ドコモ、au、ソフトバンクに続く4番目の通信キャリア(MNO)として本サービスが開始された「楽天モバイル」。大手キャリア3社と比べても遜色ない自社スマホを用意しており、ソニー、サムスン、OPPOなどメジャーブランドが勢揃いだ。
この記事では楽天モバイルでセット購入できるスマホ端末のおすすめモデルを紹介。それぞれのスマホのアピールポイントや使い勝手を解説していく。楽天モバイル契約に際してスマホをセット購入しようと考えている人は参考にしてほしい。
楽天モバイルのスマホ端末の特徴
楽天モバイルのスマホ端末一覧
楽天モバイルで購入できるスマホ端末だが、大まかにまとめると以下のようなラインナップになる(全18機種、2021年1月時点)。
製品名 | 基本販売価格(税込) | 発売時期 |
Rakuten(楽天オリジナルスマホ) | ||
Rakuten BIG | 63,455円 | 2020年9月 New!! |
Rakuten Hand | 18,182円 | 2020年12月 New!! |
Rakuten mini | 17,000円 | 2020年1月 |
OPPO | ||
OPPO Reno3 A | 36,182円 | 2020年6月 New!! |
OPPO Reno A | 35,273円 | 2019年10月 |
OPPO A73 | 28,000円 | 2020年11月 New!! |
OPPO A5 2020 | 20,019円 | 2019年11月 |
AQUOS(シャープ) | ||
AQUOS R5G | 117,091円 | 2020年3月 New!! |
AQUOS sense4 plus | 39,819円 | 2020年12月 New!! |
AQUOS sense3 plus | 34,528円 | 2019年12月 |
AQUOS sense4 lite | 29,819円 | 2020年11月 New!! |
AQUOS sense3 lite | 23,619円 | 2019年10月 |
Galaxy(サムスン) | ||
Galaxy Note10+ | 89,982円 | 2019年10月 |
Galaxy S10 | 65,437円 | 2019年6月 |
Galaxy A7 | 17,000円 | 2019年10月 |
XPERIA(ソニー) | ||
XPERIA Ace | 34,528円 | 2019年6月 |
arrows(富士通) | ||
arrows RX | 18,182円 | 2019年10月 |
HUAWEI | ||
HUAWEI nova 5T | 54,364円 | 2019年11月 |
※発売時期はスマホの発売開始時期を掲載、楽天モバイルでの取り扱い時期とは異なる
2021年1月時点で潤沢なポイント還元を行っており、いずれの機種を購入しても8,000ポイント〜20,000ポイントが楽天ポイントとして還元される。楽天ポイントは「1ポイント=1円分」で楽天モバイル料金の支払いに充てることができるので全額きれいに消化できる。
【特徴1】最新モデルに限ると主要ブランドは「Rakuten」「OPPO」「シャープ」の3つのみ
楽天モバイルは、ソニー、サムスンなど大手キャリア3社と変わらぬ名だたるスマホメーカーを揃えてはいるものの、最新モデルに限ると選択肢は多分に減る。それこそ実質的に「Rakuten」「OPPO」「シャープ」の3社で最新モデルを賄っている状態だ。
ソニー、サムスンなどメジャーメーカーのスマホは、いずれも2019年モデルであり、2020年以降は新しいスマホが供給されていない。最新モデル狙いの人は注意した方がいい。
【特徴2】「Rakuten」ブランドスマホは上級者向け

出典:製品|楽天モバイル
楽天オリジナルスマホとして展開される「Rakuten BIG」「Rakuten Hand」「Rakuten mini」の3機種は、すべてeSIMのみ対応の玄人向けモデルとなる。通常のSIMカードは使えない。
eSIMとは現行nanoSIMに続く次世代のSIMカード規格で、ソフトウェアベースのSIMカードとなる。まだまだ上級者向けの新機能なので、ここらの勝手がわからない人だと購入は止めといた方がいい。
【特徴3】総じて万人向けモデルは「シャープ」「OPPO」の2択
最新モデルかつ万人向け、なおかつ、クセなく使える楽天モバイルのスマホ端末というと、やはり「シャープ」「OPPO」が妥当なところ。
シャープは言わずとしれた国産メーカー。OPPOは世界シェア4位の中華メーカーで2018年に日本市場に参入、おサイフケータイに対応した国内ローカライズモデルをコスパ重視で展開している。
どちらのメーカーもスマホのパフォーマンスは安定しており、日常使いで文句ない仕上がりだ。以下ではシャープ、OPPOを中心に楽天モバイルでセット購入できるおすすめスマホ端末を紹介していく。
楽天モバイルでセット購入できるおすすめスマホ端末はこれ
2021年1月時点で楽天モバイルで取り扱いがある18種のうち、まず真っ先に狙うべきおすすめモデルが以下5機種となる。
- AQUOS sense4 plus
- AQUOS sense4 lite
- AQUOS R5G
- OPPO Reno3 A
- Galaxy S10
AQUOS sense4 plus(2020)
基本販売価格 | 39,819円(税込) |
発売時期 | 2020年12月 |
ここに注目! |
シャープの最新ミドルレンジスマホ。AQUOSスマホ史上最大となる6.7インチディスプレイ搭載。駆動速度は最大120Hzとハイエンド同等。 |
スペックシート(抜粋)
メモリ | 8GB |
本体容量 | 128GB |
microSD | ◯ |
CPU | Snapdragon 720G(8コア) |
画面サイズ | 6.7インチ |
本体重量 | 198g |
カメラレンズ | 4枚(標準、広角、マクロ、深度) |
おサイフケータイ | ◯ |
初期OS | Android 10 |
画面サイズ | 6.7インチ(2400×1080) |
本体サイズ | 縦16.6cm、横7.8cm、厚さ0.9cm |
本体重量 | 198g |
メモリ | 8GB |
ストレージ | 128GB(+microSD) |
CPU | Snapdragon 720G(8コア) |
カメラ |
外側①4800万画素(標準)、外側②500万画素(広角)、外側③200万画素(マクロ)、外側④200万画素(深度) |
内側①800万画素(標準)、内側②200万画素(深度) |
|
充電端子 | USB Type-C |
ワイヤレス充電(Qi) | × |
イヤホンジャック | ○ |
指紋センサー | ○ |
おサイフケータイ | ◯ |
そのほか | 防水/防塵 |
おすすめポイント解説
シャープのミドルレンジ帯「AQUOS sense」シリーズの最新モデル。CPUを除けばミドルレンズとは思えないハイエンド仕様であり、その上価格は4万円と非常にコスパよく抑えた。
ディスプレイサイズはAQUOSスマホ史上最大となる6.7インチ。120Hz駆動できるヌルサク・ディスプレイなので、ストレスフリーなタッチ操作はもちろん、3Dゲームの線画もヌルサクでたまらない。
カメラは4眼。標準レンズは4800万画素と価格に似合わぬ高画素仕様でズームしてもボヤけず撮影できる。また、最大115度で撮影できる超広角レンズも搭載しているので風景写真など開けた写真を撮影する際にも重宝する。
AQUOS sense4 lite(2020)
基本販売価格 | 29,819円(税込) |
発売時期 | 2020年12月 |
ここに注目! |
シャープのスタンダードスマホ。実用性第一の堅実スペックを手頃な価格で抑えた。おサイフケータイにも対応。 |
スペックシート(抜粋)
メモリ | 4GB |
本体容量 | 64GB |
microSD | ◯ |
CPU | Snapdragon 720G(8コア) |
画面サイズ | 5.8インチ |
本体重量 | 176g |
カメラレンズ | 2枚(標準、望遠) |
おサイフケータイ | ◯ |
初期OS | Android 10 |
画面サイズ | 5.8インチ(2280×1080)※IGZO |
本体サイズ | 縦14.8cm、横7.1cm、厚さ0.9cm |
本体重量 | 176g |
メモリ | 4GB |
ストレージ | 64GB(+microSD) |
CPU | Snapdragon 720G(8コア) |
カメラ |
外側①1200万画素(標準)、外側②800万画素(望遠) |
内側①800万画素 |
|
充電端子 | USB Type-C |
ワイヤレス充電(Qi) | × |
イヤホンジャック | ○ |
指紋センサー | ○ |
おサイフケータイ | ◯ |
そのほか | 防水/防塵 |
おすすめポイント解説
最新モデル「AQUOS sense4」の楽天モバイル専用カスタマイズ版。基本スペックは通常版と変わらないが、カメラレンズから超広角レンズが省かれており、その分、価格も通常版より7,000円近く安くなった。
格安モデルながらシャープ伝統の「IGZOディスプレイ」を搭載しており、節電ツールと組み合わせることで公称1週間のバッテリー持ちを実現した。そもそものバッテリー容量も4570mAhと現行スマホの中では最大クラスだ。
そのほか特筆すべき点はないが、「最新の格安スマホ」との括りで見れば楽天モバイルスマホの中では唯一無二のポジションにある。おサイフケータイにも対応しているので文句ない。
AQUOS R5G(2020)
基本販売価格 | 117,091円(税込) |
発売時期 | 2020年6月 |
ここに注目! |
ドコモ、auなど大手3キャリアでも取り扱われる紛うことなきハイエンドモデル。5G通信にも対応。 |
スペックシート(抜粋)
メモリ | 12GB |
本体容量 | 256GB |
microSD | ◯ |
CPU | Snapdragon 865 5G(8コア) |
画面サイズ | 6.5インチ |
本体重量 | 189g |
カメラレンズ | 3枚(標準、超広角、望遠) |
おサイフケータイ | ◯ |
初期OS | Android 10 |
画面サイズ | 6.5インチ(3168×1440)※Pro IGZO |
本体サイズ | 縦16.2cm、横7.5cm、厚さ0.9cm |
本体重量 | 189g |
メモリ | 12GB |
ストレージ | 256GB(+microSD) |
CPU | Snapdragon 865 5G(8コア) |
カメラ |
外側①1220万画素(標準)、外側②4800万画素(超広角)、外側③1220万画素(望遠) |
内側①1640万画素 | |
充電端子 | USB Type-C |
ワイヤレス充電(Qi) | × |
イヤホンジャック | ○ |
指紋センサー | ○(画面内) |
おサイフケータイ | ◯ |
そのほか | 5G対応、防水/防塵、フルセグ/ワンセグ、120Hzディスプレイ |
おすすめポイント解説
シャープスマホのハイエンドシリーズ「AQUOS R」の2020年モデル。5G通信に対応しており、楽天モバイル回線であっても5Gエリアであれば5Gによる超高速&低延滞通信が行える。
基本的なスペックは言うことなし。メモリ12GBの時点でおかしいが、これに加えて10億色描写を可能とした「Pro IGZO ディスプレイ」を搭載しており、120Hz駆動と合わせた超絶ヌルサク操作を可能にした。3Dゲームなどプレイする場合も映像がなめらかでストレスフリーだ。
価格が高めなのがネックだが、大手3キャリアと変わらぬクオリティのスマホが欲しい人であれば十分に検討余地あり。楽天モバイルのキャンペーンなど適用すれば最大2万円を限度としたポイント還元も受けられる。
OPPO Reno3 A(2020)
基本販売価格 | 36,182円(税込) |
発売時期 | 2020年8月 |
ここに注目! |
中華メーカー「OPPO」の最新ミドルレンジ。ゲーム特化機能「ゲームブースト2.0」対応、ゲームプレイ時のヌルサク&低延滞タッチを実現。 |
スペックシート(抜粋)
メモリ | 6GB |
本体容量 | 128GB |
microSD | ◯ |
CPU | Snapdragon 665(8コア) |
画面サイズ | 6.4インチ |
本体重量 | 175g |
カメラレンズ | 4枚(標準、超広角、モノクロ、マクロ) |
おサイフケータイ | ◯ |
初期OS | ColorOS 7(Android 10) |
画面サイズ | 6.44インチ(1080×2400)※有機EL |
本体サイズ | 縦16.1cm、横7.4cm、厚さ0.8cm |
本体重量 | 175g |
メモリ | 6GB |
ストレージ | 128GB(+microSD) |
CPU | Snapdragon 665(8コア) |
カメラ |
外側①4800万画素(標準)、外側②800万画素(超広角)、外側③200万画素(モノクロ)、外側④200万画素(ポートレート) |
内側①1600万画素 | |
充電端子 | USB Type-C |
ワイヤレス充電(Qi) | × |
イヤホンジャック | ○ |
指紋センサー | ○(画面内) |
おサイフケータイ | ◯ |
そのほか | 防水/防塵 |
おすすめポイント解説
中華スマホメーカー「OPPO」の最新ミドルレンジ。格安スマホの価格帯ながら6GBメモリ、4眼カメラなどコスパよく揃えた。海外スマホだがfelicaを内蔵しており、Suicaはじめとしたおサイフケータイも利用できる。
OPPO独自のゲーム特化機能「ゲームブースト2.0」にも対応。3Dゲームなどプレイする際にゲーム特化したヌルサク&低延滞タッチ仕様にカスタマイズできる。ゲーミング用途の格安スマホを探している人には、まさにうってつけの機種だろう。
Galaxy S10(2019)
基本販売価格 | 65,437円(税込) |
発売時期 | 2019年4月 |
ここに注目! |
2019年度Galaxyフラッグシップモデル。現行機種にも負けぬ基本スペック、カメラ性能を備えており、実用性は問題なし。 |
スペックシート(抜粋)
メモリ | 8GB |
本体容量 | 128GB |
microSD | ◯ |
CPU | Snapdragon 855(8コア) |
画面サイズ | 6.1インチ |
本体重量 | 158g |
カメラレンズ | 3枚(標準、超広角、望遠) |
おサイフケータイ | ◯ |
初期OS | Android 9.0 |
画面サイズ | 6.1インチ(1440×3040)※有機EL |
本体サイズ | 縦15.0cm、横7.0cm、厚さ0.8cm |
本体重量 | 158g |
メモリ | 8GB |
ストレージ | 128GB(+microSD) |
CPU | Snapdragon 855(8コア) |
カメラ |
外側①1200万画素(標準)、外側②1200万画素(超広角)、外側③1600万画素(望遠) |
内側①1000万画素 | |
充電端子 | USB Type-C |
ワイヤレス充電(Qi) | ○ |
イヤホンジャック | ○ |
指紋センサー | ○(画面内) |
おサイフケータイ | ◯ |
そのほか | ワンセグ/フルセグ搭載、防水/防塵 |
おすすめポイント解説
Galaxy S10は2019年度のGalaxyフラッグシップモデル。Galaxyスマホ10周年記念モデルとしてデザインから性能面まで大々的にメジャーアップデートされた。
とかくカメラスマホとして名高く、3枚のカメラレンズと写真撮影をサポートするソフトウェア処理により、誰でも簡単にお洒落な写真が撮影できる。かくゆう筆者のサブスマホでもあり、2021年1月現在、当サイトの写真もほとんどGalaxy S10で撮影している。写真サンプルは以下記事でまとめているのでチェックしてみてほしい。
あとは言うまでもなくGalaxyスマホであり、Androidスマホの中ではトップクラスの使いやすさだ。発売年次さえ見なければ2020年のスマホといってもわからないと思う。それくらい安定したスマホなので、最新モデルよりかは実用性を重視する人であれば間違いなくおすすめできる。
スマホ端末購入に関しての補足
購入時のみ加入できる端末保証あり
月額650円(税抜)の掛け金で端末保証こと「スマホ交換保証プラス」に加入できる。楽天モバイルで購入したスマホの故障、紛失の際に年3回まで新品と交換できる。なお、交換は別途1回6,000円(税抜)かかる。
端末保証はスマホ購入時のみ申し込み可能。後から加入することはできない。最低利用期間など設定されていないが、途中で保証を解約した場合、再度の加入はできない。
月額650円なので年7,800円、2年で15,600円、3年23,400円が発生する。過去1、2年を振り返ってスマホを大破させた経験がある人、紛失した経験がある人なら加入を検討すべきかもしれないが、そこまでズボラじゃない、不用心じゃない人だと痛い出費なので加入しなくていいと思う。
下取りは破損品でもOK
スマホ購入時のみ申し込める公式の下取りサービスあり。使途が限られる「楽天キャッシュ」での還元とあってか、他社下取りサービスよりも気持ち高く買い取ってくれる。
たとえば、iPhone 8だと楽天モバイルでの下取り額が最大14,100円、Y!mobileの下取り額だと最大13,200円と楽天モバイルの方が900円ほど高い。破損している場合でも減額した上で買い取ってくれるのでメルカリで売りさばけないようなスマホなら下取りに出してしまった方がお得だろう。
この記事のまとめ
楽天モバイルでセット購入できるスマホ端末について解説した。
楽天モバイルはほぼほぼ常時なにかしらのキャンペーンを展開しているので、それらを上手く活用すれば基本販売価格よりも安くスマホが入手できる。
一応キャリアなので割引上限は2万円扱いだが、楽天モバイルは契約申し込みに対しての割引額を増額することで、同2万円上限をゆうに超えた割引を提供していたりする。2万円を超す割引額、ポイント還元が提示されているスマホ端末があれば狙い目だ。ぜひ確認あれ。
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