ガチ勢ほど気になるワイヤレスイヤホンのペアリング切り替え勝手。
ワイヤレスイヤホンは違うデバイスにペアリング接続先を切り替えるたび、先に現在のペアリング接続を解除する必要がある。
一転、昨今では現在のペアリング接続を解除せず、ペアリングを移したいデバイスのBluetooth設定画面からイヤホン名を選択すればそのままペアリング接続先が切り替えられる製品が登場している。
この記事では、こうしたペアリング接続先の上書き切り替えできるワイヤレスイヤホンの中から1万円前後で購入できるおすすめ製品を抜粋して紹介する。コスパ重視で対応製品を探している人は記事を参考にしてみてほしい。
この記事の目次(タッチで移動)
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【基本解説】ペアリング切り替えが簡単なワイヤレスイヤホンとは?
一言で言えば、AirPodsやソニーのワイヤレスイヤホンみたいなやつ
通常のワイヤレスイヤホンだと違うデバイスにペアリング接続を切り替えるたびに、まず先に現在のペアリング接続を解除する必要がある。
現在のペアリングデバイスのBluetoothをオフにしたり、あるいはイヤホンを再起動してペアリングを解除する手間あって面倒だ。
対してAirPodsやソニーのワイヤレスイヤホンだと現在のペアリング接続を解除しなくてOK。デバイスのBluetooth設定画面からイヤホン名を選択するだけで当該デバイスにペアリング接続先が切り替わる。
「マルチペアリング対応」は上書き切り替えできる根拠にはならず
ネット上の情報を探すと「マルチペアリング対応」をもってして「ペアリング接続先が上書き切り替えできる」と判定する意見が少なからずある。これは間違いではないが、からなずしも正しいとはいえない。多分にグレー。
マルチペアリングとは複数デバイスのペアリング設定情報が記録できる機能名称に過ぎない。「ペアリング接続先が上書き切り替えできる」機能とは別物・別機能だ。
巷のワイヤレスイヤホンの気持ち9割以上は「マルチペアリング」に対応しているだけで「ペアリング接続先の上書き切り替え」には対応していない。ペアリング切り替え都度、先に現在のペアリング接続を解除する必要がある。
「上書き切り替えできる」か否かは実際に使ってみないとわからない
メーカー公式サイトのスペックシート情報で「マルチペアリング対応」とあっても「上書き切り替えできる」と記載してるところはごくごくわずか。
筆者が記憶してる限り、デノン(DENON)のワイヤレスイヤホンだと「Bluetooth Quick Switch」なる独自名称を用いて上書き切り替えできる旨を公表している。
こうした一部のケースを除くと上書き切り替えできるか否かは製品を使って試してみるしかないのが実際のところ。
以下で紹介するワイヤレスイヤホンはすべて筆者個人として購入レビューしたものから抜粋している。いずれもペアリング接続先が上書き切り替えできることを確認した。上書き切り替えできるワイヤレスイヤホンを探している人は参考にしてほしい。
ペアリング切り替えが簡単なワイヤレスイヤホン5選(1万円くらいで買える)
【概略】おすすめは次の5つ
(製品名をタップするとスクロールします)
1. Google「Pixel Buds A-Series」(価格7,000円) | |
![]() | Google純正ワイヤレスイヤホン「Pixel Buds」の通常版モデル(Amazonで見る) |
2. シャオミ「Xiaomi Redmi Buds 4」(価格7,980円) | |
![]() | シャオミの2023年版エントリーモデル。ノイズキャンセリングも使える(Amazonで見る) |
3. オウガジャパン「OPPO Enco Air2 Pro」(価格8,000円) | |
![]() | イヤホンのタッチセンサー操作でペアリング接続先が切り替えられるトリッキーモデル(Amazonで見る) |
4. ファーウェイ「HUAWEI FreeBuds 5i」(価格11,800円) | |
![]() | ファーウェイの中堅モデル(2023年版)。マルチポイントにも対応(Amazonで見る) |
5. Amazon「Echo Buds」(価格12,980円〜) | |
![]() | Amazon純正ワイヤレスイヤホン。Amazonセール期なら6,980円〜購入可能(Amazonで見る) |
1. Google「Pixel Buds A-Series」
市場価格7,000円(Amazonで最新の価格をチェック)
Bluetoothバージョン | 5.0 |
Bluetooth対応コーデック | SBC、AAC |
バッテリー駆動時間 | イヤホン単体5時間 |
ケース併用で最大24時間 | |
充電方法 | USB Type-C(有線)のみ |
防水性能 | IPX4 |
通話マイク | ○ |
ノイズキャンセリング | × |
外音取り込み機能 | × |
マルチポイント | × |
カラーリングは4色展開。
レビュー記事を見る
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Google「Pixel Buds A-Series」レビュー|マルチペアリング&上書き接続切り替え可能な隠れた良機
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Google純正ワイヤレスイヤホン「Pixel Buds」。その通常版モデルが「Pixel Buds A-Series」。
U1万円ワイヤレスイヤホンでは珍しくペアリング接続先の上書き切り替えに対応。
現在のペアリングを都度解除する必要なく、ペアリング接続先を移したいデバイスのBluetooth設定画面からイヤホン名を選択すればそのままペアリング接続先が切り替わる。
Google Store価格だと11,800円。Amazonだと7,000円くらいで購入できたが、昨今Amazon価格が値上がり気味。イオシスで未使用品を探した方が安上がりかもしれない。
2. シャオミ「Xiaomi Redmi Buds 4」
市場価格:7,980円前後(Amazonで最新の価格をチェック)
Bluetoothバージョン | 5.2 |
Bluetooth対応コーデック | SBC、AAC |
バッテリー駆動時間 | イヤホン単体6時間 |
ケース併用で最大30時間 | |
充電方法 | USB Type-C(有線)のみ |
防水性能 | IP54 |
通話マイク | ◯ |
ノイズキャンセリング | ◯ |
外音取り込み機能 | ◯ |
マルチポイント | × |
カラーリングは2色展開。
レビュー記事を見る
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【シャオミ】Xiaomi Redmi Buds 4 レビュー|U1万円でペアリング接続先の上書き切り替え対応
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2023年に登場したシャオミのエントリーモデル「Xiaomi Redmi Buds 4」。
エントリーモデルながらペアリング接続先の上書き切り替えに対応している。
なお、Amazonの商品ページには「マルチポイント接続対応」とあるが、マルチポイントには対応してない。単なる表記ミスなので注意。
ときたまやってるAmazonタイムセールだと6,399円前後で購入できるのでコスパもよし。
3. オウガジャパン「OPPO Enco Air2 Pro」
市場価格 8,000円(Amazonで最新の価格をチェック)
Bluetoothバージョン | 5.2 |
Bluetooth対応コーデック | SBC、AAC |
バッテリー駆動時間 | イヤホン単体7時間 |
ケース併用で最大28時間 | |
充電方法 | USB Type-C(有線)のみ |
防水性能 | IPX4 |
通話マイク | ○ |
ノイズキャンセリング | ○ |
外音取り込み機能 | ○ |
マルチポイント | × |
カラーリングは2色展開。
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OPPO Enco Air2 Pro レビュー|端末間のペアリング切り替えを簡素化したU1万円ワイヤレスイヤホン
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2022年に登場した「OPPO Enco Air2 Pro」。U1万円でペアリング接続先の上書き切り替えに対応している。
イヤホンのタッチセンサー操作だけでペアリング接続先が切り替えられる独自機能あり。
イヤホンのタッチセンサーを4秒長押しすると1つ前にペアリングしていたデバイスにペアリング接続先を戻せる。これが非常に勝手よい。特定2台のデバイス間なら同機能一つでペアリング接続先が行ったり来たりできて便利。
4. ファーウェイ「HUAWEI FreeBuds 5i」
市場価格:11,800円前後(Amazonで最新の価格をチェック)
Bluetoothバージョン | 5.2 |
Bluetooth対応コーデック | SBC、AAC、LDAC |
バッテリー駆動時間 | イヤホン単体7.5時間 |
ケース併用で最大28時間 | |
充電方法 | USB Type-C(有線)のみ |
防水性能 | IP54 |
通話マイク | ◯ |
ノイズキャンセリング | ◯ |
外音取り込み機能 | ◯ |
マルチポイント | ◯ |
カラーリングは3色展開。
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【ファーウェイ】HUAWEI FreeBuds 5i レビュー|複数デバイス間で使いまわしやすいペアリング優良モデル
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1.2万円で買えるファーウェイの全部盛りワイヤレスイヤホン「HUAWEI FreeBuds 5i」。
ペアリング接続先の上書き切り替えに対応するほか、マルチポイントも使える太っ腹仕様。
特定2台のデバイス間ならマルチポイントだけで十分。3台、4台とより多くのデバイス間でワイヤレスイヤホンを使いまわす場合でもワンタップでペアリング接続先が切り替えられて勝手よい。
5. Amazon「Echo Buds」(第二世代)
直販価格:12,980円〜14,980円(Amazonで最新の価格をチェック)
Bluetoothバージョン | 5.0 |
Bluetooth対応コーデック | SBC、AAC |
バッテリー駆動時間 | イヤホン単体6.5時間 |
ケース併用で最大19.5時間 | |
充電方法 | USB Type-C(有線)、Qi(無線) |
防水性能 | IPX4 |
通話マイク | ○ |
ノイズキャンセリング | ○ |
外音取り込み機能 | ○ |
マルチポイント | × |
Qi(無線)対応は別途オプション
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Amazon Echo Buds(第2世代)レビュー|ペアリング接続の上書き切り替えに対応した機能性重視モデル
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Amazon純正ワイヤレスイヤホン「Echo Buds」。アレクサ(ALEXA)搭載イヤホンとして知られる。
2022年2月に登場した第2世代モデルがペアリング接続の上書き切り替えに対応。ワンタップでペアリング接続先が切り替えられる。
通常価格だと1万円を超えているが、Amazonのタイムセール期間なら最安で6,980円まで安くなる。タイムセール時期であれば狙いたい。
【補足】そのほか1万円台で買える「ペアリング接続先が上書き切り替えできる」ワイヤレスイヤホン
主なブランド製品だと以下のようなところ。
パナソニック「テクニクス EAH-AZ40」(価格1.5万円前後) | |
![]() | パナソニック老舗「Technics」ブランドの通常版モデル。マルチポイントも使える(Amazonで見る) |
サムスン「Galaxy Buds2」(価格1.4万円前後) | |
![]() | サムスン純正ワイヤレスイヤホン「Galaxy Buds」のエントリーモデル。そこそこ実用性あるノイズキャンセリングにも対応(Amazonで見る) |
ソニー「LinkBuds S」(価格2万円前後) | |
![]() | (事実上の)ソニーのハイエンドモデル。公式価格2.6万円も2万円前後で販売。マルチポイントやDSEEなどもろもろ使える(Amazonで見る) |
Apple「Beats Studio Buds」(価格2万円前後) | |
![]() | Beatsスタンダードモデル(旧式モデル)。現在も値下げして併売中。中身はほぼAirPodsでペアリング切り替え勝手よし(Amazonで見る) |
そのほか「ペアリング接続先の上書き切り替えできる」ワイヤレスイヤホンは以下記事でまとめ&更新中。
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スマホ・PC間のペアリング切り替えが簡単なワイヤレスイヤホンまとめ(2023年版)
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この記事のまとめ
ここまで1万円前後でペアリング接続先の上書き切り替えできるワイヤレスイヤホンをまとめてきた。
勝手で言うとシャオミの「Xiaomi Redmi Buds 4」あたりがおすすめ。価格も8,000円前後、セール期なら6,000円台で購入できてコスパよい。
少しばかり割高になるが、ファーウェイの「HUAWEI FreeBuds 5i」も検討余地あり。直販11,800円でマルチポイントも使える。もとより複数デバイス間で使いまわすためのワイヤレスイヤホンを探している人だと相性いいはずだ。
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