Apple WatchはセルラーモデルとGPSモデルの2種類が発売されます。大方セルラーモデルの方がGPSモデルよりも1万円近く高いため、プレミア感、ハイエンド感のためにセルラーモデルを選ぶ人もいますが、正直それがコスパに見合うかは微妙なところです。
以下ではApple WatchのセルラーモデルとGPSモデルの違い、セルラーモデルならではのメリット・デメリットを解説します。セルラーモデルとGPSモデル、ぶっちゃけ何が違うの?どっちを買うべきなの?という人はぜひ参考にしてください。
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Apple Watchのセルラーモデル、GPSモデルの違い
端的に言えばApple Watch単体で通信できるか否かの違いです。
Apple Watchのセルラーモデルには、SIMカードの一種である「eSIM」が内蔵されているため、Apple Watch単体で4G回線を受信できます。そのため、iPhoneとペアリングせずともApple Watch単体で通話、通信が行えます。
対してGPSモデルはSIMカードを内蔵していないため、iPhoneとペアリングしなければ通話、通信が行えません。
Apple Watchセルラーモデルのメリット
1. iPhoneとペアリングさせずにApple Watch単体で通信できる
ジム、プール、野外ランニングなど手元にiPhoneがなく、物理的(距離的)にiPhoneとのペアリングが行えないシチュエーションでもApple Watch単体で通信できます。
Apple WatchはSuicaチャージ一つにしてもApple Watch上から行えるため、Apple Watch単体でも大方問題ありません。
また、通話に関してもApple Watch単体で着信を受けたり、ダイヤル発信や履歴発信も行えるため、いざとなったらApple Watch単体でも生きていけます。

Apple Watchの電話ダイヤル
Apple Watchセルラーモデルのデメリット
1. ランニングコストがかかる
Apple Watchのセルラーモデルを使うためには、ドコモ、au、ソフトバンクで契約したiPhone回線が必要です。2020年現在、格安SIMではApple Watchのセルラーモデルを使う手段がありません。
ドコモ、au、ソフトバンクであれば契約プランはなんでも構いませんが、各社が提供するeSIM用のオプションに加入する必要があり、これが事実上のランニングコストになります。
▼ ドコモ、au、ソフトバンクが提供するeSIM用オプション(Apple Watch用オプション)まとめ
オプション名 | 月額料金(税抜) | |
ドコモ | ワンナンバーサービス | 500円 |
au | ナンバーシェア | 350円 |
ソフトバンク | Apple Watchモバイル通信サービス | 350円 |
あくまでオプションであり2年縛りなどありません。任意のタイミングでオプション解除できますが、仮に1年契約すれば4,200円〜6,000円、2年で8,400円〜12,000円がかかりますので、それに見合うだけの価値があるのか検討すべきです。
2. バッテリー持ちが悪い
セルラーモデルは4G回線での待ち受けとなるため、通常のBluetooth待ち受けよりもバッテリー持ちは悪くなります。
Apple WatchはBluetooth 5.0を採用しているため、Bluetooth待ち受けであれば非常に省電力です。ただ、4G回線の待ち受けだとiPhone同様に常時スタンバイ状態となるため、バッテリーの減りが早くなります。
なお、セルラーモデルであってもiPhoneとBluetoothでペアリングした状態であれば、通常のBluetooth待ち受けが優先されます。iPhoneとペアリングできないシチュエーションだと4G回線による単独待ち受けになります。
Apple Watchセルラーモデル、ぶっちゃけ必要?
日常用途であれば、ほぼほぼ必要ないというのが正直なところです。特に普段からiPhoneとべったりな生活を送っている人だと、あえてApple Watchのセルラーモデルを選ぶメリットは薄いです。
もっぱらスポーツ用途でApple Watch単体で使いたい人、物理的、距離的にiPhoneとのペアリングが維持できず困ることがある人がセルラーモデルを選ぶべきです。
たとえば、
- 野外ランニング中に(邪魔なので)iPhoneをロッカーに閉まってる
- プールや海で遊ぶときにiPhoneをロッカーやカバンに閉まったままにしている
- うっかりミスでiPhoneを一時紛失してしまうことが多々ある
こういったシチュエーションでApple Watchを使って通話したい、Suica決済したいという人であればセルラーモデルを使う理由になります。
ただ、日常用途で考えるとセルラーモデルが必要な場面、iPhoneを手放してApple Watchだけで生活する場面は多くありません(というか、ほとんどない)。そのため、あえてGPSモデルよりも高額なセルラーモデルを選ぶメリットは薄く、ランニングコストも考慮するとセルラーモデルはコスパが悪いと言うのが妥当な見方です。
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