最新iPhoneは次世代SIMカード「eSIM」に対応します。以下iPhoneを使ったeSIMの設定方法を解説します。
【前提知識】iPhoneのeSIM事情
そもそものeSIMとは
eSIM(イーシム)とは、標準SIM、microSIM、nanoSIMに続くSIMカードの次世代規格です。
eSIM対応スマホであれば、スマホ本体にSIMカード機能が備わっているため、物理SIMカードを必要としません。プリペイドSIMを契約したり、違う通信会社に乗り換える際には、QRコードを使ってスマホ本体のSIMカード情報を書き換えられます。
現行主流のSIMカードはnanoSIMですが、いずれはeSIMが主流になると見られます。すでに海外では旅行者向けのプリペイドSIMがeSIMとして提供されるなどeSIMの商業化が進んでおり、物理SIMカードを必要としないeSIM時代が到来しつつあります。
iPhoneのeSIM事情
iPhone XS(2018)以降のiPhoneは、キャリア版、SIMフリー版かかわらずeSIMに対応します。
▼eSIMに対応しているiPhone一覧
モデル名 | 発売年次 |
iPhone SE(2020) | 2020年 |
iPhone 11、11 Pro、11 Pro Max | 2019年 |
iPhone XS、XS Max | 2018年 |
iPhone XR | 2018年 |
なお、キャリア版iPhoneに関してはSIMロック解除しないとeSIMは使えません。
【本題】iPhoneでeSIMを設定する方法
iPhoneでeSIMを設定する方法を解説します。
【手順1】eSIMサービスに申し込み、QRコードを生成する
eSIMは物理SIMカードを必要としないため、SIMカードの発送プロセスがありません。申し込み数分でQRコードが生成されますので、これを使ってeSIMの開通手続きを行います。
以下ではIIJmioのeSIMサービス「データプランゼロ」を使って解説します。

【手順2】QRコードを使って開通手続きする
設定アプリを開き、「モバイル通信」→「モバイル通信プランを追加」を選択。
QRコード読み込みのためのカメラアプリが立ち上がりますので、eSIM開通手続き用のQRコードをスキャンします。

(写真クリックで拡大)
なお、何かしらの理由でQRコードを読み取れない場合は、画面下にある「詳細情報を手動で入力」を選択。「SM-DP+アドレス」と「アクティベーションコード」を手動で入力します。
読み取ったら「モバイル通信プランを追加」を選択。
数秒のアクティベートのち設定完了です。QRコードを通すだけですので非常に簡単です。
【手順3】主回線、副回線の設定
iPhoneは物理SIMカードとeSIMとを同時利用(同時通信)できます。
通話用のSIMカード、データ通信用のSIMカードをそれぞれ個別に選択できるため、都度手持ち回線に合わせて設定できます。
通話用のSIMカード(電話番号)を設定する
「デフォルトの音声回線」を選択。チェックマークの入っている電話番号で発着信されます。
データ通信用のSIMカードを設定する
「モバイルデータ通信」を選択。チェックマークを入れた回線でデータ通信を行います。
なお、「モバイルデータ通信の切替を許可」をONにすると、接続環境が悪いときなど自動で主回線←→副回線が切り替わります。勝手に変えたくない場合はOFFにしときましょう。
FaceTimeとiMessageを設定
もっぱらeSIM登録後にアラートで登場。eSIMの電話番号をFaceTimeやiMessageと紐付けたい場合は「OK」を選択します。
これでひととおりの設定は完了です。
オプション設定
「主回線」「副回線」の名称を変更する
デフォルトでは回線名が「主回線」「副回線」を表示されますが、これは任意の名称に変更できます。
名称変更したいプランを選択し、カスタム名称をタップすることで名称変更できます。
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