 | ◯ |
残高オートチャージ | ◯ |
Suica以外の決済機能
- PASMO
- ICOCA
- iD/QUICPay(Apple Pay)
- PayPayほか
注意事項
iPhone完全専用(Androidスマホだと接続・設定できず)
対応可否 | |
鉄道乗車 | ◯ |
バス乗車 | ◯ |
店頭レジ決済 | ◯ |
圏外時の単体決済 | ◯ |
タッチでGo!新幹線 | ◯ |
スマートEX | ◯ |
エクスプレス予約 | ◯ |
対応可否 | |
Suica定期券 | ◯ |
Suicaグリーン券 | ◯ |
クレジットカードチャージ | ◯ |
残高オートチャージ | ◯ |
現金チャージ | ◯ |
JRE POINT連携 | ◯ |
Apple Watchシリーズのみで利用できる「Apple Pay型Suica」。
ペアリングしているiPhoneのApple Pay情報をそのまま参照。Suica定期券、Suicaグリーン券、残高オートチャージなどもスマートウォッチ単体で利用できる。
Apple Payに登録したiDやQUICPay(クレジットカード)もApple Watch経由で決済可能。Suica対応スマートウォッチとしてはもちろん決済用スマートウォッチとして非常に優秀。
ただ、Apple Watchを使うにはiPhone必須。Androidスマホユーザーだと使う手段がないが、iPhoneユーザーであればまず真っ先に検討したい。
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2. Google Pay型Suica
主なSuica機能の対応可否
機能の対応可否 | |
Suica定期券 | × |
Suicaグリーン券 | × |
残高オートチャージ | △ |
Suica以外の決済機能
- iD/QUICPay
注意事項
Androidスマホ完全専用(iOS向けにGoogle Payアプリの提供なし)
対応可否 | |
鉄道乗車 | ◯ |
バス乗車 | ◯ |
店頭レジ決済 | ◯ |
圏外時の単体決済 | ◯ |
タッチでGo!新幹線 | ◯ |
スマートEX | ◯ |
エクスプレス予約 | ✗ |
対応可否 | |
Suica定期券 | ✗ |
Suicaグリーン券 | ✗ |
クレジットカードチャージ | ◯ |
残高オートチャージ | △ |
現金チャージ | ◯ |
JRE POINT連携 | ◯ |
Googleが手がける「Pixel Watch」シリーズのみで利用できる「Google Pay型Suica」。
補足
2023年9月に発売開始となったサムスン「Galaxy Watch 6」シリーズもGoogle Pay型Suicaに対応しました。
「モバイルSuica」アプリからSuicaを転送して使う仕組み。事前にオートチャージ設定しておいたSuicaを転送すれば、Pixel Watch決済時でもオートチャージが機能する裏技(現在は公式技)あり。
「Apple Pay型Suica」と異なりSuica定期券、Suicaグリーン券は利用できないので注意。
また、「Google Pay」アプリはAndroidスマホのみに提供(iOS向けにはアプリ配信なし)。使うためにはAndroidスマホ必須。
Suica定期券やSuicaグリーン券が必要ない人ならこっちでもいいかも。
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3. 独立型Suica
【対応メーカー】ソニー(wena)、GARMIN、fitbit
主なSuica機能の対応可否
機能の対応可否 | |
Suica定期券 | × |
Suicaグリーン券 | × |
残高オートチャージ | × |
対応可否 | |
鉄道乗車 | ◯ |
バス乗車 | ◯ |
店頭レジ決済 | ◯ |
圏外時の単体決済 | ◯ |
タッチでGo!新幹線 | ◯ |
スマートEX | ◯ |
エクスプレス予約 | ✗ |
対応可否 | |
Suica定期券 | ✗ |
Suicaグリーン券 | ✗ |
クレジットカードチャージ | ◯ |
残高オートチャージ | ✗ |
現金チャージ | ◯ |
JRE POINT連携 | ◯ |
メーカーごとの専用アプリから設定・入金できる独立型Suica。iPhone、Androidスマホ問わずに使える。
2023年時点でソニー、GARMIN、fitbitの3社のみ独立型Suicaを搭載したスマートウォッチを展開している。
Suica定期券やSuicaグリーン券こそ使えないものの、製品価格が全体的に安めなのでコスパ重視でSuica対応スマートウォッチを探している人なら検討余地あり。
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1. 「Apple Pay型Suica」が使えるおすすめスマートウォッチ一覧
Apple Watch Series 9(2023年モデル)
※Apple公式販売はAmazonのみ展開
2023年9月に発売開始した最新モデル(現行モデル)。価格は6万円〜。
ジャスチャー操作に対応。指を動かすだけでオーディオ再生/停止などできる。全体的にマイナーアップデートだが、指ジェスチャー操作に惹かれる人であれば最新モデルを購入する価値あり。
Apple Watch SE 第二世代(2023年モデル)
※Apple公式販売はAmazonのみ展開
2023年9月に発売開始した最新モデル(現行モデル)。"SE"名義の入門モデルの位置づけ。
カーボンニュートラル仕様にカスタマイズされたものを「第二世代」かつ「2023年モデル」として展開している。
転倒検出機能など通常版Apple Watchと変わらぬ機能を揃える。もっぱらコスパ重視の人ならこっち。約3万円で購入できる。
中古モデルに拒否感ない人ならイオシスもおすすめ
Apple Watchは中古モデルの流通量が多め。スマートウォッチはスマホほどスペック差がないので過去モデルでも十分だったりする。
中古ショップ大手「イオシス」なら未使用品も含めて中古モデルの取り扱いが多め。中古狙いの人ならこっちも検討したい。
2. 「Google Pay型Suica」が使えるおすすめスマートウォッチ一覧
Pixel Watch 2(2023年モデル)
2023年10月に発売開始した最新モデル。ディスプレイ常時点灯で24時間使えるスタミナ仕様。
そのほか特に初代モデルから変わらず。Suica機能を使いたいだけなら初代モデルでも十分かも。
Pixel Watch(2022年モデル)
2022年10月に登場した初代Pixel Watch。
Suica機能を使いたいだけならこれでも十分。新品でもおおよそ3.5万円前後で購入できるのでコスパよし。
Galaxy Watch 6(2023年モデル)
▼ 通常版
▼ Classic版(高級版)
2023年9月に発売開始したGalaxy Watchシリーズの最新モデル。
今作にて初のSuica対応(厳密にはGoogle Pay型Suica対応)。AndroidスマホのGoogle Pay情報を参照できるように。SuicaほかGoogle Payに登録したiD/QUICPayも使える。
通常版は5万円、Classic版は7万円ほど。Classic版はビジネス用途に最適化されたプレミア仕様のデザインに。
3. 「独立型Suica」が使えるおすすめスマートウォッチ一覧
ソニー「wena 3」
ソニーのスマートウォッチ(厳密にはスマートバンド)。任意の腕時計フェイスを装着して使う。ちなみに、バンド単体でも利用可能。
最新モデルの「wena 3」のみSuica対応。iOS・Android向けの専用アプリからSuica設定&入金して使う。
iD、QUICPayなど他の電子マネーも使えたが、2023年12月末で提供終了(出典)。今後はSuicaのみ対応する。
かれこれ2016年から始まった老舗スマートウォッチではあるが、2023年なおハードウェア、ソフトウェア含めて不具合が多め。明らかに初心者向けの製品ではない。トラブルシューティングを確認しながらガジェットをいじくれる人が選びたい。
wena 3(最新・現行モデル)
GARMIN
スポーツ・アウトドア分野で高い知名度を誇る米GARMIN(ガーミン)。
専用アプリをiOS、Android双方に配信。アプリからSuica設定&入金できる。
vivomove 3s(価格2万円)
物理針と簡易ディスプレイを組み合わせたハイブリッド・スマートウォッチ。
がっつり操作するには向かないが、日常生活の中にスマートウォッチを取り込みたい人だと”いかにも”感がなくて合わせやすい。バッテリー持ちもよし。フル充電で7日間使える。
Suica対応で価格2万円とコスパもよい。というかSuica使いたいだけならこれで十分。
Venu 2 Plus(価格5.5万円)
スポーツウォッチ路線の本格スマートウォッチ。バッテリー持ちは脅威の9日間。
スマートウォッチ単体での音楽再生にも対応。スマートウォッチ本体に音楽データを保存しておけばスマホとペアリングしていない状態でも音楽再生できる(オーディオ再生はワイヤレスイヤホンから対応)。
Suicaが使いたい人はもちろんワークアウトなどでがっつりスマートウォッチを使いたい人だと検討余地あり。
Fitbit
Google傘下の老舗スマートウォッチメーカー「Fitbit」。Pixel Watchとは別枠ブランドで現在も提供される。
簡易版Suicaを内蔵。iOS・Android向けの専用アプリから設定&入金可能。
Fitbit Charge 5(価格1.6万円)
Fitbit最新モデル。スマートウォッチよりかはスマートバンドに近い。Suica対応で価格1.6万円とコスパよし。
この記事のまとめ
ここまでSuica対応スマートウォッチをまとめてきた。
Suica定期券やSuicaグリーン券が使いたい人だとApple Watch一択。ただ、Apple Watchを使うにはiPhone必須なので注意。
Pixel WatchやGalaxy Watch、GARMINあたりのスマートウォッチだとSuica定期券など使えないが、Suicaの単体利用、まちなかでの決済に使う程度なら問題なし。価格も2万円台から購入できてコスパよい。
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