iPadOSの登場によりiPadシリーズでのマウス接続が解禁されました。以下、iPadでマウスを使う方法、マウスの主なカスタマイズ設定について解説します。
iPadでマウスを使う方法(接続方法)
1. まずは通常どおりマウスとiPadをBluetoothペアリングする
設定アプリのBluetooth接続画面から通常どおりペアリングを行います。
ペアリングさえ完了すれば、とりあえずはマウスとして使えます(ポインターが表示されます)。
ただ、ペアリングしただけの状態だとマウスの細かな設定が効きません。細かな設定を行うにはAssistiveTouchをONにする必要があります。
2. AssistiveTouchをONにする
AssistiveTouchをONにしてマウスの細かな設定を行います。
設定アプリの「アクセシビリティ」→「タッチ」と選択。
「AssistiveTouch」を選択。
AssistiveTouchをONにします。
AssistiveTouchをONにすると白い玉が表示されます。
元々AssistiveTouchはタッチ操作のサポートボタンのような役割ですが、マウス対応後のiPadではマウス操作をサポートする機能として活用できます。
3 . マウスをカスタマイズする
ポインティングデバイスの項目から「デバイス」を選択します。
接続済み装置の項目から接続しているマウスを選択します。
「追加のボタンをカスタマイズ」を選択。
ボタン機能を割り当てたい(変更したい)マウスボタンを1回クリックします
マウスの種類にもよりますが、おおよそ初期状態では以下のようなボタン割り当てとなります。
主ボタン | シングルタップ |
副ボタン | 副ボタンのクリック |
ホイールボタンほか | なし(あるいはホームボタン) |
割り当てられる機能は複数あるため、各々の使い方に合わせて調整すべきですが、とりあえずはホームボタン機能は確保しておきましょう。マウス操作の効率が格段にアップします。
筆者はホイールボタンにホームボタンを割り当てました。
通常通りのホームボタンですので、ホーム画面に戻る機能はもちろん、ダブルクリックすればAppスイッチャー(起動アプリの一覧画面)が開きます。非常に便利です。
これにてひと通りの初期カスタマイズは完了です。
そのほか主なカスタマイズ設定まとめ
マウスのスクロール方向を逆にする
マウス(マウスホイール)を使ったスクロール方向を逆にできます。
設定アプリを開き、「一般」→「トラックパッドとマウス」を選択。
「ナチュラルなスクロール」をOFFにすることでスクロール方向が逆になります。
初期状態だとスクロール方向があくまで指タッチ仕様なので、マウスホイールとは逆の方向に動きます。これが気持ち悪く感じる人もいるかもしれません。そういう方は変更してください。
マウスの主ボタンを逆にする(右にする)
初期状態ではマウスの左ボタンが主ボタンになりますが、設定画面にて右ボタンを主ボタンに変更できます。
設定アプリを開き、「一般」→「トラックパッドとマウス」→「副ボタンのクリック」
副ボタンを左右変更することで同時に主ボタンも逆になります。
マウスのカーソル速度を変更する
設定アプリを開き、「一般」→「トラックパッドとマウス」→「軌跡の速さ」
ウサギと亀にて調整できます。
AssistiveTouchボタンを非表示にする
AssistiveTouchボタン(画面上に表示される白い玉)は非表示にできます。
設定アプリの「アクセシビリティ」→「タッチ」→「AssistiveTouch」を選択。
「メニューを常に表示」をOFFにすることでAssistiveTouchボタンが非表示になります。
AssistiveTouchボタン使わない人であれば非表示で十分かと。
なお、あくまで非表示であり、OFFではありません。OFFにしてしまうとマウスの細かなカスタマイズが効かなくなりますので注意しましょう。
まとめ(所感)
iPadでマウスを使う方法、主なカスタマイズ方法を解説しました。
iPadでマウス解禁と聞き、当初は単なる外付けマウスの解禁ぐらいに捉えていましたが、良い意味で裏切られました。ほぼほぼシステムベースで統合されたマウスとして利用できますので、取って付けた感がありません。非常に完成度が高いです。
普段からiPadをPCライクに使っている人、キーボード前提で使っている人であればマウス利用で生産性プラスアルファが期待できましょう。