パナソニック「RZ-S50W」レビュー|AirPods Proとガチンコ勝負できるパナソニック初の完全ワイヤレスイヤホン

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パナソニック初の完全ワイヤレスイヤホン「RZ-S50W」をレビュー。

コロナ最中の2020年4月に発売開始した同イヤホン。昨今のワイヤレスイヤホン・トレンドたるノイズキャンセリング(アクティブノイズキャンセリング)に対応しているほか、ワイヤレス接続の安定感やストレスフリーな使い勝手も備えており、業界トップのAirPods Proに真正面から挑める意欲作となっている。

以下ひととおりレビューしていくので購入を検討されている方、また、パナソニック製品こその購入価値を見いだしている方は参考にされたい。

レビュー対象製品

パナソニック「RZ-S50W」レビュー

製品概要

パナソニック「RZ-S50W」は、2020年4月に発売開始となった完全ワイヤレスイヤホン。”パナソニック”名義で初の完全ワイヤレスイヤホンとなる。市場価格は2.2万円前後。

ノイズキャンセリングはじめ、外音取り込み機能、高性能マイク、IPX4の防水(防滴)仕様など昨今のワイヤレスイヤホン・トレンドをふんだんに盛り込んだ製品となる。

また、オーディオ伝統メーカーたるパナソニックならではの解像度の高いオーディオ品質も魅力の一つだ。

 

同時に発表された2モデルについて

パナソニック「RZ-S50W」とともに「RZ-S30W」「EAH-AZ70W」の2モデルが発表された。

RZ-S30W」はノイズキャンセリングに対応しない実質的な下位モデルであり、市場価格1万円前後で購入できる。

EAH-AZ70W」はパナソニック往年のオーディオブランド、”Technics”名義で発表された実質的な上位モデル。ノイズキャンセリング&10mmドライバーを搭載している。市場価格は3.2万円ほど。

Technics「EAH-AZ70W」(市場価格3.2万円ほど)

 

デザイン

カラーはブラックとホワイトの2色展開。今回レビューするのはブラックだ。

見た目は本当に黒いだけなので特段レビューすることもないのだが、大まかに言えば、よくある電化製品っぽい黒だ。

イヤホン本体も黒い。イヤホンは全体的にラバー感あり、テレビリモコンのボタンみたいな触り心地。

なお、イヤホン外側の装飾部分にはノイズキャンセリング用の集音マイクが搭載されている。

イヤホン内側。トライポフォビア(集合体恐怖症)の人には辛そう。

 

ケースサイズ

長い方が7cm、短い方が3.7cm

厚さ2.7cmほど

ケースサイズはかなりコンパクト。長い方が7cm、短い方が3.7cm、厚さが2.7cmほど。ズボンの小ポケットにもラクラク入るサイズ感なので手ぶら外出時でも邪魔にならない。

 

つけ心地

カナル型(耳栓型)イヤホンなので癖なく使えるはずだが、妙なフィット感の悪さ、収まりの悪さがある。

イヤホン筐体サイズが大きく、ノズル口径も大きめ、おまけにイヤホン内部が膨らんだ構造なので、耳の奥まで押し込みにくい。

写真右がRZ-S50W。大きくて膨らんでる(写真クリックで拡大)

写真下がRZ-S50W。膨らんでる部分が耳に入れたときに邪魔になる(写真クリックで拡大)

もっぱら耳が小さい人だと、いくらイヤーピースのサイズ調整しても、そもそもイヤホンが耳の奥まで入らない。これによるイヤホンのフィット感、ホールド感への悪影響は避けられないだろう。できれば購入前に家電量販店などで一度試着してみるべきだ。

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性能レビュー

パナソニック「RZ-S50W」の総合評価

※評価はSが最高、Cが最低

  評価 コメント
ノイズキャンセリング性能 S ほぼほぼ音が消える完成度の高さ
外音取り込み機能 S ホワイトノイズもなく使える
オーディオ性能(音質) S 音の解像度が非常に高くて心地よいサウンド
接続安定性 A 普段使いでは問題なし
ペアリング勝手 S 複数デバイス、複数OS跨いでも問題なし
バッテリー持ち A ケース併用で最大19時間
充電環境 A USB Type-C充電のみ、ワイヤレス充電には対応せず
タッチ操作性 A タッチセンサー式としては操作安定
マイク性能 S MEMSマイク&通話用ノイズカット搭載
防水 B IPX4仕様(IPX4は正確には防滴)

全体的に非常にバランスの取れた製品だ。粗らしい粗がなく、使い勝手ではAirPods Proと変わらない。特にオーディオ品質は日本人好みの解像度の高いサウンドなので気に入る人が多いと思う。

以下詳しく見ていく。

 

ノイズキャンセリング性能【評価S】

ノイズキャンセリングのクオリティは高い。自動車の音や風の音など低周波音を中心に除去しており、これぞノイズキャンセリングといった静寂が味わえる

人の声や駅のアナウンスなど高周波音は聞こえるが、これはAirPods Proはじめ他のノイズキャンセリングイヤホンと変わらない。昨今のワイヤレスイヤホンにおけるノイズキャンセリングとは、もっぱら低周波音を除去するのが一般的だ。この文脈において、パナソニック「RZ-S50W」のノイズキャンセリング性能は非常に優秀と言える。

 

外音取り込み機能【評価S】

外音取り込み機能に対応。イヤホンを付けたままでも周囲の音、人の声が聞き取れる。

少しばかりホワイトノイズっぽい音(小雨のような音)がするが、耳を研ぎ澄まさないと聞こえない。自動車の走行音や人の声は問題なく聞こえるので、ジョギング中など安全考慮して使うには丁度よいだろう。

なお、外音取り込み機能は、イヤホンのタッチパッドを2秒長押しでON/OFFできる。

 

オーディオ性能(音質)【評価S】

音の解像度が非常に高く、聞き心地のよいサウンドだ。原曲に忠実な低音の響き、中〜高音域も出てて、ボーカル音声も聞き取りやすい。そこまでボリュームを上げずとも力強い音が響き、それでいてクリア。9割方の人が満足できる王道イヤホンだと思う。

あまりに音が丁寧すぎて、人によっては低音が弱々しく感じるかもしれない。その場合は、専用アプリのイコライザー調整で低音重視に変更、あるいはイコライザーそのものを調整するとよい。8mmのダイナミックドライバーを搭載しているので、イコライザーさえいじれば、まだまだ低音が出る。

専用アプリでイコライザー調整できる

 

接続安定性【評価A】

接続は悪くない。周囲の電波干渉の具合にもよるが、イヤホンそれ自体のスペックとして、音楽再生中に音が飛んだり、接続そのものが切れたりすることはほぼ無いと言える。

ただ、aptXコーデックに対応しないせいか、ときたま動画視聴時に映像と台詞の音ズレが見られた。

 

ペアリング勝手【評価S】

タッチパッドを7秒長押しで新規ペアリングモードに

ペアリング動作は全体的に安定していてストレスを感じることはない。

特に複数デバイス間でペアリングを切り替える際、AirPodsやGalaxy BudsシリーズのようにBluetooth設定画面からワンタッチでペアリングが切り替えられるので便利だ。

新規ペアリング

ペアリングボタンは付いておらず、イヤホンのタッチパッドを7秒長押しで新規ペアリングモードが起動する。マルチペアリング対応なので複数デバイスとペアリングできる。なお、Androidスマホであれば専用アプリを使えば、ほぼ自動でペアリングできる。

再接続

ケース蓋を開くと最後にペアリングしていたデバイスと自動でペアリングされる。

ペアリング切り替え

ペアリング済みデバイス間でペアリングを切り替える場合、Bluetoot設定画面で手動で切り替えられる。また、Androidスマホであれば専用アプリ起動でも切り替えられる。

「再接続」成立時のペアリング切り替え

すでに他のデバイスと再接続された状態でも上書きでペアリングが切り替えられる。

 

バッテリー持ち【評価A】

バッテリー持ちはイヤホン単体6.5時間、ケース併用で最大19.5時間。ノイズキャンセリングOFFの状態で使えばケース併用で最大22.5時間となる。

ノイズキャンセリング利用時のバッテリー持ちは業界一般的なレベルだが、AirPods Proやソニー「WF-1000X M3」の24時間に比べると幾分短い。

 

充電環境【評価A】

充電はUSB Type-Cポートから

充電はUSB Type-Cポートで行う。ワイヤレス充電(Qi充電)には対応しない。短時間充電機能を備えており、約15分の充電でオーディオ再生60分相当のバッテリーチャージが可能。

 

タッチ操作性【評価A】

タッチパッド搭載

ワイヤレスイヤホンのタッチパッドと言うとなかなかに反応が悪い、出来の悪いイメージがあるが、パナソニック「RZ-S50W」のタッチパッドは予想外に優秀だ。ダブルタップなど複数回タップもきちんと認識されており、反応処理が安定していて使いやすい。

タッチ操作コマンドについて

タッチ操作コマンドは少し複雑。というか、かなりの初見殺しである。タッチ操作コマンドの割り当て変更は行えないので使い始めの頃は手間取るかもしれない。

右イヤホンのタッチ操作コマンド

1回タッチ オーディオ再生/停止、(着信時)着信受け
2回タッチ 音楽の先送り
3回タッチ 音楽の前戻し
2秒長押し ノイズキャンセリングON → 外音取り込み機能ON → OFF →(以下繰り返し)※
(着信時)通話拒否、(通話時)着信終了
7秒長押し 新規ペアリングモード起動

※2秒長押しごとに「→」の順番でコマンドが切り替わる。

左イヤホンのタッチ操作コマンド

1回タッチ オーディオ再生/停止、(着信時)着信受け
2回タッチ 音量を1下げる
3回タッチ 音量を1上げる
2秒長押し 音声アシスタント起動
(着信時)通話拒否、(通話時)着信終了
7秒長押し 新規ペアリングモード起動

 

マイク性能【評価S】

“Panasonic”ロゴの下に通話用マイクあり

通話用マイクを内蔵しているので、着信通話時の音声マイクとして、また音声アシスタントを起動しての音声操作用マイクとして利用できる。

スマホで一般的なMEMSマイク、および集音マイクを活用したノイズカット機能(ビームフォーミング)を搭載していることもあり、屋外など騒音の入りがちな場所でも声がきちんと聞き取れる。テレワーク用途のマイクとしてもうってつけだろう。

 

防水(防滴)【評価B】

IPX4仕様。厳密にはIPX4は防水ではなく防滴である。とはいえ、水洗いや潜水利用ができないだけで、雨の日の屋外利用やジムやジョギングなど汗かく環境で使う分には問題ない。

 

専用アプリについて

専用アプリ「Panasonic Audio Connect」がiOS、Android向けに配信される。アプリはかならずしも必要ではないが、以下のようなカスタマイズはアプリでしか行えない。

  • イコライザー調整(音質調整)
  • ノイズキャンセリング調整(ノイズカットの強弱調整)
  • 外音取り込み機能調整(取り込み具合の強弱調整)

これに加えてAndroidアプリであれば初回のペアリング設定、およびアプリ起動による複数デバイス間のペアリング移動が可能。

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この記事のまとめ

パナソニック「RZ-S50W」をレビューした。

AirPods Proに通ずる安定感、ストレスフリーな使い勝手に非常に好感が持てた。さらにはノイズキャンセリングとオーディオ性能も言うことなく、今日のワイヤレスイヤホン市場においてAirPods Proと真正面からぶつかれる数少ないワイヤレスイヤホンであると太鼓判を押せる。

ただ、繰り返すが、イヤホンのフィット感だけが懸念材料としてある。一般的なワイヤレスイヤホンに比べてイヤホン形状がいびつでサイズも大きい。耳が小さい人だとイヤホンが耳奥まで入りきらず、イヤホンが抜け落ちそうだ。

できることなら先に実機を試して、イヤホンが耳奥まで押し込めるか、抜け落ちないか確認しておいた方がよいだろう。

レビュー対象製品

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