ワイヤレスイヤホン

充電ズボラはこれ一択。オーディオテクニカ「ATH-CKS50TW」レビュー【最大50時間駆動】

2021年11月27日

オーディオテクニカの重低音ブランド「SOLID BASS」を冠るハイエンドモデル「ATH-CKS50TW」。

昨今のワイヤレスイヤホンというとノイズキャンセリングやハイレゾ級の高音質オーディオ再生を売りにする製品が多い。一転、バッテリー駆動時間が短くなりがちだ。

そうした中で登場したのが国産老舗・オーディオテクニカの「ATH-CKS50TW」。

製品名にもある"50"、ケース併用で最大50時間使える超ロングバッテリーを強みとするワイヤレスイヤホンだ。

50時間バッテリーモデル「ATH-CKS50TW」

巷のワイヤレスイヤホンだとイヤホン単体8時間、ケース併用で24時間前後の製品が一般的だが、「ATH-CKS50TW」ならイヤホン単体で20時間、ケース併用で最大50時間使える。

業界水準を圧倒的に凌駕する”超”スタミナ仕様。「ワイヤレスイヤホンは充電が面倒くさそう... 」と考えている人なら予想外のスタミナに驚くこと違いない。充電を意識せずに数日おろか数週間と使いまわせる。

この記事では、オーディオテクニカ「ATH-CKS50TW」をレビュー。できるだけ充電しないで使えるワイヤレスイヤホンを探している人などチェックしてみてほしい。

オーディオテクニカ「ATH-CKS50TW」製品評価

発売時期2021年11月
直販価格(税込)18,480円

オーディオテクニカ「ATH-CKS50TW」の製品評価は以下のとおり。

低音(4)
中音(4)
高音(3.5)
イヤホンの装着感(5)
ノイズキャンセリング(3)
外音取り込み機能(3)
マイク性能(3)
バッテリー性能(5+)

ここがGood!!

  • 50時間使えるロングバッテリー(イヤホン単体20時間、ケース予備30時間)
  • イヤホンの装着感が非常に安定、耳穴にぬめりこむ
  • マルチポイント対応、スマホ←→PC間でペアリング切り替えの必要なし
  • 「aptX Adaptive」対応、ハイレゾ級の高音質オーディオ再生が可能

ここがBad...

  • マイク性能が弱め
  • ノイズキャンセリング、外音取り込みの性能弱め
  • ワイヤレス充電(Qi充電)に対応せず

 

製品カラーリングは3色

製品カラーリングはブルー、ベージュ、ブラックの3色展開。レビューはブルーで行う。

 

この記事の目次(タッチで移動)

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オーディオテクニカ「ATH-CKS50TW」製品概要

スペックシート抜粋

Bluetoothバージョン5.2
Bluetooth対応コーデックSBC、AAC、aptX、aptX Adaptive
ノイズキャンセリング対応
外音取り込み機能対応
マルチポイント対応(最大2台)
防水性能IPX4
バッテリー駆動時間イヤホン単体20時間
ケース併用で最大50時間
ケース充電方法USB Type-C(有線)のみ
専用アプリあり(iOS、Android)

オーディオテクニカ「ATH-CKS50TW」は、Bluetoothオーディオコーデック「aptX」の上位版たる「aptX Adaptive」に対応。

aptX Adaptiveに対応しているAndroidスマホと接続すれば、ハイレゾ級の高音質なオーディオ再生が可能になる。

aptX Adaptiveに対応しているAndroidスマホは米クアルコムの公式サイトから確認できる。なお、iPhoneはaptX Adaptive非対応。

 

 

オーディオテクニカ「ATH-CKS50TW」のペアリング仕様

ペアリング仕様抜粋




Google Fast Pair対応
マルチポイント対応(最大2台)
マルチペアリング対応(最大?台)
Bluetooth設定画面からのワンタップでのペアリング切り替え△(先に現在のペアリングを解除する必要あるが、専用アプリを使えばワンタップ切り替え可能)
新規ペアリングモードの起動方法ケースにセットした状態のイヤホンのボタンを左右同時に5秒押し → イヤホンをケースから取り出す

Google Fast Pair とは?

Google Fast Pairは、Googleが提供するペアリング簡素化システム。

Android OS 6.0以上のスマホであれば、専用のポップアップ画面からワンタッチでペアリング設定できる。

マルチポイントとは?

マルチポイントとは、複数デバイスを同時接続できる機能のこと。

なにかしらオーディオ再生しているデバイスに自動で音声出力元が切り替わる。

マルチペアリングとは?

マルチペアリングとは、複数デバイスのペアリング情報が記録できる機能のこと。

1度記録してしまえば次回以降に再度セットアップする必要がなくなり、ケースふたを開くだけでデバイスと再接続できる。

昨今のワイヤレスイヤホンだとおおよそ5台〜10台のデバイスのペアリング情報が記録できる。

Bluetooth設定画面からのワンタップでのペアリング切り替えとは?

複数デバイス間でペアリングを切り替える場合、先に現在のペアリングを解除する必要がある。

一部のワイヤレスイヤホンであれば現在のペアリングを解除せず、切り替えたいデバイスのBluetooth設定画面でイヤホン名を選択するだけでペアリングを上書きして移せる(関連記事:スマホ←→PC間のペアリング切り替えが簡単な完全ワイヤレスイヤホンまとめ)。

新規ペアリングモードの起動方法について

初回設定時はケースふたを開くだけで自動で新規ペアリングモードが起動する。

2回目(2台目)以降のペアリングを行う場合は新規ペアリングモードを手動で起動する必要がある。


 

 

新規ペアリングモードの起動方法

新規ペアリングモードの起動方法は少しめんどう。

ケースに左右イヤホンをセット。ケースふたを開いた状態で左右イヤホンのボタンを5秒同時に長押し。

そのあと、そのままケースから左右イヤホンを取り出すと新規ペアリングモードが立ち上がる。

なお、初回(デバイス1台目)のペアリングであればケースふたを開くだけで新規ペアリングモードが起動する。

 

 

複数デバイス間のペアリング切り替え方法

専用アプリを使えばペアリング先をワンタップで切り替え可能

iOS、Android向けの専用アプリを使えばペアリング先をワンタップで切り替え可能。現在のペアリングを解除する必要はない。

ただ、通常どおりデバイス本体のBluetooth設定画面からペアリングを切り替える場合だと先に現在のペアリングを解除する必要あり。

現在のペアリングを解除するには現在のペアリングデバイスのBluetoothをオフにする。あるいは新規ペアリングモードを起動する。どちらかと言えば前者のBluetoothをオフにする方法がてっとり早そう。

 

 

マルチポイント対応

ATH-CKS50TW はマルチポイント対応。

最大2台のデバイスを同時接続。なにかしらオーディオ再生しているデバイス側に自動で音声出力が切り替えられる。都度ペアリングを切り替える必要はない。

iOS、Android向けの専用アプリを使えば同時接続する2台を指定・設定できる。

他のカラーリングも含めてAmazonでチェック

 

 

オーディオテクニカ「ATH-CKS50TW」の機能レビュー

バッテリーまわりのこと

バッテリー駆動時間イヤホン単体20時間
ケース併用で最大50時間
ケース充電方法USB Type-C(有線)のみ

バッテリー駆動時間は業界トップクラス。ノイズキャンセリング常時ONでもイヤホン単体15時間、ケース併用で45時間ほど使える。

1日数時間のイヤホン利用であれば、数日おろか数週間は外部充電せずに使いまわせる。ワイヤレスイヤホンは充電が面倒くさそう... と考えている充電ズボラな人にこそおすすめしたい。

外部充電はUSB Type-Cケーブルで行う。ワイヤレス充電(Qi充電)には対応せず。

 

 

通話マイク仕様

通話時ノイズカット機能△(cVc8.0)
風切り音カット×

通話マイク性能はごくごく普通。ハイエンドモデルとは思えぬ普通のマイク。

cVc8.0仕様のノイズカット機能を搭載しているが、これはあくまで通話音声をクリアに加工するだけ。口元から離れた周囲の音をカットするわけではない。騒音のある場所で使うと周囲の音ごと通話転送してしまう。

通話マイクとして使えるには使えるものの、そこまで際立った性能を持つマイクというわけではない。基本的には静かな場所で使うべきマイクだ。

 

 

ボタン操作性

イヤホン本体に物理ボタンあり




ボタン種類物理ボタン
操作コマンドの割り当て変更対応

イヤホン本体に物理ボタンあり。タッチセンサー式のボタンと違って、ふとしたタイミングの誤タッチ、誤反応がないのでストレスフリー。操作したいときだけ操作できるのは物理ボタンならではのメリット。

ボタンの押し硬さも問題ない。人差し指だけで力を入れずにらくらく操作できる。

オーディオ操作コマンド(部分的に割り当て変更可能)

左イヤホン操作右イヤホン操作
1回押し音量1UP再生/停止
2回押し音量1DOWN次の曲へ
3回押し--前の曲へ
1.5秒長押し(カスタマイズ枠)(カスタマイズ枠)

1.5秒長押しコマンドのみカスタマイズ可能。以下4つから左右イヤホンに1つづつ割り当てられる。

  1. 外音取り込み機能のON/OFF
  2. 音声アシスタント起動
  3. ノイズキャンセリング←→外音取り込みの切り替え
  4. 低遅延モードON/OFF

通話対応コマンド(割り当て変更不可)

左イヤホン操作右イヤホン操作
1回押し着信受け
1.5秒長押し着信終了、着信拒否

 

 

防水性能

防水性能IPX4(IP4)
防塵性能×

防水性能はIPX4。雨や汗に耐えられる。イヤホンの水洗いには対応せず、水没させると故障する可能性あり。

 

 

低遅延モード

低遅延モードあり
遅延性能非公表
ゲーム以外での利用可能

動画/ゲームで使える「低遅延モード」を搭載。iOS、Androidともに専用アプリからモードON/OFFできる

どの程度の低遅延スペックなのかは公表されていないが、使ってみた限りそこまで高性能というわけではない。おおよそ他社同等の100ms前後(音ズレ0.1秒)くらいかと思う。

完全に遅延ゼロになるわけではないので音ゲーをプレイする人だと別途アプリからタイミング調整が必要だろう。

 

 

iPhoneとの相性

iPhoneとの相性(よい)
AACコーデック対応
iOS向け専用アプリ対応

iPhoneとの相性は悪くない。

iPhoneで主流のBluetoothオーディオコーデックである「AAC」が使えるためオーディオ面は問題なし。専用アプリ使ったイコライザー調整や操作コマンドの割り当て変更などイヤホン・カスタマイズも可能だ。

ただ、製品のセールスポイントである「aptX Adaptive」はiPhone環境だと利用できず。もっぱらコスパ面において、iPhoneユーザーがあえて「aptX Adaptive」対応のワイヤレスイヤホンを選ぶべきかは疑問が残る。

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オーディオテクニカ「ATH-CKS50TW」の外観&使用感

イヤホンサイズは意外にも小さい(20時間バッテリー何処に)

イヤホン外側

イヤホン内側

イヤホン横側

イヤホン本体だけで20時間バッテリーを内蔵しているのだが、思いのほか普通のイヤホンサイズで驚く。イヤホン重量も片側8gと相場水準。

他社のワイヤレスイヤホンと比べても変わりないサイズ感なので、いったいどこらへんに20時間ものバッテリーを内蔵しているのか不思議だ。

 

 

イヤホンの装着感は非常によい、耳穴にぬめりこむ

イヤホンの装着感は感動するでき。イヤーピースのサイズさえ調整すれば、耳穴、耳奥にぬめりこむようにしてイヤホンを押し込める。

イヤホン揺れもほぼ無いので運動中、ランニング中に使いたい人にもおすすめだ。

 

 

充電ケースも意外に小さい(30時間バッテリー何処に)

縦横5.5cmほど

厚み3cmほど

30時間の予備バッテリーを内蔵した充電ケースだが、こちらも思っていたよりも小さかった。

縦横5.5cm、厚み3cmほど。他社ワイヤレスイヤホンのケースよりもサイズこそ1割、2割ほど大きいが、それでもバカでかいというわけではない。男性ズボンのポケットにらくらく入るサイズ感はキープしてる

ズボンのポケットにワイヤレスイヤホンを入れて手ぶら外出したい人でも問題ない。

ズボンのポケットにもらくらく入る

 

 

イヤホン、充電ケースともにヌメ素材で高級感あり

自動車の革シートのようなしっとりとしたヌメっ気あり。思わず手で握りこめたくなる。

購入したのはブルー色だが、色味と素材が相まって高見えする。「大人の逸品」と言いたくなる所有欲を刺激する仕上がりでビジュアル的な格好よさが節々まで詰まってる。特に男性。というか圧倒的に男性向け。このデザインのよさは男性ならわかるはず。

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オーディオテクニカ「ATH-CKS50TW」の音質

音質はクリアな重低音

オーディオテクニカ「ATH-CKS50TW」は、同社の重低音ブランド「SOLID BASS」を冠する重低音モデル。

とはいえ、そこまでガチな重低音ではない。SOLID BASS自体がクリアな重低音を志向したオーディオ設計。低音を土台にしつつ中音域〜高音域の明瞭さ、クリアな音が適度に残る。

ガチの重低音を楽しみたい人よりかは、適度に強い低音サウンドを楽しみたい人の方がオーディオ相性がよさそうだ

iOS、Android向けに配信される専用アプリ「Connect」を使えばイコライザー調整(音質調整)も可能。デフォルトの音質だと気に食わない人ならカスタムしてしまえばいい。

Audio-Technica | Connect

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【重点レビュー】ノイズキャンセリング&外音取り込み

ノイズキャンセリングはオマケ程度、静音効果は高くない

オーディオテクニカ「ATH-CKS50TW」はノイズキャンセリング(ANC)対応製品だが、そこまでのセールスポイントではない

低周波音(濁音ノイズ)を中心に騒音が遮音できるが、それとなく騒音を中和する程度。電車の走行音などは多分に音として残る。

また、他社ワイヤレスイヤホン同様に高周波音、人の話し声だったり周囲の喧騒に関しては音として残ってる。

高周波音まだしもノイズキャンセリングの本骨頂たる低周波音の遮音に関しても弱めとあり、正直めぼしいセールスポイントとは言いがたい。使うにしてもオマケ程度に考えておいた方がいい。

 

 

外音取り込み機能(ヒアスルー機能)は辛うじて実用性あり

イヤホンを装着したまま周囲の音が聞き取れる「外音取り込み機能」(オーディオテクニカいわくの”ヒアスルー")。イヤホンボタンを1.5秒長押しすれば機能ON/OFFできる。

ノイズキャンセリングと同じくそこまで目立った特徴、性能はない。機能ONにすると気持ち1段階ほど周囲の音が”パッと”明るくなる感じはあるが、自然な音の取り込みとはいいがたい。どちらかと言うと、こもり気味の音だ。

ただ、機能ONにするとオーディオ音量が最小に自動調整されるのでイヤホンを付けたままの会話はなんとか可能。コンビニレジなどで少しばかり会話する程度であればこれでも十分かと思う。

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オーディオテクニカ「ATH-CKS50TW」の気になったところ(あるいはデメリット)

マイク性能が弱い

マイク性能は弱い

オーディオテクニカ「ATH-CKS50TW」の弱点を挙げるとすれば、間違いなくマイク性能の弱さ。

通話もノイズキャンセリングも外音取り込み機能もすべてマイクを活用しているが、正直いずれもパッとしない完成度。

ノイズキャンセリング対応モデルにもかかわらず、通話マイクと兼用のマイクを片側1個づつしか搭載しておらず、音の取り込み自体が弱く感じる。ちなみに、昨今のノイズキャンセリング対応モデルだと片側3個のマイクを搭載する時代だ。

 

 

360 Reality Audio(ソニーの3Dオーディオサービス)対応は紛うことなきオマケ

オーディオテクニカ「ATH-CKS50TW」は、ソニーが提供する3Dオーディオサービス「360 Reality Audio」にソニー他社製品ながら対応している。

ただ、360 Reality Audioは専用アプリの専用楽曲しか3Dオーディオ再生できない。Appleが提供する空間オーディオのようにYouTubeやNetflixで使えるわけではない。

肝心の専用アプリは「360 by Deezer」「ArtistConnection」など日本で馴染みない海外製サービスのみ。日本の曲もほぼなし。普段から洋楽を中心に聞いてる人を除けば実用性は皆無だろう。

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この記事のまとめ

ここまでオーディオテクニカ「ATH-CKS50TW」をレビューしてきた。

ケース併用で50時間使えるロングバッテリーが魅力の1品。1日3時間イヤホンを使っても2週間は外部充電せずに使える。充電を忘れがちな充電ズボラにはたまらない。

他方、マイク性能が弱め。イヤホンマイクを片側1個つづしか搭載せず、通話、ノイズキャンセリング、外音取り込みなどマイクを活用した機能にマイナスの影響が出てるのは否めない。

もとより50時間バッテリーを評価したうえで購入を検討している人であればおすすめしたい。できるだけ充電を意識せずに使えるワイヤレスイヤホンとして考えれば、この上なく丁度いい1品だ。

 

 

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