現在2020年だが、かれこれ5年以上発売が続いているソニーの隠れたベストセラー商品がある。それが今回レビューするソニーイヤホン「MDR-EX450」だ。
MDR-EX450は価格5,000円前後のイヤホンながら、同タイプのイヤホンでは大型となる12mmドライバーを搭載しており、価格に似合わぬ重厚なサウンドが楽しめる。さすがのソニー製品だと感じられる1品だ。
かくいう筆者も長らく愛用していて、ワイヤレスイヤホンのバッテリー切れの保険としての、とりあえずのイヤホンとして重宝している。以下、愛用者こその実際の使い勝手も含めてレビューしていく。
▼ MDR-EX450
この記事の目次(タッチで移動)
広告
製品レビュー
MDR-EX450 は、2014年に発売開始されたソニーイヤホン。型番「MDR-EX450
」はマイクなしモデル、マイクありモデルは型番「MDR-EX450AP
」となる。
その最大の製品特徴と言えるのが12mmドライバーである。カナル型イヤホン(耳栓型イヤホン)として、また5,000円イヤホンとしては異例の大型ドライバーであり、重厚なサウンドが楽しめる。
同12mmドライバーはソニー独自の技術により16mm相当の大きさを実現しているとか。
実際に MDR-EX450 で音楽など聞くと、やはり低音〜中音がしっかりと聞こえるので、男性ボーカル曲やロックバンド曲とこの上なく相性が良い。
他方、高音が少し微妙な出来だ。低音〜中音に合わせた落ち着いた音と評価すべきか、単に高音が潰れているだけか、どう評価すべきか非常に迷う。各々好みも左右するかと思うが、高音シャンシャンした音や突き抜けた感じの音はあまり楽しめないので、音ゲーなどとは合わないかもしれない。
イヤホン重量はケーブル含めて13g。イヤホン筐体(ハウジング)にはアルミニウム素材が使われているため、ワイヤレスイヤホン同等レベルの軽さを実現している(ワイヤレスイヤホンが片耳6g〜10g程度)。
この軽さゆえ、長時間イヤホンを耳に付けていても違和感や疲労感がない。また、イヤホン形状が一般的なカナル型イヤホン(耳栓型イヤホン)のため変なクセもない。ここらも評価ポイントだろう。

耳に付けた状態
ケーブルは絡みにくい(と思う)
ソニー曰くの「セレーションコード」技術、ケーブル表面がザラザラした作りになっているため、ケーブルが極力絡まらないようになっている。
ケーブルをぐちゃぐちゃさせても千切れ麺のようにほどける。
その効果の程はよく分からんが(笑)、普段イヤホンを使っていて、確かに極度にケーブルが絡まってたような記憶はなく、一定の効果はあるのだと思ってる。
ハゲ注意
これまでのレビュー写真を見て薄々感じているかもしれないが、イヤホン外側の「SONY」ロゴ部分が剥げやすいので丁寧に扱った方がいい。軽く当てただけでも傷付き、赤ちゃんが口で噛んだ後みたいなビジュアルになる。
この記事のまとめ
ソニーイヤホン「MDR-EX450」をレビューした。
総合的に見れば非常に満足度の高いイヤホンだ。高音の出来に関しては評価二分するだろうが、数千円の安物イヤホンと比べて明らかな音の違いは感じられるため、性能的にも価格的にも入門プラスアルファのイヤホンとして丁度良いと思う。気になる人はぜひ試してみてほしい。
▼ MDR-EX450