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Anker Soundcore Liberty 2 Pro レビュー|オーディオ特化したAnker最上位ワイヤレスイヤホンの実力を試す

2020年12月13日

Ankerが展開するワイヤレスイヤホンブランド「Soundcore」。その中で最上位モデルに位置づけられるのが今回レビューする「Anker Soundcore Liberty 2 Pro」。

コスパ特化のAnkerワイヤレスイヤホンの中では珍しいオーディオ特化モデル。片側2つのドライバーユニットを搭載しており、ボリュームを上げずとも響くTHE オーディオらしさがある。

その分、価格は14,380円と従来よりも高価格化。とりあえずで手を出しにくい価格になった。そこで当記事では Anker Soundcore Liberty 2 Pro のオーディオ性能をチェック。価格に見合う製品かどうか検証していく。

【レビュー対象製品】Anker Soundcore Liberty 2 Pro

発売時期2019年11月
直販価格14,380円(税込)→1.2万円前後

カラーリングはブラックとホワイトの2色。レビューはブラックで行う。

○ Anker Soundcore Liberty 2 Pro の評価ポイント

  • ドライバーユニットを片側2つづつ搭載したオーディオ特化モデル
  • ワイヤレス充電(Qi充電)対応
  • ケース併用32時間の長時間バッテリー

× ダメなところ

  • Ankerワイヤレスイヤホンにしては高い
  • (価格のわりに)ノイズキャンセリング非対応
  • 外音取り込み機能は非搭載
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Anker Soundcore Liberty 2 Pro レビュー

製品概要

Anker Soundcore Liberty 2 Pro は、2019年11月に発売開始となった完全ワイヤレスイヤホン。

充電器メーカーのAnkerが手がけるオーディオブランド「Soundcore」の最上位モデルとなる。直販価格は14,380円(税込)と同シリーズでは唯一となる1万円超の価格で展開される。Anker恒例の18ヶ月保証(Anker会員は24ヶ月)も付属する。

 

サイズ&デザイン

ケース

写真縦5.6cm、横8cm

厚さは2.7cmほど

ケースはパソコンマウスのような卵型デザイン。マット素材と相まり、手で握ったときの感触は、ほぼほぼパソコンマウスにしか思えない。

ズボンのポケットに入れておいても邪魔にならないサイズ、そして重さ(68g)なので、外出用途のワイヤレスイヤホンとして使うのに丁度いい。

パソコンマウス感100%

蓋はスライド式。接合部分はしっかりしているので無理に反対側に折り曲げたりしない限り破損しないと思う。

 

イヤホン本体

ロゴ部分はアルミ素材

イヤホンはカナル型(耳栓型)を採用。片耳8gと相場よりも少しだけ重めだが、イヤーピースとイヤーウィングによる2重ホールド仕様なので、そこまで耳への負担はない。むしろ、しっかりとしたホールド感が重さを緩和していて安定感もある。

イヤーピースとイヤーウィングはサイズ調整できる。イヤーピースのサイズを大きくすれば遮音性も高められる。予備のイヤーピース(&イヤーウィング)が同梱されるので事前に調整あれ。

予備のイヤーピースはXS〜Lサイズまで用意

 

ペアリング勝手

初回の新規ペアリングはケース蓋を開けば自動で始まる。以降はケース蓋を開くと再接続される。

マルチペアリングに対応。2台目以降のペアリングを行う場合、ケース側面にあるボタンを3秒長押しすれば新規ペアリングモードに切り替えられる。

新規ペアリングモードに切り替えるためのボタン

マルチポイントには非対応。複数デバイスと同時接続できず、都度ペアリング先を切り替える必要がある。

なお、複数デバイス間でのペアリング切り替えだが、切り替え都度現在のペアリングを切断する必要がある。大手製品のようにBluetooth設定画面からのワンタッチでのペアリング切り替えには対応しない。

 

オーディオ性能(音質)

ベースとしてはドンシャリ系(低音強め、高音シャンシャン)。11mmのダイナミックドライバーを搭載していることもあり、やはり低音は響く。それでいて高音の細かな音も表現されていて、俗に言う「解像度の高いイヤホン」として楽しめると思う。

ただ、低音、高音ともに”やりすぎ”感は否めない。どちらかと言うとイコライザー(音質調整)ありきで調整して楽しむイヤホンだと思う。

Ankerワイヤレスイヤホンは豊富なイコライザーのプリセット(サンプル)を用意していて、専用アプリからイコライザーが切り替えられる。Anker Soundcore Liberty 2 Pro も専用アプリ対応なのでイコライザー前提で使えば丁度いいオーディオ具合になりそうだ。

ノイズキャンセリング非対応

1万円超えのワイヤレスイヤホンだが、ノイズキャンセリング(アクティブノイズキャンセリング)には非対応。

「HearID」対応

Anker独自のイコライザー作成機能「HearID」に対応。専用アプリ上で耳鼻科の聴覚検査のような音の聴き取りテストを行い、低音、中音、高音の聴こえ具合に合った最適なイコライザーを作成してくれる。

ほぼ誤差の修正範囲なのでイコライザー一つで劇的に何が変わるというものではない。ただ、イコライザーながらもサウンドを極度に濁さず、音の微調整に留まってくれるので、音質をカスタマイズしたくない、デフォルト原理主義者のためのイコライザーとしては最適解かと思う。

 

外音取り込み機能

外音取り込み機能は非搭載。

 

ワイヤレス接続の安定感

周囲の電波干渉具合にもよるが、音飛び、接続切れなどほぼ遭遇することはない。他のAnker Soundcoreシリーズ同様に接続は安定している方だと思う。

BluetoothコーデックはSBC、AAC、apt-Xに対応。iPhoneではAACコーデック、Androidスマホであれば大方aptXコーデックでのオーディオ再生となる。ここらはほぼほぼ他社ワイヤレスイヤホンと変わらない。

Androidスマホでapt-Xで接続している状態であれば動画視聴時の映像と音のズレもほぼ見られない。iPhoneだとAAC止まりなので周囲の電波干渉具合によっては多少なりに影響あるかもしれない。

 

バッテリー持ち

イヤホン単体で8時間、ケース併用で最大32時間のバッテリー駆動が可能。今日のワイヤレスイヤホンではトップクラスのバッテリー持ちだ。それこそAirPodsシリーズでもケース併用で24時間前後なので、30時間超え32時間のバッテリーとは十分すぎる内容だ。

ケース前面にあるLEDランプがバッテリー残量ランプ。ランプ3つ点灯でバッテリー70%以上、ランプ2つ点灯で70%〜30%、ランプ1つでバッテリー30%以下となる。ランプはケース蓋を開く、あるいはケース裏のボタンを1回押すと点灯する。

 

充電環境

USB Type-Cケーブルを使った有線充電、およびワイヤレス充電(Qi充電)に対応している。現状考えうる最高の充電環境を備える。

USB Type-Cケーブルを使った有線充電だと急速充電可能。15分の充電でオーディオ再生2時間分のバッテリーが充電できる。

 

そのほかチェックしておきたい細かなところ

マイク性能はよい

イヤホン前方に通話用マイクあり

イヤホンマイクを内蔵しており、マイク通話や音声アシスタントの音声操作が行える。

Anker Soundcoreシリーズではおなじみとなりつつある「cVc8.0」、通話マイク用のノイズキャンセリング機能を備える。マイクから離れた場所にある音を極力除去してくれるので、屋外や少しうるさい場所でも声だけが認識され、相手に届く。

室内で使うには十分すぎるスペックなのでテレワーク用途のマイクとしても最適だ。

 

タッチ操作性

イヤホン側面に物理ボタン搭載

物理ボタンをイヤホン側面部分に備える。タッチセンサーよりも誤反応が少なく、動作が安定している。ダブルタップ(2回押し操作)も問題ない。ボタンの押し心地は硬くなく、柔からすぎず、丁度いい具合だ。

欠点を挙げるならばボタンの位置だろうか。丁度イヤホンを掴む場所にボタンが付いているので、イヤホンを装着するときに誤ってボタンを押してしまうことがある。

 

防水(防滴)はIPX4とごく普通

IPX4相当の防水性能を備える。なお、厳密にはIPX4は防滴性能だ。

浸水したりするとアウトだが、雨降る中で使ったり、汗かく環境で使う程度であれば問題ない。

 

専用アプリ「Soundcore」について

Anker Soundcoreシリーズ向けに配信される専用アプリ「Soundcore」が利用できる。アプリはiOSAndroid双方に用意。

特段アプリを使わなくても問題ないが、以下のような設定を行う場合はアプリ必須となる。

  • イコライザー変更
  • Hear ID(独自イコライザー作成)
  • タッチ操作コマンドの割り当て変更

なお、アプリトップ画面にはペアリング接続する「接続」ボタンも用意されているのだが、いざボタンを押しても端末のBluetooth設定画面への移動が促されるだけでペアリングできなかった。

 

この記事のまとめ

Anker Soundcore Liberty 2 Pro をレビューしてきた。

○ Anker Soundcore Liberty 2 Pro の評価ポイント

  • ドライバーユニットを片側2つづつ搭載したオーディオ特化モデル
  • ワイヤレス充電(Qi充電)対応
  • ケース併用32時間の長時間バッテリー

× ダメなところ

  • Ankerワイヤレスイヤホンにしては高い
  • (価格のわりに)ノイズキャンセリング非対応
  • 外音取り込み機能は非搭載

オーディオ性能は明確に他のAnkerワイヤレスイヤホンとは異なる。きちんと音が響く。イコライザー調整で自分好みの音にハードレベルでカスタマイズできる汎用性の高さがある。

他方、オーディオ以外のスペックは従来のAnkerワイヤレスイヤホンとさして変わりない。ほぼほぼ同等スペックの Anker Soundcore Liberty Air 2 が約8,000円で購入できるので、オーディオにさして興味がない人だと1.4万円する同製品はコスパが悪そうだ。

あくまでオーディオにこだわっていて、オーディオのために1.4万円を払う気がする人が購入すべきだろう。普通のワイヤレスイヤホン、普通のAnkerワイヤレスイヤホンで問題ないなら Anker Soundcore Liberty Air 2 で十分だ。

 

レビュー対象製品

 

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