テレワーク需要の高まりで人気集める完全ワイヤレスイヤホン。通話マイクを標準搭載しているのでビデオ通話で使うイヤホン&マイクとして活用できる。
今や各メーカーともに通話時のノイズカット機能をセールスポイントとして打ち出し。下手なスマホで通話するよりもクリアで雑音の少ない通話が可能なワイヤレスイヤホンが続々と登場している。
この記事では、そうした通話マイク性能に優れた完全ワイヤレスイヤホンを紹介。製品の選び方のコツも含めて解説したい。
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通話マイク性能に優れた完全ワイヤレスイヤホンの選び方
通話マイク性能の良し悪しは「ビームフォーミング」機能の搭載有無で決まる
ビームフォーミングとは、口元の音と周囲の音を聞き分け、口元の音だけピックアップして通話転送する機能。
ビームフォーミング対応のワイヤレスイヤホンだとイヤホンに複数個のマイクを搭載しており、口元に近い方のマイクで拾った音を優先して通話に乗せてくれる。結果として口元の音がピックアップされる仕組みだ。
屋外で歩きながら通話しているときの騒音カットはもちろん、在宅でビデオ通話しているときも隣部屋から聞こえる音だったり、家族同居の人なら家族の声などビームフォーミングを活用すれば通話に乗らないように調整してくれる。
通話マイクの高性能モデルだとイヤホン片側3つのマイクを搭載する時代
通話マイクとして1つ。口元の音を判断するマイクとして1つ。周囲の音を判断するマイクとして1つ。合計3つのマイクを搭載するワイヤレスイヤホンが主流となりつつある。
ワイヤレスイヤホンの商品説明などで「合計6個のマイク搭載」みたいな書き方をしているメーカーがあるが、これもイヤホン片側で3個のマイク、両側合わせて6個という意味だ。
通話マイクは通話マイクそのもの。残り2つのマイクがビームフォーミング用途で口元の音と周囲の音の見極めに使う。
cVcノイズキャンセリングは無視していい(そこまで効果ない)
令和最新版ワイヤレスイヤホンなどで一般的なcVcノイズキャンセリング。
cVcノイズキャンセリングもまた通話時のノイズカット機能のこと。米クアルコムが開発しているワイヤレスイヤホン向けのCPUを搭載しているワイヤレスイヤホンであれば、標準機能としてcVcノイズキャンセリングが利用できる。
ただ、正直なところノイズカット効果は薄め。気持ち、ほんの気持ち通話音声がクリアになっているのかな...?というレベル。
お守り程度に使うのであればまだしも、通話マイクをメインとしたワイヤレスイヤホンを探している人であれば、cVcノイズキャンセリング対応はそこまで魅力的なセールスポイントとは言えないので無視してしまっていいと思う。
通話マイク性能に優れたおすすめモデルはこれ
AirPodsシリーズ
ワイヤレスイヤホンとして絶対的な安定感を誇るAirPodsシリーズ。通話マイクもこれまた強い。
AirPods(第2世代)以降のモデルでビームフォーミングに対応。極めて精度の高い通話時のノイズカットが使える。
また、AirPods Pro、AirPods(第3世代)であれば、通話時の風切り音を防ぐための特殊メッシュを採用。マイク部分が特殊メッシュで覆われていて、たとえ暴風の中で通話する場合でも風が”シュバババ”と入り込むのを防げる。
該当モデルはこれ
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2019年10月発売。ノイズキャンセリング(ANC)対応の上位版モデル。
直販価格:23,800円 Amazonで確認
2021年10月発売。スタンダード版AirPodsの第3世代モデル。ノイズキャンセリング(ANC)非対応。
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2019年3月発売のスタンダード版の旧式モデル。ワイヤレス充電(Qi充電)に対応しない安価版。
直販価格:20,800円 Amazonでチェック
AirPods(第2世代)のワイヤレス充電(Qi充電)対応版。
Galaxy Budsシリーズ
サムスンが手がけるワイヤレスイヤホンシリーズ「Galaxy Buds」。
現行モデルの3製品がいずれもビームフォーミングに対応。イヤホン片側3つのマイクを使った精度の高いノイズカット機能を有する。
Galaxy Budsシリーズはマイクが小さく、風切り音の影響を受けにくい。風が吹き荒れる屋外で通話したい人にも最適だ。
なお、Galaxy Budsは名前こそGalaxyだが、Galaxyスマホ以外とも接続できる。中身は普通のBluetoothイヤホンであり、AndroidスマホもちろんiPhoneでも使えるので安心あれ。
該当モデルはこれ
市場価格:1.3万円前後 Amazonで確認
2021年9月発売。Galaxy Buds最新エントリーモデル。ノイズキャンセリング(ANC)対応。
市場価格:1.5万円前後 Amazonで確認
2021年4月発売。ノイズキャンセリング(ANC)、IPX7の防水性能を搭載した最上位モデル。
市場価格:1.7万円前後 Amazonでチェック
2020年9月発売。耳穴を完全にふさがないオープンイヤーイヤホン。ノイズキャンセリング(ANC)のON/OFFで遮音性が調整できる。
パナソニック「テクニクス」(Technics)シリーズ
パナソニックの高級オーディオブランド「テクニクス」。2021年10月に登場した2製品が非常に、非常に優れた通話マイク性能を誇る。
イヤホン片側3つのマイクを使った高精度のビームフォーミング機能はもちろん、通話音声を極めてクリアに処理してくれる。さながらフォトショ通話マイクだ。
AirPodsシリーズ同様にマイク部分を特殊メッシュで覆っており、屋外で使う場合の風切り音も低減している。
該当モデルはこれ
市場価格:2.8万円前後 Amazonで確認
LDAC(ハイレゾ再生)&ノイズキャンセリング(ANC)対応の上位版モデル。マルチポイント対応。
市場価格:1.5万前後 Amazonで確認
LDAC&ノイズキャンセリング非対応の通常版モデル。マルチポイント対応。マイク性能は上位版モデルと変わらず。
ソニー「WF-1000XM4」
2021年6月に発売が開始されたソニーの新作フラッグシップ「WF-1000XM4」。
従来モデル(WF-1000XM3)の通話マイクのポンコツぶり一転、WF-1000XM4はセールスポイントと言えるまでに通話マイク性能が向上。ビームフォーミング機能の搭載はもちろん、骨伝導センサーを活用して口元の音の検出精度を高めるなどガチ仕様の通話マイクへと変貌を遂げた。
ハイレゾ再生(LDAC)やノイズキャンセリング(ANC)ばかり注目される同機だが、通話マイク狙いで購入するのも十分ありだ。
該当モデルはこれ
市場価格:3万円前後 Amazonで確認
2年ぶりリニュアルされたソニーのフラッグシップモデル。完全ワイヤレスイヤホンで世界初のLDAC(ハイレゾ再生)対応。
ゼンハイザー「CX」シリーズ
ドイツを代表するオーディオブランド「ゼンハイザー」。
オーディオ性能ばかり注目されるが、それと同じくくらいの実力があるのが通話マイク。イヤホン片側3つのマイクを搭載。精度の高いビームフォーミング機能が使える。
マイク穴も小さく、風切り音の影響も少ない。屋外で通話したい人でも問題ない。
該当モデルはこれ
市場価格:2万円前後 Amazonで確認
ハイレゾ(aptX Adaptive)&ノイズキャンセリング(ANC)対応の上位版モデル。
市場価格:1.3万円前後 Amazonで確認
ハイレゾ&ノイズキャンセリング非対応の通常版モデル。通話マイク性能は上位版と変わらず。
この記事のまとめ
ここまで通話マイク性能に優れた完全ワイヤレスイヤホンの選び方、およびおすすめ製品をまとめてきた。
テレワーク時勢の中、各社とも高性能ワイヤレスイヤホンの差別化ポイントとして通話マイク性能を強化している。通話マイク狙いでワイヤレスイヤホンの購入を検討している人であればよりどりみどりだ。
特にこの記事で紹介したワイヤレスイヤホンであれば、いずれもハズレない。イヤホン片側3つのマイクを搭載しており、名実ともに通話マイク性能に優れたワイヤレスイヤホンとなる。ぜひ試してみてほしい。
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