ワイヤレスイヤホン

ag COTSUBU レビュー|軽くて小さい高音質ワイヤレスイヤホンの大本命

2021年9月19日

2007年創業の国産オーディオメーカー「final」(事業開始は1974年)。

もともと音響機器のOEM会社(製造委託会社)だったが、現在は自社オリジナルのブランド製品も手がけている。

特に社名&有線イヤホンブランドの「final」は、オーディオオタク御用達のイヤホンブランドとして確立。フィギュアスケートの羽生結弦が愛用していることでも知られる。

同社の人気モデル「E3000」はロングヒットを記録中(出典

そんな「final」が、2019年にワイヤレス専用ブランドとなる「ag」(エージー)を立ち上げ。

今回レビューする「ag COTSUBUこつぶ」は、2021年7月に発売開始となったagの新作ワイヤレスイヤホンだ

製品名のとおり非常に”小粒”。人差し指の第一関節ほどのサイズしかない。

片耳3.5gの”超”軽量ボディと相まり長時間のイヤホン装着でも疲れない。在宅ワークなどで長時間とイヤホンを付けっぱなしにするシチュエーションで活躍すること間違いなしだ。

音楽サブスクとの相性もよし

音響機器のOEM会社として培った確かなオーディオ技術も健在。低音がほどよく混じったフラットでクリアなサウンドが楽しめる

小さめのワイヤレスイヤホンを探している人、そこそこ安くて高音質なワイヤレスイヤホンを探している人におすすめだ。

以下「ag COTSUBU」の実機を使ってレビューしていきたい。

目次

【レビュー対象製品】final「ag COTSUBU」

発売時期2021年7月
直販価格6,480円

カラーリングは7色展開。レビューはクリーム(CREAM)色で行う。

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final「ag COTSUBU」の製品概要

ag COTSUBU」は、株式会社finalが2021年7月に発売開始した完全ワイヤレスイヤホン。直販価格6,480円。2019年に発売開始した人気モデル「TWS03R」の後継機種となる。

カラーリングは7色展開。いずれも優しい、マイルドな色味なのでクセが強くない。

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ag「COTSUBU」の製品特徴




オーディオは低音寄りのフラットサウンド
低音の中でボーカルがくっきりと残る力強さあり。

Bluetooth最新規格「Bluetooth 5.2」対応
屋外でも安定したワイヤレス接続。音飛びや接続切れもほぼない。

aptXコーデック対応
Androidスマホで使えばワイヤレス接続がさらに強固に。遅延(音ズレ)も解消。

バッテリー駆動時間は充電ケース併用で最大20時間
業界一般的なバッテリー持ち。イヤホン単体5時間、充電ケースに予備15時間。

通話マイク搭載(ノイズカットあるも微妙)
テレワークでも活用可能。ノイズカット機能あるが、あまり効果は見られず。

防水性能は安心のIPX4
雨に濡れたり、汗だくの状況で使っても問題なし。
Bluetoothバージョン5.2
Bluetooth対応コーデックSBC、AAC、aptX
バッテリー駆動時間イヤホン単体5時間、ケース併用で最大20時間
充電方法USB Type-C(有線)
防水性能○(IPX4)
通話マイク○(ノイズカットあり)
ノイズキャンセリング(ANC)×

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付属品

製品本体ほか、充電ケーブル(USB Type-C to A)、替えのイヤーピース(SS・S・M)が付属する。

もとより小さいイヤホンとあってかSSサイズのイヤーピースを用意する珍しい仕様。

 

イヤホンサイズは業界トップの小ささ、耳が小さい人でも心配なく装着できる

イヤホンサイズは非常に小さい。

人差し指の第一関節ほどの大きさしかない。

いざ耳穴に装着すると、これまた耳の奥の奥へとねじ込める。おかげで女性や耳が小さい人、あるいは耳穴の形がいびつで大きめのイヤホンだと装着しずらい人でもフィット感、ホールド感が安定する。

マスク紐への干渉もなし

ワイヤレスイヤホンというと、耳穴から横に飛び出た不格好なデザインのものが多いが、ag COTSUBU ならそんなこと関係ない。

イヤホンが丸々と耳の穴の中に隠れるので物理的にもビジュアル的にもきれいに収まっている。マスク着脱時にイヤホンがマスク紐に引っかかたり、ぶっ飛んだりこともないので屋外で使うときでもストレスフリーだ。

イヤホン重量は片耳3.5gほど。相場5g前後でも軽量イヤホンと言われる時代だが、3.5gとなるとこれもう重さを感じない。

イヤホン装着による耳の負担が少ないので、在宅ワークなどで長時間とイヤホンを付けっぱなしにするシチュエーションで重宝しそうだ。

 

充電ケースも小さくて愛くるしい

縦4cm、横5.5cm

厚さ2cm

充電ケースもイヤホンサイズに負けぬ圧倒的な小ささ。

サイズはクレジットカードの半分ほど。厚みは指1本分ほど

ここまでのコンパクトサイズながらケース併用で20時間のバッテリーを搭載。ごくごく平均的なバッテリー水準をキープしている。

特に男性であればズボンのポケットに入れてGoできるので癖になるサイズ感だと思う。

USB Type-Cポート搭載

ケースへの充電はUSB Type-Cケーブルで行う。ワイヤレス充電(Qi充電)には対応せず。

 

ペアリング接続のこと

ag COTSUBU の主なペアリング仕様

マルチペアリング対応(最大7台)
新規ペアリングモードの起動方法既存ペアリングデバイスのBluetoothをOFFに → ペアリング迷子の状態で新規ペアリング設定へ
マルチポイント×
複数デバイス間のワンタッチでのペアリング切り替え×(先に現在のペアリングを解除する必要あり)

新規ペアリングモードの起動方法は面倒くさい

ag COTSUBU はマルチペアリング対応。スマホやPCなど最大7台のデバイスのペアリング情報が保持できる。

ただ、他社ワイヤレスイヤホンのようにタッチセンサー操作やペアリングボタンを使った新規ペアリングモード起動に対応していない

既存のペアリングデバイスのBluetoothをすべてOFFにして、ペアリングが繋げない「ペアリング迷子」状態にしないと新規ペアリングモードに切り替わらない。何かしらのデバイスとペアリングできる状態だとそのまま「再接続」されてしまい、新規ペアリングモードに移行できないので注意。

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final「ag COTSUBU」を実際に使ってみた感想とレビュー

音質は聞き心地のよい低音寄りのフラットサウンド

全体として低音寄りのフラットサウンド。厚みのある低音サウンドを土台に中音域〜高音域も響く。音の広がりもあって非常にオーディオらしい、聞き応えのあるサウンドが楽しめる。

ボーカルサウンドの輪郭がしっかり残っていることもあり、ボーカルが低音に潰されないのも魅力。ボーカル重視で音楽を聞きたい人にも丁度いい。

直販6,480円と高級オーディオというわけではないのだが、それでもオーディオとしてのこだわりが重々に感じられる。製品開発した株式会社finalは、もとは音響機器のOEM会社(製造委託会社)として国産オーディオメーカーを裏から支えてきた。そのオーディオ技術がいかんなく詰め込まれた逸品と言っても過言ではない。

音質カスタマイズ不可(イコライザー調整不可)
「ag COTSUBU」は専用アプリを提供しておらず、イヤホンの音質カスタマイズなど一切行えない。

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ワイヤレス接続は安定、遅延(音ズレ)もほぼなし

普段使っていて、音飛び、ブチ鳴り、接続切れなどほぼほぼない。

ワイヤレスイヤホン(Bluetoothイヤホン)なので周囲の電波マンの干渉具合にも影響されるだろうが、製品それ自体のスペックとしてそこまで致命的にワイヤレス接続が弱い機種ではないと思う。

Bluetooth最新規格「Bluetooth 5.2」に対応するほか、aptXコーデックにも対応しているので特にAndroidスマホとの相性は抜群。遅延(音ズレ)も限りなく少なく、目視で確認できるレベルの遅延はない。

iPhoneだとAACコーデックでの接続となるが、それでも動画を見る程度であれば遅延らしい遅延は確認できなかった。

 

タッチセンサーの感度は良好、ストレスなく使える

「ag」ロゴ部分にタッチセンサー搭載

よくあるタッチセンサー仕様だが、タッチセンサーの感度は悪くない。きちんとタッチ認識される。

ただ、2回タッチしたときもタッチ音が1回しかならない。2回タッチ操作(音量調整)が有効に機能したのかわかりにくいのは気になるところ。

タッチ操作コマンドは以下のとおり

右イヤホン左イヤホン
1回タッチ再生/停止
2回タッチ音量を下げる音量を上げる
2回タッチ(音楽停止時のみ)音声アシスタント起動
触れて離す次の曲へ進む前の曲へ戻る

「触れて離す」とは、気持ち1秒長押しして、”プンッ”みたいな音がしたらタッチセンサーから指を離すと起動する操作コマンド。

着信は左右どちらかを1回タッチで対応可能。着信終了も同1回タッチ。着信拒否は2回タッチ。

タッチ操作コマンドの割り当て変更できず
ag COTSUBUは専用アプリを提供しておらず、タッチ操作コマンドは初期状態のまま変更できない。

 

イヤホン紛失時は「片耳購入」で買い直せる(1回3,600円)

保証期間内(購入後1年間)にイヤホンの片方を紛失した場合、交換費用3,600円(税込)を支払えば新品と交換できる。

「片耳購入」とは言うものの、充電ケースと紛失していない片耳を一度返却して、丸々新品と入れ替える形になる。

オリジナルの販売価格が6,480円なので、実質的にイヤホンを半額で買い直せるのはお得だろう(紛失しないに越したことはないが...)。

関連リンク:修理・交換について|ag(公式サイトサポートページ)

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final「ag COTSUBU」の気になったところ(あるいはデメリット)

ノイズキャンセリング(ANC)、外音取り込み機能は非対応

価格なりか、ここらの最新機能には対応せず。

もとより遮音性はかなり高い方ではあるが、ダクト音のような「スーッ」「ダーッ」といった感じの音はどうしても聞こえてしまう。ノイズキャンセリングならではの静けさを求める人だと悩みどころだ。

 

通話マイクは普通のでき(ノイズカットはさして機能せず)

イヤホン外側に通話マイクあり

イヤホンに通話マイクを内蔵。テレワークだったり、普段のスマホ通話でイヤホン経由で通話できる。

集音性能は問題なく、きちんと声を拾ってる

ただ、通話時のノイズカット機能は微妙な完成度。口元以外の周囲の音もそのまま集音してるし、ソフトウェア処理で周囲の音をカットしてるわけでもない。正直なところ、あまり機能しているようには思えない。

自宅や静かな場所で使うのならノイズカットの有無はさして関係ないが、屋外や騒音のある場所で通話すると周囲の音も多分に入り込むので注意した方がいい。

 

イヤホン着脱によるオーディオの自動再生/停止機能なし

他社ワイヤレスイヤホンだとイヤホン着脱に合わせてオーディオが再生/停止するものがあるが、ag COTSUBU は同機能に非対応。

イヤホンを外しただけではオーディオが止まらず、イヤホンを装着しただけではオーディオ再生が始まらない。

 

専用アプリの提供なし

専用アプリを使ったイコライザー調整など行えず。

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【まとめ】小さくて高音質なワイヤレスイヤホンを探している人なら「買い」

ag COTSUBU をレビューしてきた。

全体として目立った欠点のないオールマイティーモデルとの印象を受けた。オーディオは文句ないし、ワイヤレス接続の安定感もしっかりしている

なによりイヤホンが軽く、小さく、長時間のイヤホン装着でも疲れにくいのがいい。2021年現在、「小さくて高音質のワイヤレスイヤホン」という括りで見れば、これ以外の選択肢は皆無といってしまっても問題ないと思う。

いかんせん会社やブランドの知名度が低いが、「羽生結弦が使ってるイヤホンを作ってる会社」と言えばまだ箔がつきそう。羽生結弦のことを思いながらぜひチェックしてみてほしい。

 

レビュー対象製品

 

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