約4年ぶりに登場した第2世代iPhone SE。iPhone 8相当のサイズながら、iPhone 11相当のスペックを持ち合わせた今年最強クラスのコンパクトスマホです。かつてのコンパクトiPhoneを思わすサイズ感、完成度の高さから、小さいiPhone信奉者はもちろん、大きいiPhoneユーザーからも注目集めます。
以下、iPhone SE(2020)の特徴を実機で解説します。
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iPhone SE(2020)、ここがすごい!
iPhone 8のサイズ感を継承したコンパクトサイズ
iPhone SE(2020)は画面4.7インチの小型スマホです。サイズ的にはiPhone 8と同じで、iPhone 8のケースがそのまま使えます。

写真左がiPhone SE(2020)、背面ロゴの位置が変わりました。
iPhone 11など最近の大きなiPhoneよりも一回り小さいため、片手操作もらくらくできます。

親指だけで操作できるコンパクトサイズ。
本体重量は148g。昨今のiPhoneは200g近い重量ですので圧倒的に軽いです。これもiPhone SE(2020)ならではの魅力でしょう。
主要iPhoneの本体重量まとめ
モデル | 本体重量 |
iPhone SE(2020) | 148g |
iPhone 11 Pro Max(2019) | 226g |
iPhone 11 Pro(2019) | 188g |
iPhone 11(2019) | 194g |
iPhone 8 (2017) | 148g |
iPhone SE(初代) | 113g |
最新iPhoneと同等スペック、荒野行動60fpsでも余裕
iPhone SE(2020)は最新モデルiPhone 11 Pro Maxと同じCPU(A13)を搭載しており、スペックだけで言えば最新iPhoneと変わりません。
実際にベンチマークソフトで測定したところ、ほぼiPhone 11(2019)相当のスペックを叩き出しており、驚きの高性能ぶりでした。
主要iPhoneのベンチマークスコア(Geekbench 5基準)
モデル | シングルコア得点 | マルチコア得点 |
iPhone SE(2020) | 1332 | 3241 |
iPhone 11 Pro Max(2019) | 1327 | 3401 |
iPhone 11 Pro(2019) | 1328 | 3398 |
iPhone 11(2019) | 1326 | 3247 |
iPhone 8(2017) | 919 | 2233 |

iPhone SE(2020)で実測。
日常使いでストレスを感じることはまずありませんし、少しハードな作業、たとえば荒野行動を60fpsでプレイしてもカクカクしません。今日では貴重な小型ハイエンドスマホと言っても過言ではありません。
ホームボタンあり!マスク付けた状態でも問題なし
iPhoneからホームボタンが無くなってから早3年。iPhone SE(2020)は久々にホームボタンが復活。指紋認証にも対応します。マスクを付けたままでも問題ありません。
最新iPhoneの定番機能が全部盛り
ApplePay対応
初代iPhone SEでは見送られたApplePayについに対応。モバイルSuicaやSuica定期券、iD、QUICPayなど使えます。
急速充電対応、30分で50%の充電可能
最新iPhone同様に30分で50%充電を可能にした急速充電に対応。朝方など時間のないときに重宝します。
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ワイヤレス充電(Qi充電)対応
iPhone 8から採用されるワイヤレス充電、置くだけ充電に対応します。
次世代SIMカード「eSIM」にもさらっと対応
最新iPhoneでおなじみ「eSIM」(イーシム)に対応。物理SIMカードを使わずに、web上で契約したSIMサービスをそのままiPhone上で利用できます。海外旅行のときなどに重宝します。
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4万円台で購入できる最強コスパ
AppleStoreで販売されるSIMフリーモデルであっても最安49,280円(税込)で、ドコモやauなどキャリア版でも実質2万円〜3万円台で購入できます。
iPhone SE(2020)のAppleStore販売価格
容量 | AppleStoreでの販売価格(税込) |
64GBモデル | 49,280円 |
128GBモデル | 54,780円 |
256GBモデル | 66,880円 |
今となっては格安スマホに相当する価格帯であり、10万円近い最新iPhoneに比べると圧倒的に安く、そして費用対効果に優れます。
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iPhone SE(2020)、ここがダメ!
カメラは可もなく不可もなく、夜景撮影は辛い
普段のスナップ撮影程度なら問題ありませんが、夜景撮影が思いのほか辛いです。
iPhone SE(2020)には最新iPhoneでおなじみ「ナイトモード」機能が搭載されておらず、カメラハードのスペックも低めとあってか、夜景撮影は格安スマホならではの出来でした。
また、超広角レンズや望遠レンズは備えないため、幾分撮影シチュエーションが限られます。
有機ELディスプレイ見送り
iPhone SE(2020)は昔ながらのRetinaディスプレイを搭載しており、流行りの有機ELディスプレイではありません。
普段使いで問題を感じる画質差はありませんが、有機ELディスプレイならではの省エネ効果、バッテリー持ちが期待できないのが残念なところです。
バッテリー容量&バッテリー持ち
iPhone SE(2020)は内蔵バッテリーが1821mAh。iPhone 8と同じバッテリー容量です。
iPhone 11など大きいiPhoneシリーズが3000mAhバッテリー&有機ELディスプレイを搭載しているのに比べると幾分不安が残ります。普段からソシャゲなどヘビーユースする人だとバッテリー持ちが辛いかもしれません。
顔認証(FaceID)非対応
顔認証に対応していないため、ロック解除は指紋認証かパスコードに限られます。
同梱充電器が通常充電器、急速充電のためには別途用意する必要あり
iPhone SE(2020)は、Apple曰くの30分で50%とする急速充電が可能です。
ただ、iPhone SE(2020)に同梱される充電器は通常充電器であり、急速充電器ではありません。急速充電のためには別途急速充電器を用意する必要があります。

iPhone SE(2020)同梱の充電器&ケーブル
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大きいiPhoneユーザーだと(さすがに)乗り換え辛そう
まず画面が小さいです。昨今のiPhoneは画面6インチ前後ですが、iPhone SE(2020)は4.7インチであり、親指一つでも相当なスペースを取ります。
また、大きいiPhoneで一般的なスワイプホームボタンに対応していないため、すでに大きいiPhoneの操作感に慣れてしまった人だと違和感が多分にありそうです。
【まとめ】iPhone SE(2020)、どういう人におすすめなのか
1. 小さいは正義の人
まずはこれ。最新iPhoneはじめスマホ全般は大きすぎて手に余る、腱鞘炎になる、つらたにえんの人であればiPhone SE(2020)を強くおすすめします。
なんだかんだで4.7インチのiPhone SE(2020)は日本人の手の大きさにジャストフィットなスマホですので、スマホのサイズ感を重視する方、片手操作を重視する方であればiPhone SE(2020)一択です。
2. ハズレのない格安スマホが欲しい人
iPhone SE(2020)は直販4万円台から購入できる、今となっては格安スマホに該当するiPhoneです。その上でiPhone 11相当のスペックを持ち合わせた贅沢なモデルであり、同等価格帯のスマホに比べても圧倒的にコスパに優れます。
スペックは十分にして充分ですし、面倒くさいことを考えずにハズレのない格安スマホと言われたら間違いなくiPhone SE(2020)をおすすめします。
iPhone SE(2020)は以下7社から発売中です
大手キャリアならドコモMNPがおすすめ。サブブランド(サブキャリア)ならUQmobile一択です。
▼ キャリアごとのiPhone SE(2020)販売価格一覧
64GBモデル | 128GBモデル | 256GBモデル | |
Apple Store価格 | 49,280円 | 54,780円 | 66,880円 |
ドコモ価格(新規/機種変) | 38,016円+端末返却 | 41,712円+端末返却 | 50,160円+端末返却 |
ドコモ価格(MNP) | 23,360円+端末返却 | 27,056円+端末返却 | 35,504円+端末返却 |
au価格(新規/機種変/MNP) | 28,750円+端末返却 | 31,970円+端末返却 | 39,215円+端末返却 |
ソフトバンク価格(新規/機種変/MNP) | 28,800円+端末返却 | 32,040円+端末返却 | 39,240円+端末返却 |
UQmobile価格(新規/MNP) | 35,640円 | 47,520円 | — |
UQmobile(機種変) | 43,560円 | 47,520円 | — |
Y!mobile価格(新規/MNP) | 39,600円 | 46,080円 | — |
Y!mobile価格(機種変) | 50,400円 | 56,880円 | — |
BIGLOBE価格(新規/MNP) | 32,820円 | 38,496円 | — |
BIGLOBE価格(機種変) | 50,820円 | 56,496円 | — |
(すべて税込表記、各種割引込み、価格は2020年9月時点)
▼ キャリアごとの販売価格&最安比較は以下ページで解説中!

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