サムスンの新作ワイヤレスイヤホン「Galaxy Buds2」。
Galaxy Budsシリーズのエントリーモデル第3世代に相当。ノイズキャンセリング(ANC)に対応しており、上位版モデル顔負けの高い雑音カット効果を実現した。
他方、気になるのがiPhoneとの相性だ。
Galaxy Buds2は中身はあくまでBluetoothイヤホンのため、iPhoneともペアリング接続できる。ただ、サムスンが配信している専用アプリには非対応なので所々イヤホンのカスタマイズが封じられる。
以下では、こうしたGalaxy Buds2をiPhoneで使った際の使い勝手を中心にレビューしていきたい。
iPhoneユーザーでGalaxy Buds2の利用を考えている人は記事を参考にしてほしい。
この記事の目次(タッチで移動)
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【確認】この記事で取り上げているのは「Galaxy Buds2」
この記事では、2021年9月に国内発売が開始された「Galaxy Buds2」を使ってiPhoneでの検証レビューを行っている。
Galaxy Buds2はiPhoneでどこまで使える?実機で試してみた
ペアリング接続は問題なし
Galaxy Buds2は、Bluetooth 5.2仕様のBluetoothイヤホン。
iPhoneのBluetooth設定画面の「その他のデバイス」に表示される「Galaxy Buds2」を選択すれば問題なくペアリング接続できた。
Galaxy Buds2はケース蓋を開くだけでペアリング開始
Galaxy Buds 2は、ケース蓋を開くだけで初回のペアリングが開始される。2台目以降のペアリングを行う場合は、左右イヤホンを耳に装着して、左右イヤホンのタッチセンサー部分を同時に3秒押しすると新規ペアリングモードに移行。ペアリングが開始できる。
ペアリング再接続も問題なし
初回のペアリング設定さえ完了させれば、次回以降はケース蓋を開くだけで自動でiPhoneと「再接続」できる。
オーディオ再生も問題なし
Galaxy Buds2は、iPhoneで主流のBluetoothオーディオコーデック(ワイヤレス転送規格)であるAACに対応している。実際にiPhoneとペアリングすれば音楽がそのまま再生できた。
ノイズキャンセリング(ANC)も動作してる
Galaxy Buds2のセールスポイントたるノイズキャンセリング(ANC)。
iPhoneと接続している場合でも機能ON/OFFできた。
なお、ノイズキャンセリングの機能ON/OFFはイヤホンのタッチセンサーを長押しすると切り替えられる。同動作もiPhoneであっても問題なく動作した。
外音取り込み機能も動作してる
ノイズキャンセリング(ANC)と並びGalaxy Budsのセールスポイントとなる外音取り込み機能(周囲の音機能)。
イヤホンのタッチセンサーを長押しすることでノイズキャンセリングと入れ替える形で機能ON/OFFできる。これもiPhoneであっても問題なく動作した。
タッチ操作コマンドもAndroidスマホと変わらず

タッチセンサー搭載
タッチセンサーを使ったタッチ操作コマンドはAndroidスマホとそのまま同じ。いずれも機能した。
タッチ操作コマンドは以下のとおり。
右イヤホン | 左イヤホン | |
1回タッチ | 再生/停止 | |
2回タッチ | 次の曲へ進む | |
3回タッチ | 前の曲へ戻る | |
長押し | ノイズコントロール(ノイズキャンセリング←→外音取り込み) |
タッチ操作コマンド経由の通話対応も可能
タッチ操作コマンドを使った通話対応もiPhoneでも問題なく利用できた。
操作コマンドは以下のとおり。
右イヤホン | 左イヤホン | |
1回タッチ | -- | |
2回タッチ | 着信対応/着信終了 | |
3回タッチ | -- | |
長押し | 着信拒否 |
iPhoneだと利用できなかったこと(機能しなかったこと)
専用アプリ非対応、イヤホンの所々カスタマイズ行えず
Galaxy Buds2は、iOS版の専用アプリに非対応。
これにより以下のようなイヤホンカスタマイズが封じられる。
- イコライザー調整(音質調整)
- 音声通知するアプリの選択
- 長押しコマンドの操作内容の変更
- 外音取り込み機能の取り込み強度の調整
- 「ゲームモード」(低遅延モード)のON/OFF

Android版アプリならイコライザー調整できる
もっぱら利用する可能性があるのはイコライザー調整(音質調整)だろうか。
イコライザー調整すれば低音重視、高音重視のオーディオにカスタムできるが、iPhoneだと専用アプリが使えないのでデフォルト状態で使うことになる。
Galaxy Buds2の音質はデフォルト状態でも悪くはない。低音寄りフラットの迫力あるサウンドが楽しめる。ただ、どうしても自分好みの音にカスタムしたい人だとイコライザー調整できないのは欠点として響きそうだ。
Siriを起動する手段なし
Galaxy Buds2は、Androidスマホ(Android版の専用アプリ)であれば長押しコマンドを音声アシスタント起動にカスタムできる。
ただ、iPhoneユーザーだとアプリが使えないので実質的にイヤホン経由でSiriを起動する手段も封じられる。
そのほか上級者向けの使い勝手をチェック
複数デバイス間でワンタッチでペアリング切り替え可能
Galaxy BudsはiPhoneほか、タブレットやPCなど複数のデバイスとペアリングできる。
デバイス間でペアリングを切り替える場合、切り替えたいデバイスのBluetooth設定画面から「Galaxy Buds2」のデバイス名を選択するだけでペアリングが切り替えられる。
他社ワイヤレスイヤホンのようにペアリングの切り替え都度、現在のペアリングを解除する必要はない。
iOSショートカット「AirPlay」使った「再接続」可能
複数デバイス間でペアリングを切り替える際、iOSショートカット「AirPlay」による「再接続」が機能した。
他のデバイスからiPhone、iPadにペアリングを切り替えるのであれば、Bluetooth設定画面を開かず、ホーム画面に出しておいた同ショートカットアイコンをタッチするだけで強制的にペアリングが奪えるので非常に勝手がよい。
ショートカットの作り方は以下記事を参考。
この記事のまとめ
Galaxy Buds2がiPhoneでどこまで使えるか試してきた。
中身がBluetoothイヤホンということもあり、基本的な勝手はAndroidスマホで使う場合と変わらず。この点、iPhoneユーザーも安心してほしい。
唯一にして絶対的なデメリットとなるのが、やはり専用アプリに非対応な点だろう。
専用アプリを使ったイコライザー調整(音質調整)、イヤホンに音声通知するアプリの選択など行えない。それこそ長押しコマンドもカスタマイズできないのでSiriの起動も封じられる。
ここらの欠点を踏まえたうえで、音楽を聞くためのワイヤレスイヤホンとして、動画を楽しむためのワイヤレスイヤホンとして考えればiPhoneでもなんら問題ない。
それこそiPhoneであってもノイズキャンセリングが利用できる。ノイズキャンセリングを使ったオーディオ再生時の没入感は変わらず、Galaxy Buds2の魅力が損なわれることはない。
iPhoneユーザーでも安心してGalaxy Buds2を使ってみてほしい。
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