ワイヤレスイヤホン

スポーツイヤホンの革命児「Amazon Echo Buds」(第2世代)レビュー

2022年3月4日

ついに日本国内での発売が開始されたAmazon純正ワイヤレスイヤホン「Amazon Echo Buds」(アマゾン・エコー・バッズ)。

Amazonの音声UI「アレクサ」(Alexa)が常時スタンバイする、さながら Amazon Echo のワイヤレスイヤホン版。ボタン操作せずに、「アレクサ!○○して」と声で言うだけでアレクサが起動&操作できる。

Amazon Echo が自宅で使うデバイスとすれば、Amazon Echo Buds は屋外で使うデバイス。特にスポーツとの相性がよい。運動中、ランニング中など口元でブツブツ言ってるだけでアレクサが操作できるので、スマホを操作するどころか手を動かす必要すらなくなる。

アレクサユーザーはもちろん、音声操作できるスポーツイヤホンとして使いたい人なら多分に検討余地ありだ。

この記事では、Amazon Echo Buds  をレビューしていく。

Amazon Echo Buds 製品評価

発売時期2022年2月
直販価格(税込)12,980円〜14,980円

Amazon Echo Buds の製品評価は以下のとおり。

低音(3.5)
中音(3.5)
高音(3.5)
イヤホンの装着感(4.5)
ノイズキャンセリング(4)
外音取り込み機能(3)
マイク性能(4.5)
バッテリー性能(2)

ここがGood!!

  • スポーツイヤホンとして文句ない仕様・性能
  • 音声サービス「アレクサ」を声だけで起動&操作できる
  • イヤーウィングあり、ランニング中のイヤホン揺れなど軽減
  • アレクサ操作&ビデオ通話で役に立つ高性能マイク搭載
  • ノイズキャンセリング(ANC)は実用水準の静けさに

ここがBad...

  • 「アレクサ」と呼んでも反応しないことがある
  • 風切り音が大きめ、屋外でマイク機能を使うと風がうるさい
  • バッテリー駆動時間が相場よりも短め(アレクサ常時待機でイヤホン5時間)

 

製品カラーリングは2色

カラーリングは白と黒の2色。レビューは白で行う。

 

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Amazon Echo Buds の製品概要

スペックシート抜粋

Bluetoothバージョン5.2
Bluetooth対応コーデックSBC、AAC
ノイズキャンセリング対応
外音取り込み機能対応
マルチポイント×
防水性能IPX4
バッテリー駆動時間イヤホン単体6.5時間
ケース併用で最大19.5時間
ケース充電方法USB Type-C(有線)、Qi(無線)
特記アレクサ搭載

※Qi対応は別途オプション

 

 

ペアリング仕様




Google Fast Pair×
マルチポイント×
マルチペアリング対応(最大?台)
Bluetooth設定画面からのワンタップでのペアリング切り替え対応
新規ペアリングモードの起動方法イヤホンをケースに仕舞った状態にして、ケース背面のボタンを3秒長押し

Amazon Echo Buds は複数デバイス間のワンタップでのペアリング切り替え可能。ペアリングの切り替え都度、現在のペアリングを解除する必要なく、Bluetooth設定画面からイヤホン名を選択すればそのままペアリングが切り替わる。

日常的に「スマホ←→PC」間などでイヤホンを使いまわしている人だと重宝すること違いない。

そのほかペアリングまわりのTipsは以下記事を参考にしてほしい。

【Tips】Amazon Echo Buds(第2世代)のペアリングまわりの設定方法まとめ

続きを見る

Google Fast Pair とは?

Google Fast Pairは、Googleが提供するペアリング簡素化システム。

Android OS 6.0以上のスマホであれば、専用のポップアップ画面からワンタッチでペアリング設定できる。

マルチポイントとは?

マルチポイントとは、複数デバイスを同時接続できる機能のこと。

なにかしらオーディオ再生しているデバイスに自動で音声出力元が切り替わる。

マルチペアリングとは?

マルチペアリングとは、複数デバイスのペアリング情報が記録できる機能のこと。

1度記録してしまえば次回以降に再度セットアップする必要がなくなり、ケースふたを開くだけでデバイスと再接続できる。

昨今のワイヤレスイヤホンだとおおよそ5台〜10台のデバイスのペアリング情報が記録できる。

Bluetooth設定画面からのワンタップでのペアリング切り替えとは?

複数デバイス間でペアリングを切り替える場合、先に現在のペアリングを解除する必要がある。

一部のワイヤレスイヤホンであれば現在のペアリングを解除せず、切り替えたいデバイスのBluetooth設定画面でイヤホン名を選択するだけでペアリングを上書きして移せる(関連記事:スマホ←→PC間のペアリング切り替えが簡単な完全ワイヤレスイヤホンまとめ)。

新規ペアリングモードの起動方法について

初回設定時はケースふたを開くだけで自動で新規ペアリングモードが起動する。

2回目(2台目)以降のペアリングを行う場合は新規ペアリングモードを手動で起動する必要がある。


 

 

バッテリーまわりのこと

バッテリー駆動時間(通常時)イヤホン単体6.5時間
ケース併用で最大19.5時間
バッテリー駆動時間(アレクサ常時待機)イヤホン単体5時間
ケース併用で最大15時間
ケース充電方法
USB Type-C(有線)
※オプションでQi(無線)追加可能

バッテリー駆動時間は相場よりも短い。さらにアレクサ常時待機となるとイヤホン単体5時間、ケース併用15時間と2022年現在のワイヤレスイヤホンとは思えぬ水準まで下がる。

片耳イヤホンとしても利用できるので、どうしてもバッテリー駆動時間を伸ばしたい人だと片耳イヤホンとして使いまわすのも検討した方がいい。

ケース充電はUSB Type-Cケーブルで行う。ワイヤレス充電(Qi充電)に対応したカスタムケース版を購入すればワイヤレス充電も可能。ワイヤレス充電版は通常ケース版に2,000円をプラスすれば購入できる(通常版12,980円、ワイヤレス充電版14,980円)。

 

 

通話マイク仕様

通話時ノイズカット機能対応
風切り音カット×

通話マイクは高性能。もとよりアレクサ・デバイスとあってマイクの聞き取り精度は高い。

ただ、風切り音カットには対応せず。風の強い場所で使うと”シュバババ”といった風切り音が入り込む。在宅のビデオ通話まだしも、屋外でのハンズフリー通話やアレクサ操作だと勝手の悪さ感じそう。

 

 

操作性




ボタン種類タッチセンサー式ボタン
操作コマンドの割り当て変更対応

イヤホン外側にタッチセンサーを搭載。タッチセンサー操作で音楽再生コントロールほか、アレクサの手動起動、ノイズキャンセリングのON/OFFなどひととおりの操作が可能。

「アレクサ」アプリを使えばタッチセンサーの操作機能を部分的にOFFにすることも可能なので、タッチセンサーの誤反応に鬱陶しさを感じる人ならカスタムしたい。

音楽操作コマンド(割り当て変更可能)

左イヤホン操作右イヤホン操作
1回押し再生/停止
2回押し次の曲へ移動
3回押し前の曲へ戻る
長押しノイズキャンセリング←→外音取り込み機能の切り替え

専用アプリ(アレクサアプリ)からいずれの操作コマンドも割り当て変更可能。左右それぞれに別の操作コマンドを指定できる。

割り当てられる操作内容は上記の操作内容にくわえ、音量アップ、音量ダウン、マイクミュート、アレクサの起動など用意。割り当てなし(無反応)を指定することも可能だ。

通話対応コマンド(割り当て変更不可)

左イヤホン操作右イヤホン操作
2回押し着信対応/終了
長押し着信拒否

 

 

防水性能

防水性能IPX4(IP4)
防塵性能×

イヤホン本体の防水性能はIPX4。雨や汗に耐えられる。ジムで運動するときだったり、屋外ランニング中に使うには十分の性能だ。

 

 

iPhoneとの相性

iPhoneとの相性(非常に普通)
AACコーデック対応
iOS向け専用アプリ対応

iPhoneとの相性は非常によい。

iPhoneで主流のBluetoothオーディオコーデックである「AAC」に対応しているので、iPhoneと接続して使う場合でも問題なくオーディオ再生できる。

専用アプリ(アレクサアプリ)もiPhoneに対応。イコライザー調整、タッチ操作コマンドの割り当て変更など問題なく行える。iPhoneユーザーであっても不利益を被る要素はない。

Amazonで製品をチェック

 

 

Amazon Echo Buds の外観&使用感

充電ケースは片手で握り込めるコンパクトサイズ

充電ケースはコンパクト。サイズで言うと縦4cm、横6cm、厚さ3cmほど。

男性であれば片手で握り込めるサイズ感。ズボンのポケットに入れておく場合でもモッコリせず、邪魔にもならない。

ケース外装はマット感のあるプラスチック。適度に磨き上げた触り心地のよさ、質感のよさがあって、プラスチックだがそこまで安っぽさは感じない。

 

 

イヤホンはイヤーウィングあり、揺れの少ない装着感

イヤホン外側

イヤホン内側

イヤホン横側

イヤホンサイズはコンパクト。イヤーピースとイヤーウィングのサイズがカスタムできるので、各々の耳のサイズにあった大きさに調整すれば丁度いい装着感が得られる。

イヤホンが気持ち横に出っ張っていて、装着すると耳穴からイヤホンが飛び出る。

ただ、イヤーウィングを耳のひだにしっかりとフィットさせておけばイヤホンの抜け落ちリスクは軽減できるし、ランニング中などのイヤホン揺れも防げる。見た目とは裏腹にイヤホンの装着感は安定してる。

イヤーピース、イヤーウィングはサイズ変更可能。いずれもシリコン素材なので長時間の装着でも耳への負担が少ない。

イヤーピース、イヤーウィングともにサイズ変更可能

Amazonで製品をチェック

 

 

「Amazon Echo Buds」の強み

「アレクサ!!」と呼びかけるだけでスマホ操作できる

Amazonの音声サービス「アレクサ」

Amazon Echo Buds の最大のセールスポイント、そしてスポーツイヤホンとしての Amazon Echo Buds の最大のセールスポイントもこれだろう。

ボタン操作せずに「アレクサ!!」と呼びかけるだけでアレクサが起動。そのまま接続先のスマホが操作できる。

もっぱら以下のような操作はすべてアレクサ経由で行える(音声起動&音声操作だけでまかなえる)。

音楽再生コントロール

音声操作コマンド(一例)
再生/停止アレクサ!!曲を再生して(止めて)
特定のプレイリストを再生アレクサ!!プレイリスト「〇〇」をシャッフル
音量の上げ下げアレクサ!!音量を上げて(下げて)
次の曲へ移動アレクサ!!次
曲の名前をチェックアレクサ!!曲の名前は?

運動中に便利なコマンド

音声操作コマンド(一例)
タイマー設定&開始アレクサ!!タイマー60秒で
現在の時間確認アレクサ!!今何時?
最新のNHKニュースを聞くアレクサ!!ニュースを読んで

他社のワイヤレスイヤホンでも音声アシスタントとしてアレクサを設定できるものがあるが、大方ボタン操作でアレクサを起動する必要がある。

対して Amazon Echo Buds ならアレクサが常時待機しているので「アレクサ!!」と声で呼びかけるだけで起動できる

音声操作デバイスは意識高いだけで実用性が微妙だったりするが、スポーツイヤホンとして考えると予想以上に理にかなう。ランニング中に手を使わずに音声操作だけで音楽再生をザッピングしたり、ワークアウト休憩中のタイマーセットも可能なのは、未来的であると同時に実用的だ。

 

 

イヤホンのフィット感は非常に安定、ランニング中のイヤホン揺れも軽減

イヤホン本体に専用のウィングチップをカスタムできるため装着時のイヤホン揺れは極めて少ない。

もとよりスポーツイヤホンだとウィングチップを搭載している製品が多いが、それらの製品と大差ない使い勝手が得られる。ランニングやトレッドミルなどイヤホン揺れが気になるシチュエーションで使いたい人でも大丈夫だ。

イヤーウィングは3サイズ用意されるので各々の耳にあったサイズを見つけたい。

イヤーウィング、イヤーピースともにサイズ変更可能

 

 

ノイズキャンセリング(ANC)対応、1人集中して走りたいときに最適

Amazon Echo Buds はノイズキャンセリング(ANC)こと周囲の騒音の低減機能に対応している。

2万円、3万円する高価格モデルのノイズキャンセリングのような徹底した騒音カットではないが、もとよりイヤホンの物理的な遮音性が高いのでノイズキャンセリングONの状態なら静けさは得られる。

公園内の決まったランニングルートだったり、トレッドミルで1人黙々と走っていたいときなどに機能ONにして音楽を流しておけば、周囲の音が気にならない集中空間そのもの。ついつい聞き入ってしまいそう。

ノイズキャンセリングそれ自体をメインで使いたい人だと物足りなさを感じそうだが、それとなく周囲の騒音を低減する程度に使うくらいであれば実用十分なスペックだと思っている。

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「Amazon Echo Buds」の弱み

「アレクサ!!」と聞き取ってくれないことがある

アレクサを起動するため、まず最初にウェイクワードとして「アレクサ!!」と口に出して呼びかけるわけだが、スルーされることが多い。

マイクの集音性能が弱いのかと思いきや、指示内容それ自体はきちんと聞き取っていたりする。とかく「アレクサ!!」の呼びかけにだけ反応してくれなくて悲しくなる。

他のアレクサ搭載デバイスでも似たようなトラブルに見舞われることはあるのだが、どうしても改善しない、勝手が悪い場合はボタン操作コマンドに「アレクサを起動」を割り当てるなどの代替手段を用意しておいた方がいいかもしれない。

 

 

アレクサ経由(音声操作経由)で着信対応できない

音声操作を通じた発着信の対応は「アレクサ通話」を介した通話のみ対応。

通常の080/090電話だったり、LINEの着信などは音声操作で対応できず、都度ボタン操作で処理する必要あり。

イヤホン通じた発着信対応の可否

アレクサ通話それ以外の通話サービス
音声操作で発信
音声操作で着信対応
タッチボタン操作で発信
タッチボタン操作で着信対応

アレクサ通話は、アレクサユーザー間の無料通話サービス。LINEの無料通話のアレクサ版といったところ。

同通話サービスを通じた発着信であれば、「アレクサ!!通話に出て」「アレクサ!!〇〇に電話して」などの音声操作コマンドで対応できる。

 

 

音楽再生コントロールできる音楽サービスは種類が限られる

アレクサ経由(音声操作経由)でコントロールできる音楽サービスだが、Amazon Musicはじめとした以下7つの音楽サービスのみ。

アレクサ経由(音声操作経由)で音楽再生がコントロールできる音楽サービス(2022年2月時点)

  • Amazon Music
  • Apple Music
  • Apple Podcast
  • Spotify
  • AWA
  • dヒッツ
  • うたパス

これ以外の音楽サービスだと音声操作経由でコントロールできない。とはいえ、メジャーな音楽サービスは揃っていて、もっぱらLINE MUSICあたりを使っている人を除けば不満ないかと思う。

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そういえば、音質どうなの...?

音質はよくも悪くも普通。イコライザー調整(音質カスタム)ありきで完成するAmazon Basicの極み

Amazon Echo Buds の音質を一言で言えば普通。低音、中音、高音がバランスよく鳴るフラット型の音質というべきだろうか。

そこまで音の強弱、音のメリハリなく、ただただ音が鳴ってるイメージ。

とはいえ、格安の中華イヤホンのように音がスカスカというわけではなく、音の質感のようなものはきちんとある。巷で数千円で売ってるようなワイヤレスイヤホンのような粗さはない。

イコライザー調整(音質調整)ありきで完成するスタンダードなチューニングだと思っている。「アレクサ」アプリを使えば低音、中音、高音を10段階で細かく調整できるので、人それぞれ好みの音に合わせてカスタムしたい。

低音、中音、高音、それぞれ10段階で調整可能

音の迫力がほしければ低音(ベース)を、ボーカル重視で音楽を聞きたい人なら中音(ミドル)を、全体的に音をクリアにしたい人なら高音(トレブル)をプラスすればいい。

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この記事のまとめ

ここまで Amazon Echo Buds をレビューしてきた。

スポーツイヤホンとして悪くない選択肢。ランニング中など独り言のようにブツブツ言いながら音楽再生をザッピングできるのが本当に便利だ。

いかんせん音声操作デバイスは声に出して操作するのが気恥ずかしかったりするのだが、ランニング中や運動中ならさして気にならない。服装や動作も含めて「私は運動してますよ!」という口実あってこそなせる技だと思っている。

防水性能がIPX4なのでプールでは利用できないが、ランニングだったり、ジムでワークアウト中に使うためのスポーツイヤホンとしては問題なし。屋内でコソコソ使うよりかは、運動中のイヤホンとして堂々と使うのをおすすめしたい。

 

 

レビュー対象製品

 

 

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